2026年10月09日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
「歯周病検査で4mmと言われたけど、これって悪いの?」
「6mmの歯周ポケットがあると言われたけど危険?」
「そもそも歯周ポケットって何を測っているの?」
歯医者で歯ぐきの検査をすると、「3、3、4……」というように数字を読み上げているのを聞いたことがあると思います。
この数字が、いわゆる歯周ポケットの深さです。
一般的に1〜3mm程度は健康な範囲の目安とされ、4mm以上になると歯周病を疑う一つのサインになります。ただし、歯周病はポケットの数字だけで診断するわけではありません。
今回は、歯周病検査で測っているものと数字の見方について解説します。
そもそも歯周ポケットとは?
歯と歯ぐきは完全にくっついているように見えますが、境目には「歯肉溝」という浅い溝があります。
歯肉溝自体はみんなあります。正常値は1mmから3mm程度と言われています。ポケットが4mm以上になると歯ブラシがしっかり届かず歯周病が進行していってしまいます。
そもそも歯周病の主な原因はプラークという歯の表面の汚れです。これをしっかり落としていくことで歯周病をコントロールしていく必要があります。
歯周病によって歯ぐきに炎症が起こり、歯を支える組織が破壊されると、この溝が深くなっていくことがあります。これを歯周ポケットと呼びます。
歯科医院では「プローブ」という細い器具を歯と歯ぐきの間に入れて、その深さをmm単位で測定します。
少しチクチクすることがありますが、歯周病の状態を知るためには非常に重要な検査です。
歯周ポケットは何mmから危険?
あくまで目安ですが、数字は次のように考えると分かりやすいです。
1〜3mm:比較的健康な範囲
歯ぐきに大きな問題がない場合によくみられる深さです。ただし、出血がある場合などは炎症が起きている可能性があります。
4〜5mm:注意が必要
歯周病によって歯を支える組織に影響が出ている可能性があります。歯石が歯ぐきの中に付着していることもあり、歯周病治療が必要になる場合があります。
6mm以上:より注意が必要
深い歯周ポケットでは、歯ブラシによるセルフケアだけで内部を清潔に保つことが難しくなります。歯を支える骨が失われている可能性もあるため、レントゲンなどを含めて詳しく評価します。
ただし、「4mmだから必ず歯周病」「6mmだから抜歯」という単純な判断ではありません。
歯周ポケットは重要な情報の一つですが、それだけで歯の予後を決めることはできません。
検査中に「出血あり」と言われたら?
歯周ポケットの深さと同じくらい重要なのが、検査をしたときの出血です。
プローブを入れた際に出血することを**BOP(Bleeding on Probing)**といい、歯ぐきに炎症があるかどうかを判断する重要な指標の一つです。
例えば同じ3mmでも、出血がなくプラークも少ない3mmと、毎回出血する3mmでは意味が違います。
反対に、以前6mmだったポケットが治療後に浅くなり、出血もなくなっていれば、歯周組織が安定してきたと判断できる材料になります。
そのため僕たちは、数字だけを見るのではなく、ポケットの深さと出血の有無をセットで確認しています。
歯周ポケットが深い=骨がなくなっている?
歯周病が進行すると歯を支える骨が失われ、歯周ポケットが深くなることがあります。
しかし、歯周ポケットの数字だけで「骨が何mmなくなっている」と判断できるわけではありません。
歯ぐきが腫れていることで一時的にポケットが深く測定されることもありますし、歯ぐきが下がると骨が失われていてもポケット自体はそれほど深くない場合があります。
そのため歯周病の診断では、歯周ポケット検査だけではなく、レントゲンで歯を支えている骨の状態を確認することも重要です。
歯の揺れ、歯ぐきの状態、プラークの付着、過去からの変化なども合わせて総合的に判断します。
6mm以上あったら歯は残せない?
「6mm、7mmと言われたから、この歯はもう抜かないといけませんか?」と心配される方もいます。
歯周ポケットが深いからといって、それだけで抜歯が決まるわけではありません。
まず歯磨きの状態を改善し、歯石やプラークを除去する歯周基本治療を行います。
その後、もう一度歯周病検査を行い、ポケットの深さや出血がどう変化したのかを確認します。
深いポケットが残る場合には、歯周外科治療などを検討するケースもあります。
重要なのは、最初の数字だけではなく、治療によって炎症が改善するか、歯を支える骨がどの程度残っているかを見ることです。
歯周病検査は「前回との比較」がとても大切
歯周病検査は、一度測定して終わりではありません。
例えば前回4mmだった場所が今回6mmになり、出血も増えているのであれば、歯周病が進行している可能性を考える必要があります。
逆に治療前6mmだった場所が治療後に改善し、出血もなく安定していれば、治療の効果を確認できます。
このように、歯周病では現在の数字だけでなく、時間とともにどう変化しているかが非常に重要です。
当院でも歯周病治療やメンテナンスでは定期的に検査を行い、以前の状態と比較しながら管理していきます。
歯周病は痛みがなくても進行します
歯周病の怖いところは、ある程度進行するまで強い痛みが出ないことです。
「痛くないから大丈夫」と思っていても、検査すると深い歯周ポケットや出血、骨の減少が見つかることがあります。
歯ぐきから血が出る、口臭が気になる、歯ぐきが下がってきた、歯が長く見える、歯が動くといった症状がある場合には、一度歯周病検査を受けることをおすすめします。
症状がない段階から定期的に検査することも、歯を長く残すためには大切です。
実は歯周病は歯を失う原因で一番多いと言われています。
また歯周病はほとんど全ての人がかかる病気であり、決して珍しい病気ではありません。
みんなかかるものですが、重症度にはかなり個人差があります。重症度を決めるファクターの一つが歯ブラシがどのぐらいできるか。また糖尿病や喫煙なども大きく関係していると言われています。
まとめ|「何mmか」だけではなく総合的に判断します
歯周ポケットは、一般的には1〜3mm程度が健康な範囲の目安で、4mm以上になると注意が必要です。
ただし、本当に重要なのは数字だけではありません。
出血の有無、レントゲンで確認した骨の状態、歯の揺れ、プラークの付着、歯ぐきの退縮、そして前回からの変化などを総合して歯周病の状態を判断します。
博多歯科・矯正歯科では、単に「4mmだから悪い」と判断するのではなく、その歯が今どのような状態で、今後どうすれば長く残せるのかを考えながら歯周病治療・メンテナンスを行っています。
博多駅エリアで2院体制|博多歯科 KITTE博多院もご利用いただけます
博多歯科・矯正歯科に加えて、博多駅直結の「博多歯科 KITTE博多院」でも、歯周病検査・歯周病治療・定期的なメンテナンスに対応しています。
両院とも平日21時まで、土日祝日も診療しており、複数の歯科医師による診療体制を整えています。
博多駅エリアの2院で連携し、歯周病を早期に発見・管理しながら、天然の歯をできるだけ長く残すことを目指しています。
院長
工藤 幸暉(くどう こうき)
経歴
- 九州大学 歯学部卒
- 2025年 デジタル矯正歯科学会認定医取得
- 2026年 日本歯周病学会認定医取得
資格・所属学会
- 九州大学病院歯周病科研修登録医
- 日本歯周病学会所属
- デジタル矯正学会所属
- 大阪SJCD所属
- G.F.Oベーシック修了
- 船越研修会ベーシック修了
- TMJ LIVE インストラクター
- スタディーグループMjARSボードメンバー