2026年10月08日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
「一度治療した歯が、またむし歯になった」
「詰め物を何回もやり直しているけど大丈夫?」
「治療すれば歯は元通りになるんじゃないの?」
実は、歯科治療を考えるうえで非常に大切なのが「再治療をできるだけ減らすこと」です。
再治療を繰り返してしまうと、どんどん歯を失ってしまうことになるので、いかに再発をさせないかというところが重要になってきます。
歯は治療によって機能や見た目を回復することはできますが、削った天然の歯そのものが元に戻るわけではありません。
僕たちができるだけ歯を削らず、治療後のメンテナンスを大切にしているのも、患者さんの歯を長く残したいからです。
今回は、同じ歯の治療を繰り返すとどうなるのかを解説します。
歯は治療するたびに元通りになるわけではありません
むし歯になった場合、感染した部分など必要な範囲を削り、コンポジットレジンや詰め物、被せ物などで失った部分を補います。
見た目としては元の歯に近い状態になるため、「治った」と感じると思います。
しかし実際には、削った天然歯が再生しているわけではありません。
言葉では治療をする、治ると言いますが、実際に歯科治療の場合は全く元の状態に戻ることはありません。歯を削ると削った歯は元に戻りませんし、歯を抜くと歯は生えてきません。歯周病になれば歯を支えている骨はどんどんなくなっていき、この骨は元に戻ることはありません。
例えば最初は小さな詰め物だった歯でも、再びむし歯になれば以前の詰め物を外し、必要に応じて周囲の歯質も含めて治療することがあります。
これを何度も繰り返すと、少しずつ残っている天然の歯が減っていく可能性があります。
だからこそ、最初の治療をできるだけ小さくすること、そして治療した歯を再治療させないことが大切なのです。
一度治療した歯も、またむし歯になることがあります
「一度むし歯を取ったのに、どうしてまたむし歯になるの?」と思うかもしれません。
詰め物や被せ物が入った歯でも、天然歯の部分にはむし歯ができます。
詰め物や被せ物と歯の境目は、長期間使用する中で材料の状態や適合、清掃状態などさまざまな影響を受けます。また、歯磨きや食生活、フッ化物の使用、もともとのむし歯リスクなども関係します。
治療した歯の周囲に再びむし歯ができることを「二次う蝕」と呼びます。
大切なのは、「一度治療したから、この歯はもうむし歯にならない」と考えないことです。
むしろ治療歴のある歯ほど、定期的に状態を確認していくことが重要です。
再治療を繰り返すと神経に近づいていくことも
最初は小さなむし歯であれば、歯の表面付近だけの治療で済むことがあります。
しかし二次う蝕などによって再治療が必要になると、むし歯の深さや以前の修復物の大きさによっては、治療範囲がさらに大きくなることがあります。
治療が歯の神経に近づけば、症状や神経の状態によっては根管治療が必要になる場合もあります。
さらに歯質が大きく失われれば、詰め物ではなく被せ物が必要になることもあります。
つまり、
小さな詰め物 → 大きな詰め物 → 被せ物 → 根管治療
というように治療が大きくなっていくケースがあります。
もちろん、すべての歯が必ずこの経過をたどるわけではありません。
だからこそ、この流れをできるだけ途中で止めることが重要です。
根管治療をした歯は、さらに歯質を大切にしたい
むし歯が深く進行し、神経に回復が難しい炎症や感染が起こると、根管治療が必要になることがあります。
特に神経治療をした後の歯は、どうしても再発のリスクが高くなります。
根管治療では、感染した組織を除去し、歯の内部を洗浄・消毒して歯を残すことを目指します。
ただし、根管治療が必要になる歯は、むし歯や過去の治療によってすでに多くの歯質を失っていることも少なくありません。
残っている歯質が少ないほど、将来的な破折などのリスクにも注意が必要です。
そのため当院では、根管治療そのものだけではなく、治療後にどれだけ天然の歯質を残し、再感染や破折を防ぐかまで考えることを大切にしています。
「とりあえず治す」ではなく、次の治療を減らしたい
歯が痛い、詰め物が取れたというときには、もちろん今起きている問題を解決することが必要です。
ただ、僕たちはそれだけで終わらせたくありません。
なぜむし歯になったのか。なぜ詰め物が外れたのか。歯磨きだけが原因なのか、噛み合わせや歯ぎしりなどの力が関係していないか。
原因を考えずに同じ治療だけを繰り返していると、また同じ問題が起こる可能性があります。
「今回の歯を治す」だけでなく、「次にこの歯を治療する時期をできるだけ遠ざける」こと。
これが長期的に歯を残すためには非常に重要だと考えています。
最初から大きな治療をするという意味ではありません
ここで誤解してほしくないのは、「再治療を避けるために、最初から大きく削って被せ物にした方がいい」という意味ではないことです。
むしろ逆です。
削った歯は元には戻らないため、経過観察できるむし歯であれば削らずに管理し、治療が必要な場合でも可能な範囲で健康な歯質を残すことが重要です。
まずは早期発見、早期治療で被害を最小限に抑える。
そして治療をするからにはきちんと虫歯になりにくい素材で治療をする。
治療した後は再発を防ぐためにしっかりとメンテナンスをしていく。
このサイクルが大切です。
再治療を減らすためにメンテナンスを
治療が終わったら、そこで歯医者を卒業するのではなく、定期的に状態を確認することをおすすめしています。
メンテナンスでは歯石を取るだけでなく、新しいむし歯がないか、以前治療した詰め物や被せ物に問題がないか、歯周病が進行していないかなども確認します。
早い段階で変化に気づくことができれば、大きな再治療を避けられる可能性があります。
毎日の歯磨きやフロスなどのセルフケアと、歯科医院での定期的なチェック。この両方で治療した歯を守っていくことが大切です。
まとめ|歯を長く残すために「治療回数」を減らす
歯科治療は悪くなった歯を修復するために必要ですが、何度治療しても歯が新品に戻るわけではありません。
再治療を繰り返せば治療範囲が大きくなり、結果として残せる天然歯の量が少なくなることがあります。
だからこそ博多歯科・矯正歯科では、できるだけ歯を削らないこと、必要な治療は丁寧に行うこと、そして治療後の再発をできるだけ減らすことを大切にしています。
目の前のむし歯を治すだけではなく、10年、20年先まで自分の歯を残すことを一緒に考えていきましょう。
博多駅エリアで2院体制|博多歯科 KITTE博多院もご利用いただけます
博多歯科・矯正歯科に加えて、博多駅直結の「博多歯科 KITTE博多院」でも、むし歯治療から予防・メンテナンスまで対応しています。
両院とも平日21時まで、土日祝日も診療しており、複数の歯科医師による診療体制を整えています。
博多駅エリアの2院で連携し、悪くなったところを治療するだけではなく、再治療を減らして天然の歯をできるだけ長く残すことを目指しています。
院長
工藤 幸暉(くどう こうき)
経歴
- 九州大学 歯学部卒
- 2025年 デジタル矯正歯科学会認定医取得
- 2026年 日本歯周病学会認定医取得
資格・所属学会
- 九州大学病院歯周病科研修登録医
- 日本歯周病学会所属
- デジタル矯正学会所属
- 大阪SJCD所属
- G.F.Oベーシック修了
- 船越研修会ベーシック修了
- TMJ LIVE インストラクター
- スタディーグループMjARSボードメンバー