歯ぐきの腫れ
歯ぐきの腫れ
「歯ぐきがぷくっと腫れている」「押すと少し痛い」「歯磨きで血が出るようになった」
このような症状はありませんか?
歯ぐきの腫れは、軽い炎症から歯周病、歯の根の感染、親知らずの炎症まで、さまざまな原因で起こります。
症状は一時的に改善することはありますが、原因を取り除かなければ完全に治癒することはなく、繰り返すことが多いのが特徴です。
ここでは、歯ぐきが腫れる原因と放置した場合のリスク、博多歯科・矯正歯科での診断方法について分かりやすく解説します。

歯ぐきの腫れは炎症反応の一つです。
炎症とは、細菌に対する体の防御反応です。
炎症が起こると、
といった症状が現れます。
歯ぐきの炎症の多くは、歯の表面に付着したプラーク(細菌の塊)が原因です。
プラーク1mgの中には、1億個以上の細菌が存在すると言われています。
最も多い原因です。1カ所だけ腫れるというよりも歯茎全体が腫れるイメージです。
その他の症状としては
歯肉炎は骨がまだ溶けていない状態で、適切なクリーニングで改善可能です。
少し古い論文ですが、Löeら(1965)の実験では、清掃を停止すると約10日で歯肉炎が発症することが示されています。
歯と歯の間や奥歯など、磨き残しの部位はある程度決まっています。つまり、10日間同じところの磨き残しがあれば歯周炎が発症するということですね。毎日歯磨きしても歯周炎になるのはこれが理由ですね。
歯肉炎が進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶け始めます。いわゆる歯周病、歯槽膿漏です。
歯周病は日本人が歯を失う原因の第1位です。
歯周病の恐ろしいところは痛みがなく、自覚症状に乏しいところです。さらに一度溶けた骨は基本的に元に戻らない不可逆的な病気です。グラついていると重度の可能性が高いです。
2018年の厚労省調査では、40歳以上の約8割に歯周病の所見があると報告されています。
放置すると、最終的に歯を失う可能性があります。
症状がなくても、まずは一度歯周病検査をおすすめします。
「歯ぐきの一部だけが大きく腫れている」「触ると強く痛い」
この場合、歯の神経の感染が原因かもしれません。
特に、過去に神経を取った歯は再感染のリスクがあります。
Nair(2006)は、根管治療後も細菌が残存するケースがあることを報告しています。
この場合は根管治療(再治療)が必要になります。
奥歯の一番奥が腫れている場合、親知らずが原因のことがあります。
10代後半から30代前半に最も多く見られる症状です。
智歯周囲炎は再発しやすく、親知らずを抜歯しない限り繰り返します。
また清掃性が悪く、隣の歯が虫歯になりやすいです。
当院では『親知らず当日抜歯枠』をご用意しております。
薬物性歯肉増殖症は以下の薬の副作用により歯ぐきが腫れる状態です。
歯垢(プラーク)が多いとさらに腫れやすく、歯みがきが難しく、さらに歯周病が悪化するという悪循環になってしまいます。セルフケアだけでの改善は難しく、歯科医院での治療に加えて、必要に応じて内科主治医と相談し、薬の見直しを検討します。
歯ぐきの腫れを放置すると、
重症化すると「蜂窩織炎」と呼ばれる状態に進行する場合があります。
また重症化せずに症状が一旦治ったとしても、原因を除去しない限り治癒はしません。
現代の医療は予防と早期発見・早期治療が原則です。
歯ぐきの腫れは“痛みが少ないから軽症”とは限りません。
歯周病は「静かに進行する病気」と呼ばれています。
一時的に腫れが引いても、原因が残っていれば再発します。
当院では、原因を特定することを最優先にしています。
そのうえで、
のいずれが必要かを総合的に判断します。
当院では、患者さんへの説明を最も大切にし、歯科医師が一方的に決めるのではなく、「選手とコーチ」のように、方針を相談しながら、同じ目標に向かって取り組む医療を行っています。
これらは進行している可能性があります。
歯ぐきの腫れは、早期であればあるほど治療はシンプルです。
初期の歯肉炎であれば、クリーニングとセルフケア指導で改善します。
しかし、骨が溶けてしまった場合は、元通りには戻せません。
「様子を見る」よりも「原因を確認する」ことが大切です。
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