2026年10月24日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
「乳歯はどうせ抜けるから、むし歯になっても大丈夫?」
「乳歯のむし歯が永久歯に影響するって本当?」
「子どものむし歯は、どこまで治療する必要があるの?」
このような疑問をお持ちの保護者の方も多いのではないでしょうか。
乳歯はいずれ永久歯に生え変わります。しかし、乳歯には永久歯が正常に生えてくるための大切な役割があります。
そのため、乳歯のむし歯を放置すると、永久歯の発育や歯並びに影響する場合があります。
今回は、乳歯のむし歯と永久歯の関係について解説します。
① 乳歯はどうせ抜けるから治療しなくてもいい?
結論からいうと、乳歯だからといって、むし歯を放置してよいわけではありません。
僕がよく親御さんにお話しするのは、乳歯は子どもの歯というよりむしろ親の歯であるということです。子どもの歯の環境や虫歯状況によって、その後に生えてくる永久歯の発育に影響を与えてきます。いわば乳歯は親であり、親の歯の状況が悪いと、その後に生えてくる子の歯、つまり永久歯の状態に悪影響なのです。
乳歯には、食べ物を噛む、発音を助ける、顎の発育を支えるなど、さまざまな役割があります。
さらに重要なのが、永久歯が生えてくるためのスペースを確保する役割です。
乳歯が適切な時期まで残っていることで、永久歯が生える位置を保ちやすくなります。
ただし、乳歯のむし歯がすべて永久歯に悪影響を与えるわけではありません。むし歯の深さや感染の程度、生え変わりまでの期間によって影響は異なります。
また、お子さんによっては虫歯治療に強い恐怖心を感じてしまい、トラウマになってしまうこともありますし、痛い思いをしてまで治療をするよりも歯が生え変わるのを待った方が安全と判断される場合には無理に治療をせず、口腔内清掃などで進行を遅らせ、治療に慣れてきた頃に再トライする場合もありますので、状況に応じて適切なアクションをご提案しております。
② 乳歯のむし歯が永久歯に影響する理由
乳歯の下では、次に生えてくる永久歯が発育しています。
乳歯のむし歯が深く進行すると、歯の神経が感染し、根の先に炎症が広がることがあります。
この炎症が永久歯の歯胚(しはい)と呼ばれる発育途中の組織に影響すると、永久歯に異常が生じる場合があります。
代表的なものが、永久歯のエナメル質形成不全です。
エナメル質形成不全では、永久歯の表面に白色や黄褐色の変色が現れたり、エナメル質の一部が欠けた状態で生えてきたりすることがあります。
ただし、エナメル質形成不全にはさまざまな原因があり、すべてが乳歯のむし歯によるものではありません。
③ 乳歯のむし歯で永久歯の歯並びが悪くなる?
乳歯のむし歯は、永久歯の歯並びにも影響することがあります。
特に注意が必要なのが、むし歯によって乳歯を予定より早く失ってしまう場合です。
例えば、乳歯の奥歯を早期に抜歯すると、後ろの歯が前方へ移動し、永久歯が生えるためのスペースが不足することがあります。
その結果、永久歯が重なって生えたり、本来とは異なる位置から生えてきたりする可能性があります。
このような場合には、歯列矯正をご提案する場合があります。お子さんのうちに歯列を整えておくことは、永久歯の健全な歯の発育に良い影響を与え、生涯を通して良い歯並びでいることができるようになります。
歯並びが良いと食事も十分に取れますし、歯磨きもしやすいので虫歯や歯周病の将来のリスクを避けることができますので非常に良い投資と言えます。また子どもの矯正は大人の矯正より早く終わることが多いです。
子どもの矯正をした後に永久歯が生えそろい、大人の矯正が必要な場合もありますが、子どものうちにある程度整えた状態であれば、大人の矯正は早く終了することができることがほとんどです。
お子さんの年齢や歯並び、永久歯の発育状態などを確認して判断します。
④ 乳歯のむし歯は進行が早い?
