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矯正中に歯ぐきが下がることはある?歯肉退縮の原因・リスク・予防方法を歯科医師が解説

矯正中に歯ぐきが下がることはある?歯肉退縮の原因・リスク・予防方法を歯科医師が解説|博多駅博多口の歯科・歯医者|博多歯科・矯正歯科|日・祝日も診療

2026年10月20日

矯正中に歯ぐきが下がることはある?歯肉退縮の原因・リスク・予防方法を歯科医師が解説

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!

「矯正治療を始めてから歯ぐきが下がった気がする」

「歯並びをきれいにすると歯ぐきが下がるって本当?」

「マウスピース矯正なら歯肉退縮は起こらない?」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

矯正治療は歯並びや噛み合わせを改善する治療ですが、歯を動かすことで歯ぐきや歯を支える骨にも変化が生じます。

そのため、治療前の歯ぐきや骨の状態、歯の移動方向などによっては、矯正治療中や治療後に歯ぐきが下がる「歯肉退縮」が起こる場合があります。

ただし、矯正治療をすると必ず歯ぐきが下がるわけではありません。

しかし一定数歯茎が下がることも報告されているのも事実です。

今回は、矯正治療と歯肉退縮の関係、リスクが高くなる条件、予防や治療の方法について解説します。

① 歯肉退縮とは?歯ぐきが下がるとどうなる?

まず、単に歯茎が下がるだけでは健康上問題があることはありません。しかし審美的な問題や知覚過敏のような問題が出てくる場合もあります。

歯肉退縮とは、歯ぐきの縁が本来の位置よりも歯根側へ移動し、歯の根元が露出した状態です。

歯肉退縮が起こると、歯が以前より長く見えることがあります。

また、歯の根元が露出することで、冷たいものがしみる知覚過敏が起こる場合もあります。

さらに、露出した歯根面は歯の頭の部分を覆うエナメル質とは性質が異なり、根面むし歯のリスクにも注意が必要です。

ただし、歯ぐきが下がったからといって、必ず歯が抜けるわけではありません。

大切なのは、歯肉退縮の原因と進行の有無を確認することです。

② なぜ矯正治療で歯ぐきが下がることがあるの?

矯正治療では、歯に力を加えることで歯の周囲の骨が吸収と形成を繰り返し、歯が移動します。

しかし、歯を支える骨には厚みや形態の限界があります。

矯正をしても骨が増えるわけではありませんので、歯茎に、骨についている歯茎は一緒に下がってきてしまう場合があります。

特に歯を唇側、つまり外側へ移動させる場合には注意が必要です。

もともと歯の外側の骨が薄い方では、歯の移動によって歯根と骨の位置関係が変わり、歯肉退縮のリスクが高くなることがあります。

ただし、歯を外側に動かしたら必ず歯肉退縮が起こるというわけではありません。

歯ぐきの厚み、骨の状態、炎症の有無、歯の移動量など、複数の要因が関係します。

また、矯正後に歯肉退縮が見つかった場合でも、必ずしも矯正治療だけが原因とは限りません。

③ 歯肉退縮が起こりやすい人の特徴

歯肉退縮のリスクは、患者さんによって異なります。

特に注意したいのは、もともと歯ぐきが薄い方です。

歯ぐきの厚みが少ない場合には、歯の位置の変化や炎症などの影響を受けやすいことがあります。

また、次のような条件も確認する必要があります。

  • もともと歯ぐきが下がっている
  • 歯を支える骨が薄い
  • 歯が歯列の外側へ大きく傾いている
  • 歯周病によって骨が減っている
  • 歯磨きの力が強い
  • 歯ぐきに炎症がある

特に成人矯正では、歯周病の既往や歯ぐきの状態を確認することが重要です。

矯正治療を始める前に、歯並びだけでなく歯周組織の状態を評価する必要があります。

④ 歯を外側に広げる矯正は危険?

