2026年6月03日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
「神経はできるだけ残した方がいいって聞いたけど本当?」
「神経を取ると言われたけど必要なの?」
「残せる歯と残せない歯の違いは?」
むし歯治療でよく話題になるのが【歯の神経】です。
むし歯はレベルが1~4まであり、レベル四になると抜歯になります。
その1歩手前のレベル3の状態がC3と言って、抜髄と呼ばれる神経処置が必要な状態です。
歯科医師は基本的に「神経は残せるなら残したい」と考えていますが、
一方で、神経を無理に残すことで症状が悪化してしまうケースもあります。
今回は、神経を残すメリットと、抜髄(神経を取る治療)が必要になるケースについて解説します。
そもそも歯の神経とは?
歯の神経(歯髄)は、
・痛みを感じる
・栄養を供給する
・細菌から歯を守る
といった役割があります。
歯の内部には血管も通っており、歯を健康な状態に保つための重要な組織です。
非常に重要な組織で。神経がない歯の平均寿命は11年という文献もあります。
一度取った神経は戻ることは基本的にありません。
(最近では神経の再生が可能になってきましたが、まだまだコストも高く、誰の手にも届く治療ではありませんし、実際寿命にどのくらい差が出てくるかはこれから答えが出る段階です。)
神経は残した方がいい?
結論からいうと、
残せる状態なら神経は残した方が良いと考えています。
その理由は、神経がある歯の方が長期的に有利なことが多いからです。
神経を残すメリット① 歯が割れにくい
神経を取る治療では、
・むし歯を除去する
・神経を取り除く
ため、歯の内部を大きく削る必要があります。
結果として歯が弱くなり、
・ヒビ
・歯根破折
のリスクが高くなることがあります。
神経を残すメリット② 異常に気づきやすい
神経がある歯は、
・むし歯
・ヒビ
・炎症
が起こると痛みとして知らせてくれます。
一方、神経を取った歯は異常があっても気づきにくく、発見が遅れることがあります。
神経を残すメリット③ 長期的な予後が良いことが多い
もちろん例外はありますが、
一般的には神経が残っている歯の方が長持ちしやすい傾向があります。
そのため、当院でも神経を安易に取ることはありません。
それでも抜髄が必要になるケースとは?
では、どんな時に神経を取る必要があるのでしょうか。
ケース① むし歯が神経まで達している
もっとも多いケースです。
むし歯が深く進行し、
神経まで細菌感染が及んでいる場合は、
神経を残すことが難しいことがあります。
ケース② 強い痛みが続いている
例えば、
・何もしなくてもズキズキ痛む
・夜眠れないほど痛い
・痛み止めが効きにくい
このような症状がある場合、
神経の炎症が強く進行している可能性があります。
神経を残しても回復が見込めないケースでは、抜髄が必要になることがあります。
ケース③ 神経が壊死している
意外ですが、
痛みがなくても神経が死んでいることがあります。
例えば、
・歯の色が黒っぽく変色している
・レントゲンで根の先に炎症がある
場合は、神経が機能していないことがあります。
この場合は根管治療が必要になります。
ケース④ 外傷で神経がダメージを受けた
転倒やスポーツなどで歯を強くぶつけると、
神経が損傷することがあります。
その後、
・変色
・痛み
・感染
が起こる場合は治療が必要になります。
神経を取るか残すかの判断基準
実際の診療では、
・痛みの種類
・むし歯の深さ
・レントゲン所見
・年齢
・歯の状態
などを総合的に判断します。
全てのケースで神経をとるわけではありませんし、感染所見がありそうでも実際は問題ないこともあるので
定期検診を通して経過観察をする場合もあります。
そのため、
同じように見えるむし歯でも、
・神経を残せるケース
・抜髄が必要なケース
があります。
当院が神経を残すために大切にしていること
博多歯科・矯正歯科では、
「できるだけ歯を削らない・神経を残す」
ことを大切にしています。
そのため、
・精密な診査診断
・必要最小限の切削
・ラバーダムを活用した精密治療
を重視しています。
もちろん、神経を残すことが患者さんにとって不利益になる場合は、無理に残すことはありません。
将来の歯の寿命まで考えながら治療方針をご提案しています。
まとめ
歯の神経は、
・歯を健康に保つ
・異常を知らせる
・歯の強度を維持する
大切な組織です。
そのため、
残せる状態であれば残した方が良いことが多いです。
しかし、
・深いむし歯
・強い炎症
・神経の壊死
などがある場合は、抜髄が必要になることもあります。
大切なのは、神経を取ることではなく、将来的に歯を長く残せる選択をすることです。
もっというと、神経どうこうの選択を迫られることがないように最大限予防処置をしていくのが肝心です。
「神経を取ると言われたけど本当に必要?」
「できれば神経を残したい…」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
お口の状態をしっかり確認し、患者さんにとって最適な治療方法をご提案いたします。