2026年9月09日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
「タバコを吸っていてもインプラントはできる?」
「インプラント手術の前後だけ禁煙すれば大丈夫?」
「電子タバコなら問題ない?」
インプラント治療を検討している喫煙者の方から、よくいただく質問です。
結論からお伝えすると、喫煙はインプラント治療の失敗やインプラント周囲炎のリスクを高める要因の一つと考えられています。
だからといって、喫煙者は絶対にインプラント治療ができないという意味ではありませんが、喫煙をしているかどうかで成功率に大きな差は出てきます。
今回は、なぜタバコがインプラントに悪影響を与えるのか、治療前後に禁煙することがなぜ大切なのかを解説します。
インプラントは「骨と結合する」ことで安定する
インプラント治療では、チタンなどでできた人工歯根を顎の骨に埋入します。
手術直後から完成しているわけではなく、埋入したインプラントと周囲の骨が結合し、安定していくための治癒期間が必要です。
この骨との結合を「オッセオインテグレーション」と呼びます。
つまりインプラント治療では、手術そのものだけでなく、手術後に骨や歯ぐきがきちんと治ることが非常に重要なのです。
喫煙は、この治癒に悪影響を与える可能性があります。
なぜタバコがインプラントに悪いの?
タバコに含まれるニコチンなどの影響によって血管が収縮すると、歯ぐきなどへの血流が悪くなります。
傷が治るためには、血液によって酸素や栄養が運ばれることが重要です。
そのため喫煙によって血流が低下すると、手術後の傷の治癒や、インプラント周囲の組織に悪影響を与える可能性があります。
また、喫煙は歯周病とも深い関係があります。
インプラントは天然の歯と違って、人工物なので虫歯にはなりませんが、歯周病にはなりやすいです。
これはインプラントが生体ではないため、免疫力がなかったり、歯茎との密着度に違いがあるためです。
特に元々歯周病の方は、インプラントが歯周病になるリスクが高くなることが知られています。
インプラントも天然歯と同じように歯ぐきや顎の骨によって支えられているため、喫煙習慣は治療後の長期的な維持を考えるうえでも重要なリスク因子です。
喫煙者はインプラントが失敗しやすい?
複数の研究で、喫煙者では非喫煙者と比較してインプラントの失敗リスクが高くなる傾向が報告されています。
ただし、インプラントの結果は喫煙だけで決まるわけではありません。
・歯周病の状態
・顎の骨の量や質
・糖尿病などの全身状態
・お口の清掃状態
・噛み合わせや歯ぎしり
・治療後のメンテナンス
など、さまざまな要素が関係します。
そのため「タバコを吸っているから必ず失敗する」とは言えませんが、インプラントを長く安定して使用するためには、減らせるリスクはできるだけ減らしておくことが大切です。
妥協ない治療のためには禁煙、難しければ成功率は下がりますがせめて10本以内にしましょう。
インプラント周囲炎にも注意が必要
インプラントそのものは人工物なので、むし歯にはなりません。
しかし、インプラントの周囲に細菌による炎症が起こる「インプラント周囲炎」になることがあります。
進行すると、インプラントを支えている顎の骨が失われ、最終的にはインプラントを維持できなくなる場合もあります。
喫煙は、このインプラント周囲の健康を維持するうえでも注意したい要因です。
特に、もともと歯周病が原因で歯を失った方の場合には、インプラントを入れる前に歯周病をコントロールし、その後も継続的にメンテナンスを受けることが重要です。
「手術の前後だけ禁煙」でも意味はある?
インプラント手術を受ける場合、少なくとも手術前後の禁煙は非常に重要です。
特に手術直後は、傷口や周囲の骨が治っていく大切な時期です。
ただし、
「手術の数日間だけ我慢すれば、その後は好きなだけ吸っていい」
というものではありません。
インプラントは手術が成功すれば終わりではなく、その後10年、20年と使っていくことを目指す治療です。
長期的なインプラント周囲炎のリスクまで考えると、インプラント治療をきっかけに禁煙を検討することが理想的です。また、インプラントだけでなく、インプラント以外の元気な歯もしっかり守ために禁煙が有効です。
具体的にいつから、どの程度の期間禁煙するべきかについては、手術内容や全身状態などによっても異なるため、担当歯科医師に確認しましょう。
加熱式タバコ・電子タバコなら大丈夫?
