2026年6月27日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
「口を開けると顎がカクカク鳴る…」
「痛みはないけど、そのまま放置しても大丈夫?」
「顎関節症って治療が必要なの?」
このようなお悩みをお持ちの方は少なくありません。
僕は顎関節症の治療が得意なので、周辺の歯科医院さんからのご紹介も多く今回の記事を作ることにしました。
顎がカクカク鳴る原因の多くは顎関節症です。しかし、音が鳴るからといって必ず治療が必要というわけではありません。
一方で、放置すると症状が悪化し、口が開きにくくなったり、食事や会話に支障をきたしたりするケースもあります。
今回は、顎関節症の原因や放置してはいけない症状について解説します。
顎関節症とは?
顎関節症とは、顎の関節や周囲の筋肉に異常が起こる病気の総称です。
決して稀な疾患ではなく、腰痛や肩こりのように誰もがある日突然かかりうるものです。
代表的な症状は次の3つです。
- 口を開けると音が鳴る(カクカク・コキッ)
- 顎が痛い
- 口が開けにくい
これらの症状のうち1つ以上がある場合は、顎関節症の可能性があります。
日本人の多くが一度は経験するといわれるほど、比較的よくみられる病気です。
なぜ顎がカクカク鳴るの?
顎の関節はすごく特殊な構造をしていて、体の部位で唯一、1つの関節と2つの関節が接続しています。
腕や膝を想像すると分かりやすですが、通常は1:1で接続しています。
また、関節と関節の間には「関節円板(かんせつえんばん)」というクッションの役割をする軟らかい組織があります。つまり、顎の関節は左右2つの関節円板があり、それらがうまく働くことでスムーズに顎が動くという機能が達成できるのです。
この関節円板が本来の位置から少しずれると、口を開けるときに元の位置へ戻るため、「カクッ」「コキッ」という音が鳴ります。
これを関節円板の前方転位(復位性)と呼び、顎関節症でよくみられる状態です。
音だけで痛みや開口障害がない場合は、すぐに治療が必要とは限りません。
顎関節症の原因
顎関節症は、一つの原因だけで起こる病気ではありません。
さまざまな要因が重なって発症すると考えられています。
代表的な原因には、
- 歯ぎしり・食いしばり
- 強いストレス
- 噛み合わせへの過度な負担
- 頬杖やうつ伏せ寝などの生活習慣
- 外傷(転倒や打撲)
- 長時間の食いしばり(パソコン作業・運転など)
があります。
最近では、「日中の無意識の食いしばり(TCH:歯列接触癖)」も大きな要因として注目されています。
放置しても大丈夫?
音だけで痛みや口の開けづらさがない場合は、経過観察で問題ないこともあります。
しかし、次のような症状がある場合は早めの受診をおすすめします。
口が開きにくい
指が縦に3本入らない程度しか口が開かない場合は注意が必要です。
関節や筋肉に異常が起きている可能性があります。
顎が痛い
食事や会話のたびに痛みがある場合は、炎症が起きていることがあります。
無理に口を開け続けると悪化することもあります。
音が急にしなくなった
「音が鳴らなくなったから治った」と思われる方もいますが、実は逆の場合があります。
関節円板が戻らなくなると、音は消えますが、その代わり口が開きにくくなることがあります。
この状態は非復位性顎関節症と呼ばれ、早めの診断が大切です。
長期化すると元に戻せないことも多々あります。
顎関節症はどんな治療をするの?
症状によって治療方法は異なりますが、多くの場合は保存的な治療が中心です。
例えば、
- 生活習慣の改善
- 食いしばりの指導
- ストレッチや開口訓練
- 消炎鎮痛薬の処方
- ナイトガード(マウスピース)による歯ぎしり対策
などを組み合わせて治療を行います。
多くの患者さんは手術を必要とせず、これらの治療で改善が期待できます。
自分でできる予防法
顎への負担を減らすために、次のことを意識しましょう。
- 歯を接触させ続けない
- 頬杖をつかない
- 硬い食べ物を食べ過ぎない
- 大きく口を開けすぎない
- 十分な睡眠をとる
- ストレスをため込まない
特に普段から上下の歯が触れている方は、意識して歯を離す習慣をつけることが大切です。
こうした習慣性の原因がメインなので、患者さんと二人三脚で治療にあたる必要があります。
当院の顎関節症への考え方
博多歯科・矯正歯科では、顎関節症の原因を一つに決めつけるのではなく、
- 顎関節の状態
- 噛み合わせ
- 歯ぎしり・食いしばり
- 生活習慣
などを総合的に診査したうえで治療方針をご提案しています。
また、症状が重い場合や専門的な検査・治療が必要な場合には、九州大学病院や専門医療機関とも連携しながら診療を行っています。
まとめ
顎がカクカク鳴る原因の多くは顎関節症ですが、音が鳴るだけであれば経過観察でよい場合もあります。
一方で、
- 口が開かない
- 顎が痛い
- 食事がしにくい
- 音が急にしなくなった
といった症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
顎関節症は、早い段階で適切な対応を行うことで改善が期待できる病気です。
「顎の音が気になる」
「最近口が開けづらくなった」
「食いしばりがあるかもしれない」
という方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたに合った最適な治療法を、歯科医師の視点で丁寧にご提案します。