2026年9月07日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
「できれば目立たないマウスピースで矯正したい」
「私の歯並びもマウスピース矯正で治せる?」
「ワイヤー矯正じゃないと治せない症例もあるの?」
透明で目立ちにくく、取り外しができるマウスピース矯正。見た目や日常生活への影響が少ないことから、希望される患者さんが増えています。
しかし、マウスピース矯正は決して「どんな歯並びでも簡単に治せる治療」ではありません。
結論からいうと、マウスピース矯正で治療できる範囲は広がっていますが、歯並びや骨格、必要な歯の動かし方によっては、ワイヤー矯正の方が適している場合があります。
多くの歯科医院では、マウスピースのみかワイヤーのみ対応ですが、当院ではワイヤーもマウスピースも療法対応しております。そんな僕が今回は、マウスピース矯正が難しい症例について解説します。
マウスピース矯正とワイヤー矯正では歯の動かし方が違う
どちらの矯正治療も、歯に力を加えて少しずつ移動させるという基本的な考え方は同じです。
ただし、力のかけ方が異なります。
ここの使い分けができるので、両方の矯正装置を使えると非常に便利です。
例えば、マウスピース矯正では、歯を覆う透明な装置を定期的に交換しながら歯を移動させます。必要に応じて歯の表面に「アタッチメント」という小さな突起を付け、歯を動かす力をコントロールします。
一方、ワイヤー矯正では歯にブラケットを装着し、ワイヤーなどを利用して歯を動かします。
そのため、必要な歯の移動量や方向によって、それぞれ得意・不得意があります。
歯を大きく動かす症例
歯のガタガタが非常に強く、大きなスペースを確保して歯を移動させる必要がある場合は、マウスピース矯正の難易度が高くなることがあります。
特に抜歯を伴い、前歯や奥歯を大きく移動させる症例では、歯の根まで含めてどのように動かすかが重要です。
そもそもピース矯正は非常にたわみやすい素材なので、抜歯するような大掛かりな矯正の場合はマウスピース単品だと難しいのでワイヤーも併用して行う場合もあります。
現在では抜歯を伴うマウスピース矯正も行われていますが、「抜歯症例でもマウスピースなら簡単」というわけではありません。
症例によってはワイヤー矯正を選択した方が、歯の動きをコントロールしやすいことがあります。
骨格的な問題が大きい症例
出っ歯や受け口、開咬などの原因が、歯の位置だけではなく上下の顎の骨格にあることがあります。
矯正装置が動かせるのは基本的に「歯」です。
成人の場合、マウスピースを装着したからといって顎の骨格そのものを自由に動かせるわけではありません。
歯の移動によって噛み合わせや見た目を改善できる範囲であれば矯正治療で対応できますが、骨格的なズレが大きい場合には、ワイヤー矯正や外科的矯正治療などを検討することがあります。
これはマウスピース矯正だけの限界というより、矯正治療だけで改善できる範囲には限界があるということです。
複雑な歯の移動が必要な症例
矯正治療では、歯を横に移動させるだけではありません。
歯を回転させたり、傾きを修正したり、上下方向へ移動させたり、歯根の位置までコントロールしたりする必要があります。
マウスピース矯正でもさまざまな歯の移動が可能ですが、歯の形や移動方向によっては計画通りに動きにくい場合があります。
このような場合には、途中で治療計画を修正したり、追加のマウスピースを作製したりすることがあります。
症例によっては、最初からワイヤー矯正を選択する方が適していることもあります。
重度の歯周病がある場合
これはマウスピース矯正に限った話ではありません。
重度の歯周病によって歯を支える骨が大きく減っている状態で、無理に歯を動かすことはできません。
まず歯周病の状態を確認し、必要な歯周治療を行います。
矯正治療を始められる状態になったとしても、歯を動かす量や力には十分な配慮が必要です。
ただし、ワイヤー矯正よりもマウスピース矯正の方が力も緩やかに動きますし、歯磨きもしやすいので歯周病に優しいです。
「歯並びを治すこと」だけを見るのではなく、その歯を将来まで残せる治療なのかを考えることが重要です。
1日20〜22時間程度の装着が難しい方