「紙巻きタバコではなく、加熱式タバコなら大丈夫ですか?」
という質問も増えています。
加熱式タバコは紙巻きタバコと仕組みが異なりますが、ニコチンを含む製品もあり、インプラント治療中だから安全とは言い切れません。
電子タバコについても製品によって成分が異なり、インプラント治療への長期的な影響についてはまだ十分に明らかになっていない部分があります。
そのため、「紙巻きタバコではないから問題ない」と自己判断することはおすすめできません。
使用している製品がある場合は、治療前に歯科医師へ伝えておきましょう。
喫煙しているとインプラント治療を断られる?
歯科医院によって治療方針は異なります。
喫煙本数や歯周病、骨の状態、全身状態などを総合的に判断し、インプラント治療を行うか検討します。
大切なのは、喫煙していることを隠さないことです。
私たち歯科医師が知りたいのは、患者さんを責めるためではありません。
安全性や長期的な予後を考え、できるだけ良い条件で治療を行うために必要な情報だからです。
インプラントを入れることより「長く使うこと」が大切
インプラント治療のゴールは、手術を無事に終えることではありません。
インプラントでしっかり噛めるようになり、その状態をできるだけ長く維持することが本当のゴールです。
そのためには、
・毎日の歯磨き
・歯間清掃
・歯周病のコントロール
・噛み合わせの管理
・定期的なメンテナンス
・そして禁煙
など、治療後の管理が非常に重要になります。
博多歯科・矯正歯科では、インプラントだけを見るのではなく、残っている天然歯も含めてお口全体を長く維持することを大切にしています。
まとめ
喫煙は、インプラント治療におけるリスク因子の一つです。
手術後の治癒やインプラントと骨の結合、さらに長期的なインプラント周囲の健康にも影響する可能性があります。
だからこそ、これからインプラント治療を受ける方には禁煙をおすすめします。
「タバコを吸っているけれどインプラントはできる?」
「歯周病で歯を失ったけれどインプラントにしたい」
「自分の場合、インプラント以外の方法もある?」
という方は、まず現在のお口の状態を確認したうえで一緒に治療方法を考えていきましょう。
博多駅エリアで2院体制|博多歯科 KITTE博多院もご利用いただけます
博多歯科・矯正歯科に加えて、博多駅直結の「博多歯科 KITTE博多院」でも、インプラントをはじめ幅広い歯科治療についてご相談いただけます。
両院とも平日21時まで、土日祝日も診療しているため、お仕事帰りや休日にも通院しやすい体制を整えています。
また、複数の歯科医師が在籍し、それぞれの経験や得意分野を活かせる厚い診療体制も私たちの特徴です。インプラントだけではなく、歯周病や根管治療、矯正治療なども含め、お口全体を考えた治療をご提案します。
博多駅博多口から徒歩5分の「博多歯科・矯正歯科」と、博多駅直結の「博多歯科 KITTE博多院」。
インプラントを検討している方はもちろん、「できるだけ自分の歯を残したい」「インプラント以外の方法も聞いてみたい」という方も、お気軽にご相談ください。
院長
工藤 幸暉(くどう こうき)
経歴
- 九州大学 歯学部卒
- 2025年 デジタル矯正歯科学会認定医取得
- 2026年 日本歯周病学会認定医取得
資格・所属学会
- 九州大学病院歯周病科研修登録医
- 日本歯周病学会所属
- デジタル矯正学会所属
- 大阪SJCD所属
- G.F.Oベーシック修了
- 船越研修会ベーシック修了
- TMJ LIVE インストラクター
- スタディーグループMjARSボードメンバー