2026年7月02日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
「冷たい水を飲むと歯がキーンとしみる…」
「甘いものを食べると違和感がある」
「しみるけど、むし歯ではないと言われた」
このような経験はありませんか?
歯がしみると「むし歯かもしれない」と心配になる方が多いですが、実は知覚過敏が原因であることも少なくありません。実は珍しい状態ではなく、若い方でも多くの方が感じています。
しかし、知覚過敏だと思っていた症状が、実際にはむし歯や歯のヒビなど別の病気だったというケースもあります。
知覚過敏かむし歯か、ここの診断は歯科医師でも難しいことがありますが
今回は、歯がしみる原因と、むし歯と知覚過敏の見分け方について解説します。
歯がしみるのはなぜ?
歯の表面は「エナメル質」という硬い組織で覆われています。この組織には神経が通っていないので削っても痛みはありません。
例えば、髪の毛自体は痛みを感じませんよね。だから美容室で髪を鋏で切っても痛くないのです。
でも髪をひっはると痛い。これは頭皮にその下の脳から神経が通っているからです。
同じように内側には「象牙質(ぞうげしつ)」があり、さらに中心には神経(歯髄)があります。
象牙質には細い管(象牙細管)が無数に存在しており、冷たいものなどの刺激が神経へ伝わることで「しみる」と感じます。
通常はエナメル質や歯ぐきによって守られていますが、何らかの原因で象牙質が露出すると、刺激が伝わりやすくなります。
知覚過敏とは?
知覚過敏とは、歯に異常がないにもかかわらず、
- 冷たいもの
- 甘いもの
- 冷たい風
- 歯ブラシ
などの刺激で一時的に歯がしみる状態です。
特徴は、刺激がなくなると比較的すぐに症状がおさまることです。
また、しみる以外特に悪さをしないので、放置しても健康上は問題ありません。
歯ぐきが下がったり、歯がすり減ったりすることで起こることが多く、40代以降に増える傾向があります。
しかし、しみている理由が歯の破折やクラック、むしばや歯周病の場合は話が別です。
むし歯による痛みとの違い
知覚過敏とむし歯は症状が似ていますが、いくつか違いがあります。
知覚過敏
- 冷たいものがしみる
- 一瞬だけ痛む
- 刺激がなくなると症状が治まる
- レントゲンで異常が見つからないことが多い
むし歯
- 冷たいものだけでなく甘いものもしみる
- 痛みが長引くことがある
- 進行すると温かいものでも痛む
- 何もしなくてもズキズキ痛むことがある
このような症状がある場合は、知覚過敏ではなくむし歯や神経の炎症が疑われます。
むし歯の場合は進行し、歯の寿命を落とします。この場合は治療が必要です。
知覚過敏の主な原因
歯ぐきが下がっている
加齢や歯周病によって歯ぐきが下がると、本来隠れている象牙質が露出します。
これが知覚過敏の最も多い原因です。
歯ぎしり・食いしばり
強い力が繰り返しかかることで、歯の根元が少しずつ削れたり、目に見えないヒビが入ったりすることがあります。
その結果、刺激が神経へ伝わりやすくなります。
強すぎる歯磨き
力を入れすぎたブラッシングや硬い歯ブラシは、歯ぐきや歯の表面を傷つける原因になります。
「しっかり磨こう」と思うあまり、逆に知覚過敏を引き起こしてしまうこともあります。
電動なブラシを当てすぎている方にも多いです。
酸による歯の溶解(酸蝕症)
炭酸飲料やスポーツドリンク、柑橘類、お酢などを頻繁に摂取すると、歯の表面が少しずつ溶けることがあります。
これも知覚過敏の原因の一つです。
知覚過敏は治る?
知覚過敏は原因によって治療方法が異なります。
例えば、
- 知覚過敏用の歯磨き粉
- 薬剤の塗布
- 詰め物による保護
- ナイトガードによる歯ぎしり対策
- ブラッシング方法の改善
などを組み合わせて治療します。
一方で、むし歯や歯のヒビが原因の場合は、それぞれに応じた治療が必要になります。
自己判断せず、原因を正しく診断することが大切です。
当院が大切にしていること
博多歯科・矯正歯科では、「しみる=知覚過敏」と決めつけることはありません。
まずは、
- むし歯の有無
- 歯のヒビや破折
- 歯周病の状態
- 噛み合わせ
- 歯ぎしり・食いしばり
などを総合的に診査し、原因を明らかにしたうえで治療をご提案しています。
症状だけを抑えるのではなく、「なぜしみるようになったのか」という根本原因を改善することを大切にしています。
まとめ
歯がしみる原因は、むし歯だけではありません。
知覚過敏や歯ぎしり、歯周病、歯のヒビなど、さまざまな原因が考えられます。
特に、
- 痛みが続く
- 温かいものでもしみる
- 何もしなくても痛い
といった症状がある場合は、知覚過敏ではなく、むし歯や神経の炎症が進行している可能性があります。
歯がしみる症状は、早めに原因を調べることで、大切な歯を守れる可能性が高まります。
「最近しみるようになった」
「知覚過敏と言われたけれど本当に大丈夫?」
「むし歯かどうか確認したい」
という方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたに合った最適な治療法を、歯科医師の視点で丁寧にご提案します。