乳歯は永久歯と比較して、エナメル質や象牙質が薄いという特徴があります。
そのため、むし歯が神経まで到達しやすく、比較的短期間で深く進行することがあります。
また、乳歯のむし歯は、初期の段階では痛みが出ないことも少なくありません。
「痛がっていないから大丈夫」と思っている間に、むし歯が進行している場合もあります。
特に奥歯の歯と歯の間は、見た目だけではむし歯に気づきにくい場所です。
痛みが出る前に発見し、必要な治療を行うことが大切です。
⑤ 乳歯の神経までむし歯が進んだら?
むし歯が深く進行した場合には、乳歯でも神経の治療が必要になることがあります。
ただし、永久歯とは異なり、乳歯では今後の生え変わりを考慮する必要があります。
神経の一部を残す治療や、感染した神経を取り除く治療など、歯の状態に応じた方法を選択します。
一方、感染が大きく広がっている場合や、歯を残すことが難しい場合には、抜歯が必要になることもあります。
乳歯の治療では、今ある歯を残すことだけでなく、次に生えてくる永久歯への影響まで考えることが重要です。
⑥ 乳歯のむし歯を予防するためには?
乳歯のむし歯を予防するためには、毎日のセルフケアと歯科医院での定期的な管理が重要です。
特に意識していただきたいのは、次の4つです。
- フッ化物配合歯磨き粉の使用:年齢に合った濃度と使用量を守り、むし歯を予防する
- 保護者による仕上げ磨き:奥歯や歯と歯の間など、磨き残しやすい部分を確認する
- 食生活の管理:砂糖を含む飲食物を頻繁に摂取する習慣を見直す
- 定期的な歯科検診:むし歯や歯並びの変化を早期に発見する
また、奥歯の溝が深い場合には、シーラントという予防処置が役立つこともあります。
大切なのは、むし歯になってから治療するだけでなく、むし歯になりにくいお口の環境を整えることです。
⑦ 博多歯科・矯正歯科の小児歯科への考え方
博多歯科・矯正歯科では、お子さんの現在のお口の状態だけでなく、将来の永久歯への生え変わりも考えながら診療を行っています。
乳歯のむし歯が見つかった場合にも、むし歯の進行度や永久歯の発育状態を確認し、必要な治療を検討します。
また、当院では一般歯科だけでなく矯正歯科にも対応しているため、歯並びや噛み合わせについてもご相談いただけます。
お子さんが歯科医院に苦手意識を持たないよう、年齢や発達段階に合わせた対応を大切にしています。
まとめ|乳歯の健康は永久歯の健康につながる
乳歯はいずれ抜ける歯ですが、永久歯の発育や歯並びに関わる大切な役割があります。
乳歯のむし歯が深く進行すると、永久歯の形成に影響したり、早期脱落によって歯並びに問題が生じたりする場合があります。
小さなお子さんにとって、歯医者さんという慣れない環境は怖いところです。しかし継続的に通い、決まった先生に見てもらい、その先生と顔見知りになること、信頼してもらうこと、そして歯医者さんという環境にちょっとずつ慣れていくことによって、いざ虫歯治療が必要なときにもスムーズに介入することができるようになりますので、お子さんの場合、より予防歯科の考えが重要になってきます。
「乳歯だから大丈夫」ではなく、「乳歯だからこそ大切にする」という考え方が重要です。
博多駅周辺でお子さんのむし歯や歯並びについてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
博多駅エリアで2院体制|KITTE博多院とも連携
博多駅博多口から徒歩5分の「博多歯科・矯正歯科」に加え、博多駅直結の「博多歯科 KITTE博多院」でも、お子さんの歯科診療や歯並びについてご相談いただけます。
両院とも平日21時まで、土日祝日も診療しており、複数の歯科医師による診療体制を整えています。
博多歯科・矯正歯科
電話番号:092-402-2976
院長
工藤 幸暉(くどう こうき)
経歴
- 九州大学 歯学部卒
- 2025年 デジタル矯正歯科学会認定医取得
- 2026年 日本歯周病学会認定医取得
資格・所属学会
- 九州大学病院歯周病科研修登録医
- 日本歯周病学会所属
- デジタル矯正学会所属
- 大阪SJCD所属
- G.F.Oベーシック修了
- 船越研修会ベーシック修了
- TMJ LIVE インストラクター
- スタディーグループMjARSボードメンバー