2026年10月31日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科です!
「夫が歯周病だけど、私にもうつるの?」
「親が歯周病だと、子どもも歯周病になりやすい?」
「家族で同じ食器を使っても大丈夫?」
このような疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか?
歯周病は、歯周病に関連する細菌によって歯ぐきに炎症が起こり、進行すると歯を支える骨が溶けてしまう病気です。
実は、歯周病に関係する細菌は、家族やパートナーなど身近な人の間で伝播する可能性があることが分かっています。
ただし、歯周病菌が口の中に入ったからといって、必ず歯周病になるわけではありません。
今回は、歯周病認定医の僕が歯周病の感染経路や家族間での影響、歯周病を予防するために大切な生活習慣について解説します。
① 歯周病は感染症なの?
意外と忘れがちなのが虫歯や歯周病は感染症であるということです。要するに細菌が引き起こす病気ということです。
歯周病は、お口の中の細菌と、それに対する体の免疫反応が関係して起こる炎症性の病気です。
代表的な歯周病関連細菌には、ポルフィロモナス・ジンジバリス(P.g.菌)などがあります。
これらの細菌を含む歯垢(プラーク)が歯と歯ぐきの境目に蓄積すると、歯ぐきに炎症が起こります。
炎症が歯ぐきに限られている状態を歯肉炎、歯を支える組織や骨にまで影響が及んだ状態を歯周炎と呼びます。
歯周病は細菌が関与する病気ですが、インフルエンザのように、感染したらすぐに症状が出る病気ではありません。
細菌の種類や量だけでなく、歯磨きの状態、喫煙、糖尿病など、さまざまな要因が発症や進行に関係しています。
② 歯周病菌は家族や夫婦の間でうつる?
歯周病に関連する細菌は、唾液などを介して人から人へ伝わる可能性があります。
例えば、夫婦やパートナーなど、長期間生活を共にする人同士では、似た種類の歯周病関連細菌が見つかることがあります。
また、親子間でも細菌の共有が認められることがあります。
基本的には歯周病菌への感染を避けることは難しいです。
しかし歯周病菌に感染しているだけで歯周病がひどくなるというわけではありません。
現に成人であればほとんどすべての方が歯周病に感染しているのですが、歯周病の進行速度には大きな個人差があります。歯周病等はお口の中の歯周病菌のフローラで決まるので、強い歯周病菌がたくさんいればひどく進みますし、そうでなければマイルドに進んでいきます。
マイルドに進むということの究極は人間の寿命よりもゆっくりなスピードで進行するということです。つまり家族に歯周病菌はうつりますが、家族の歯周病菌が弱く少なければ感染したとしても大したことはないのです。
逆に歯周病がかなり強い方が家族にいらっしゃれば、家族で伝搬してしまい歯周病が強く進行してしまうというケースも考えられますので、歯周病予防は家族単位で行っていくことが重要です。
これは虫歯も同様で、虫歯が多い親御さんの子供さんは虫歯が多い傾向にあることが分かっています。
ただし、同じ細菌が検出されたからといって、必ずしも一方からもう一方に感染したと断定できるわけではありません。
また、細菌が伝わることと、歯周病を発症することは別です。
必要以上に家族との接触を避けるのではなく、家族それぞれがお口の健康を維持することが大切です。
③ キスや食器の共有で歯周病になる?
キスなどの唾液が直接触れる行為では、口腔内細菌が移動する可能性があります。
また、食器や箸の共有について心配される方もいらっしゃいます。
しかし、日常的な食器の共有が、どの程度歯周病の発症につながるのかについては、十分に明らかになっていません。
そのため、歯周病予防のために家族で食器を完全に分けたり、スキンシップを避けたりすることが必須というわけではありません。
むしろ大切なのは、家族全員が適切な歯磨きと歯科医院での定期的な管理を行うことです。
歯周病がある方は、放置せずに治療を受けることが、ご自身の歯を守るうえでも重要です。
④ 歯周病は遺伝する?親子で似る理由
「親が歯周病で歯を失っているので、自分も心配です」
診療中、このようなお話を伺うことがあります。
歯周病には、遺伝的な体質が関係する場合があります。
例えば、細菌に対する炎症反応の強さなどには個人差があり、その一部には遺伝的な要因が関与すると考えられています。
ただし、歯周病そのものが単純に親から子へ遺伝するわけではありません。
また、家族は食生活や歯磨きの習慣、喫煙環境などが似ていることもあります。
そのため、親子で歯周病になりやすい背景には、遺伝的な体質と共通する生活習慣の両方が関係している可能性があります。
ご家族に重度の歯周病の方がいる場合には、症状がなくても一度歯周病検査を受けてみるとよいでしょう。
⑤ 歯周病になりやすい生活習慣とは?