マウスピース矯正の結果を大きく左右するのが、患者さん自身の装着時間です。
一般的には食事や歯磨き以外の時間は装着し、1日20〜22時間程度を目安とすることが多くあります。
取り外せることはマウスピース矯正のメリットですが、同時にデメリットにもなります。
装着時間が不足すると、実際の歯の位置とマウスピースの計画にズレが生じ、予定通りに治療が進まなくなる可能性があります。
「仕事中は装着できない」「つい忘れてしまう」という方では、取り外しのできないワイヤー矯正の方が向いていることもあります。
「マウスピース矯正ができるか」より診断が重要
患者さんからよく、
「マウスピースでできますか?」
と聞かれます。
もちろん大切な質問ですが、私たちがその前に考えたいのは、
「この歯並びをどのように治すことが、その患者さんにとって良いのか?」
ということです。
歯並びだけを見るのではなく、噛み合わせ、骨格、横顔、歯ぐきや骨の状態などを確認して治療計画を立てます。
「マウスピースを使うこと」が目的になってしまうと、本来目指したかった歯並びや噛み合わせから離れてしまう可能性があります。
マウスピースとワイヤーを組み合わせる方法もある
矯正治療は必ずしも「最初から最後までマウスピース」または「全部ワイヤー」の二択ではありません。
症例によっては、それぞれの長所を活かして治療方法を組み合わせることもあります。
大切なのは装置ありきではなく、ゴールから逆算して治療方法を選ぶことです。
そのため、マウスピース矯正を希望している方でも、ワイヤー矯正を含めた複数の選択肢について説明を受けてから決めることをおすすめします。
博多歯科・矯正歯科では両方の選択肢から考えます
博多歯科・矯正歯科では、マウスピース矯正とワイヤー矯正の両方に対応しています。
「マウスピース矯正を売る」のではなく、患者さんがどのような歯並びや口元を目指しているのかを確認し、そのゴールに適した方法を考えることを大切にしています。
「できれば目立たない方法がいい」
「抜歯はできるだけ避けたい」
「歯並びだけでなく口元も改善したい」
といったご希望も、治療前にぜひお聞かせください。
できること・難しいことも含めてご説明し、一緒に治療方法を考えていきます。
まとめ
マウスピース矯正で治療できる症例は増えていますが、すべての歯並びに最適なわけではありません。
歯を大きく移動する必要がある症例、骨格的な問題が大きい症例、複雑な歯のコントロールが必要な症例などでは、ワイヤー矯正や他の治療方法が適していることがあります。
また、マウスピース矯正では装着時間を守ることも非常に重要です。
「マウスピースで治せるか?」だけではなく、自分が目指す歯並びや噛み合わせに、どの治療方法が適しているかを診断してもらうことが大切です。
博多駅エリアで2院体制|博多歯科 KITTE博多院もご利用いただけます
博多歯科・矯正歯科に加えて、**博多駅直結の「博多歯科 KITTE博多院」**でも、歯並びや噛み合わせを含めた幅広い歯科治療についてご相談いただけます。
両院とも平日21時まで、土日祝日も診療しており、お仕事や学校などで平日の日中に通院しにくい方にも通っていただきやすい体制を整えています。
また、複数の歯科医師が在籍し、それぞれの経験や得意分野を活かしながら診療できる厚いマンパワーも私たちの特徴です。
博多駅博多口から徒歩5分の「博多歯科・矯正歯科」と、博多駅直結の「博多歯科 KITTE博多院」。
マウスピース矯正が自分に合っているのか、ワイヤー矯正との違いを知りたいという段階でも大丈夫です。歯並びや口元について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
院長
工藤 幸暉(くどう こうき)
経歴
- 九州大学 歯学部卒
- 2025年 デジタル矯正歯科学会認定医取得
- 2026年 日本歯周病学会認定医取得
資格・所属学会
- 九州大学病院歯周病科研修登録医
- 日本歯周病学会所属
- デジタル矯正学会所属
- 大阪SJCD所属
- G.F.Oベーシック修了
- 船越研修会ベーシック修了
- TMJ LIVE インストラクター
- スタディーグループMjARSボードメンバー