歯並びがガタガタしている場合、歯列を広げることで歯を並べるスペースを確保することがあります。

このような治療では、歯の傾きや位置が外側へ変化する場合があります。

しかし、歯を支える骨の範囲を十分に考慮せず、大きく歯を外側へ動かすことは望ましくありません。

特に下の前歯は、唇側の骨が薄い場合があり、慎重な診断が必要です。

一方で、歯列を広げる治療がすべて危険というわけではありません。

歯の移動量や方向、歯根の位置などを総合的に判断することが重要です。

僕は、歯がきれいに並ぶことだけでなく、治療後も歯ぐきや骨が健康な状態を維持できることが大切だと考えています。

そのため、無理に歯を並べるのではなく、必要に応じて抜歯やIPR(歯と歯の間をわずかに削ってスペースを作る処置)なども含めて検討します。

⑤ マウスピース矯正なら歯肉退縮は起こらない?

「マウスピース矯正はワイヤー矯正より歯ぐきに優しいのでは?」

このように考える方もいらっしゃいます。

確かにマウスピース矯正は取り外しができるため、歯磨きがしやすいというメリットがあります。

しかし、マウスピース矯正でも歯を動かしていることに変わりはありません。

歯を大きく外側へ移動させる場合や、もともと歯ぐきが薄い場合には、歯肉退縮が起こる可能性があります。

また、ワイヤー矯正でも適切な治療計画と歯周組織の管理によって、リスクを抑えることを目指せます。

つまり、歯肉退縮のリスクは装置の種類だけで決まるものではありません。

どの方向に、どの程度歯を動かすのかが重要です。

⑥ 矯正中の歯磨きも歯肉退縮に関係する?

歯肉退縮には、矯正による歯の移動だけでなく、日常の歯磨きも関係する場合があります。

特に、硬い歯ブラシで強く磨く習慣がある方は注意が必要です。

強いブラッシングによって歯ぐきに繰り返し負担がかかると、歯肉退縮に関与する可能性があります。

一方で、歯磨きが不十分だとプラークが蓄積し、歯肉炎や歯周病につながります。

そのため、歯ぐきが下がるのを心配して歯磨きを控えることも適切ではありません。

大切なのは、適切な力で歯ブラシを当て、歯と歯ぐきの境目を丁寧に清掃することです。

矯正装置が付いている場合には、装置に合った清掃方法を歯科医院で確認しましょう。

⑦ 矯正中に歯ぐきが下がったら治療を中止する?

矯正治療中に歯肉退縮が見つかった場合でも、必ずしもすぐに治療を中止するわけではありません。

まずは、どの歯に、どの程度の歯肉退縮が起こっているのかを確認します。

そのうえで、歯周病による炎症や強いブラッシング、歯の移動方向などを評価します。

状態によっては、歯の移動方向を変更したり、矯正力や治療計画を見直したりすることがあります。

また、歯周病が進行している場合には、歯周病治療を優先することもあります。

歯肉退縮が起こった際に重要なのは、原因を確認して、それ以上悪化させないための対応を考えることです。

矯正中に歯が長く見えるようになった、根元がしみるようになったと感じた場合には、担当医に相談してください。

⑧ 下がった歯ぐきは元に戻る?