歯周病の発症や進行には、毎日の生活習慣が大きく関係します。
特に注意したいのは、次のような要因です。
① 歯磨きが不十分
歯と歯ぐきの境目にプラークが残ると、歯周病の原因となる細菌が増えやすくなります。
② 喫煙習慣がある
喫煙は歯周病の重要なリスク因子です。歯ぐきの血流や免疫反応に影響し、歯周病を進行させる可能性があります。
③ 糖尿病がある
糖尿病と歯周病には双方向の関係があり、血糖コントロールが不良な場合には歯周病が悪化しやすくなります。
④ 定期検診を受けていない
歯周病は初期段階では痛みがほとんどなく、気づかないうちに進行することがあります。
歯周病は、細菌の感染だけでなく、日々の生活習慣や全身の健康状態も含めて考える必要がある病気です。
⑥ 家族でできる歯周病予防のポイント
歯周病予防のためには、家族全員がお口の健康に関心を持つことが大切です。
まず、毎日の歯磨きでは歯と歯ぐきの境目を意識し、デンタルフロスや歯間ブラシも適切に使用しましょう。
また、歯ブラシは家族間で共有せず、それぞれ専用のものを使用してください。
歯科医院では、歯周ポケットの深さや出血の有無、歯を支える骨の状態などを検査できます。
歯石がついている場合には、歯磨きだけで取り除くことが難しいため、歯科医院での除去が必要です。
特に、ご家族の中に歯周病の方がいる場合には、ほかのご家族も定期的に検査を受けることをおすすめします。
ただし、家族全員が同じ頻度で通院する必要があるわけではありません。
お口の状態や歯周病のリスクに合わせて、一人ひとりに適した予防計画を立てることが重要です。
⑦ 博多歯科・矯正歯科の歯周病治療と予防への取り組み
博多歯科・矯正歯科では、歯周病の検査から治療、定期的なメンテナンスまで対応しています。
歯周病の治療では、歯石を取るだけでなく、歯周ポケットの状態や歯磨きの習慣などを確認し、原因に合わせて治療を進めることが大切です。
また、歯科衛生士によるブラッシング指導やクリーニングを通じて、ご自宅でのセルフケアをサポートしています。
歯周病は、一度治療して終わりではなく、再発や進行を防ぐための継続的な管理が重要です。
当院では担当歯科衛生士制を採用しており、患者さんのお口の変化を継続的に確認しながらメンテナンスを行っています。
「家族が歯周病なので心配」「最近、歯磨きで血が出る」という方も、お気軽にご相談ください。
まとめ|歯周病菌は家族間で伝わる可能性があるが、必ず発症するわけではない
歯周病に関連する細菌は、家族やパートナーの間で共有される可能性があります。
しかし、細菌が口の中に入っただけで必ず歯周病になるわけではありません。
歯周病の発症には、プラークの蓄積や喫煙、糖尿病、遺伝的な体質など、複数の要因が関係しています。
大切なのは感染を過度に恐れることではなく、家族それぞれが適切な歯磨きと定期的な歯科検診を続けることです。
博多駅周辺で歯周病検査や予防歯科をご希望の方は、博多歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。
博多駅周辺で歯科医院をお探しの方へ
博多駅博多口から徒歩5分の「博多歯科・矯正歯科」に加え、博多駅直結のKITTE博多8階には「博多歯科 KITTE博多院」もございます。
両院とも平日21時まで、土日祝日も診療しており、複数の歯科医師による診療体制を整えています。
歯周病の治療や予防、定期的なクリーニングをご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
博多歯科・矯正歯科
電話番号:092-402-2976
院長
工藤 幸暉(くどう こうき)
経歴
- 九州大学 歯学部卒
- 2025年 デジタル矯正歯科学会認定医取得
- 2026年 日本歯周病学会認定医取得
資格・所属学会
- 九州大学病院歯周病科研修登録医
- 日本歯周病学会所属
- デジタル矯正学会所属
- 大阪SJCD所属
- G.F.Oベーシック修了
- 船越研修会ベーシック修了
- TMJ LIVE インストラクター
- スタディーグループMjARSボードメンバー