2026年8月29日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
「せっかく矯正した歯並びが元に戻ることはある?」
「リテーナーはいつまでつければいい?」
「矯正が終わったら、もう何もしなくていい?」
長い矯正治療が終わると、「これで治療終了!」と思ってしまいますよね。
しかし、実は矯正装置を外した後の「保定(ほてい)」は、きれいになった歯並びを維持するために非常に重要です。
この保定ができていないとせっかく頑張って整えた歯並びは崩れてしまします。
今回は、矯正後に起こる「後戻り」とリテーナーの役割について解説します。
矯正後の「後戻り」とは?
矯正治療によって動かした歯が、治療後に少しずつ元の位置へ戻ろうとすることを「後戻り」と呼びます。
これはワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも起こる可能性があります。
そもそも歯並びは矯正をしていなくて変わっていきます。これを経年変化と言います。
口腔内の細胞は大体2年ほどでターンオーバーし、入れ替わっていくので「戻る」変化が起きる期間は約2年、それ以降の変化は経年変化と考えます。
つまり、後戻りを防ぐという意味では2年間はしっかり保定しましょう(リテーナーをつけましょう)という話になります。
そして、経年変化さえも抑えようと思えば生涯を通しつける必要があります。
特に、矯正が終了した直後は、歯の周囲の骨や歯ぐきなどの組織がまだ安定していません。
そのため、何もせずに過ごしていると、せっかく整えた歯並びが変化してしまうことがあります。
リテーナーとは?
後戻りを防ぐために使用する装置が「リテーナー(保定装置)」です。
矯正治療中の装置が「歯を動かすための装置」なのに対して、リテーナーは動かした歯をその位置に維持するための装置です。
代表的なものには、
- 取り外し式のマウスピースタイプ
- プレートタイプ
- 歯の裏側にワイヤーを固定するタイプ
などがあります。
歯並びや治療内容によって、適した方法を選択します。
当院では特にメジャーで患者さんの違和感の少ない
①マウスピースタイプ
②歯の裏側にワイヤーを固定するタイプ
を主に採用しております。
リテーナーはどのくらいつける?
リテーナーの使用期間や装着時間は、歯並びや治療方法によって異なります。
ですが、どんな場合も最低2年間はつけていただく必要があります。
特に矯正終了直後は後戻りしやすいため、担当医から指示された装着時間をしっかり守ることが重要です。
その後、歯並びが安定してきたら、状態を確認しながら装着時間を減らしていく場合があります。
ただし、歯は矯正をしていない人でも年齢や噛み合わせなどによって少しずつ動きます。
そのため、きれいな歯並びをできるだけ長く維持したい場合には、長期的にリテーナーを使用することが理想的です。
リテーナーをしないとどうなる?
「数日くらいなら大丈夫」と思ってリテーナーをつけなくなり、そのまま使用しなくなってしまう方もいます。
後戻りが起こると、
- リテーナーがきつく感じる
- リテーナーが入らなくなる
- 前歯に隙間ができる
- 歯が重なってくる
- 噛み合わせが変化する
といったことがあります。
特に矯正終了後の時期は注意が必要です。
リテーナーが入らなくなった場合、無理に押し込まず担当の歯科医院へ相談しましょう。
リテーナーをしていても後戻りすることはある?
残念ながら、リテーナーを使用すれば将来にわたって歯がまったく動かないと保証できるわけではありません。
歯並びは、
- 加齢による変化
- 噛み合わせ
- 歯ぎしり・食いしばり
- 舌や唇などから加わる力
- 歯周病による歯を支える組織の変化
など、さまざまな影響を受けます。
そのため、リテーナーの使用だけでなく、矯正終了後も定期的に歯並びや噛み合わせを確認することが大切です。
完全に歯の移動を抑えることは、年々腰が曲がってしまうことや、シミやシワを完全に防ぐのと同じくらい難しいです。日々のメンテナンスで影響を最小化する歯科ありません。
リテーナーも一生使えるわけではありません
取り外し式のリテーナーは、長期間使用していると変形したり、割れたりすることがあります。
固定式のワイヤーも、接着部分が外れることがあります。
壊れたまま使用したり、そのまま放置したりすると後戻りにつながる可能性があります。
また、歯の治療をすると歯の形が若干変わってしまうので、リテーナーが合わなくなり再作製が必要な場合もあります。
また、固定式リテーナーの周囲には歯垢や歯石がたまりやすいため、丁寧なセルフケアも重要です。
「リテーナーを入れているから安心」ではなく、リテーナー自体も定期的にチェックしてもらいましょう。
後戻りしてしまったら再矯正が必要?
後戻りの程度によって対応は異なります。
ごくわずかな変化であれば、新しいリテーナーの作製などで対応できる場合があります。
一方、歯が大きく動いてしまった場合には、マウスピース矯正やワイヤー矯正による再治療が必要になることもあります。
後戻りは大きくなってから対応するより、「最近リテーナーがきつい」と感じた段階で相談することが大切です。
当院の診療方針
博多歯科・矯正歯科では、歯がきれいに並んだ時点を矯正治療のゴールとは考えていません。
大切なのは、治療によって得られた歯並びと噛み合わせを、その後できるだけ長く維持することです。
そのため、矯正終了後もリテーナーの使用方法をご説明し、歯並びや噛み合わせ、むし歯・歯周病なども含めて継続的に確認します。
マウスピース矯正・ワイヤー矯正のどちらの場合でも、治療後の保定まで含めて矯正治療だと考えています。
まとめ
矯正治療後には、歯が元の位置へ戻ろうとする**「後戻り」**が起こる可能性があります。
後戻りをできるだけ防ぐためには、
- リテーナーを指示通り使用する
- 自己判断で使用をやめない
- リテーナーがきつい・入らない場合は早めに相談する
- リテーナーの破損や固定式ワイヤーの脱離を放置しない
- 矯正終了後も定期的にチェックを受ける
ことが大切です。
「最近リテーナーをつけていない」
「久しぶりにつけたらきつくなっていた」
「矯正後に少し歯並びが戻ってきた気がする」
という方は、早めにご相談ください。
せっかく時間をかけて整えた歯並びを、できるだけ長く維持していきましょう。
院長
工藤 幸暉(くどう こうき)
経歴
- 九州大学 歯学部卒
- 2025年 デジタル矯正歯科学会認定医取得
- 2026年 日本歯周病学会認定医取得
資格・所属学会
- 九州大学病院歯周病科研修登録医
- 日本歯周病学会所属
- デジタル矯正学会所属
- 大阪SJCD所属
- G.F.Oベーシック修了
- 船越研修会ベーシック修了
- TMJ LIVE インストラクター
- スタディーグループMjARSボードメンバー