一度下がった歯ぐきが、自然に完全に元の位置へ戻るとは限りません。

ただし、原因や歯の位置によっては、歯の移動方向を見直すことで歯ぐきの状態が改善する場合もあります。

また、歯肉退縮が大きい場合や、知覚過敏・審美的な問題がある場合には、歯周形成外科を検討することがあります。

代表的な治療の一つが「結合組織移植術」です。

これは、主に上あごなどから採取した結合組織を利用し、歯ぐきの厚みを増やしたり、露出した歯根面を覆ったりすることを目指す治療です。

ただし、すべての歯肉退縮で完全な根面被覆ができるわけではありません。

歯間部の骨や歯ぐきの状態などによって、治療結果は異なります。

歯肉退縮の治療は、見た目だけでなく、長期的な歯周組織の安定性も考えて判断する必要があります。

⑨ 矯正前に歯肉退縮のリスクを確認する方法

矯正治療前には、歯並びや噛み合わせだけでなく、歯ぐきや骨の状態も確認します。

具体的には、歯肉退縮の有無、歯ぐきの厚み、歯周ポケット、出血の有無などを診査します。

また、レントゲン写真などから歯を支える骨の状態を評価します。

症例によっては歯科用CTを活用することもありますが、すべての患者さんにCT撮影が必要というわけではありません。

特に、歯周病によって骨が減っている場合や、歯を大きく移動させる必要がある場合には、より慎重な診断が必要です。

治療前の診断でリスクを把握し、無理のない歯の移動を計画することが大切です。

⑩ 歯肉退縮を防ぐためにできること

歯肉退縮のリスクを完全になくすことは難しいですが、治療前後の管理によってリスクを減らすことは可能です。

まず、矯正治療前に歯周病や歯肉炎がある場合には、炎症をコントロールしておくことが重要です。

また、歯磨きの力が強い方は、ブラッシング方法を見直すことも大切です。

矯正治療中は定期的に歯ぐきの状態を確認し、必要に応じて治療計画を調整します。

そして、患者さん自身も歯ぐきの変化に気づくことが重要です。

「以前より歯が長く見える」

「歯の根元がしみる」

「歯ぐきの高さが左右で違う」

このような変化があれば、早めに相談しましょう。

⑪ 博多歯科・矯正歯科が大切にしている矯正治療

博多歯科・矯正歯科では、マウスピース矯正とワイヤー矯正の両方に対応しています。

また、むし歯治療や歯周病治療などの一般歯科診療も行っています。

矯正治療では、歯並びだけを見て治療計画を立てるのではなく、歯を支える骨や歯ぐきの状態も考慮することが重要です。

特に成人矯正では、歯周病の既往や歯肉退縮の有無などを確認し、必要に応じて歯周病治療と矯正治療を組み合わせます。

当院では、歯をきれいに並べることと、歯を長く健康に残すことの両立を大切にしています。

「歯ぐきが薄いと言われたことがある」

「歯周病があるけど矯正したい」

「矯正中に歯ぐきが下がってきた」

このようなお悩みがある方も、お気軽にご相談ください。

まとめ|矯正治療では歯ぐきの健康も大切

矯正治療中や治療後に、歯肉退縮が起こることはあります。

特に、歯ぐきや骨が薄い方、歯周病の既往がある方、歯を外側へ大きく動かす必要がある方では注意が必要です。

ただし、矯正治療を受ける方全員に歯肉退縮が起こるわけではありません。

重要なのは、治療前にリスクを把握し、歯ぐきや骨の状態に合わせた治療計画を立てることです。

博多駅周辺で矯正治療をご検討中の方や、矯正中の歯ぐきの変化が気になる方は、博多歯科・矯正歯科へご相談ください。

博多駅エリアで2院体制|博多歯科 KITTE博多院とも連携しています

博多駅博多口から徒歩5分の「博多歯科・矯正歯科」に加え、博多駅直結の「博多歯科 KITTE博多院」でも、矯正治療や歯周病治療についてご相談いただけます。

両院とも平日21時まで、土日祝日も診療しており、複数の歯科医師による診療体制を整えています。

歯並びだけでなく、歯ぐきの健康も大切にした矯正治療をご提案しています。

博多歯科・矯正歯科

電話番号:092-402-2976

監修者情報

院長

工藤 幸暉(くどう こうき)

経歴

  • 九州大学 歯学部卒
  • 2025年 デジタル矯正歯科学会認定医取得
  • 2026年 日本歯周病学会認定医取得

資格・所属学会

  • 九州大学病院歯周病科研修登録医
  • 日本歯周病学会所属
  • デジタル矯正学会所属
  • 大阪SJCD所属
  • G.F.Oベーシック修了
  • 船越研修会ベーシック修了
  • TMJ LIVE インストラクター
  • スタディーグループMjARSボードメンバー
監修者:工藤幸暉

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