2026年9月27日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
「歯ぐきにニキビのようなできものがある」
「押すと膿のようなものが出てくる」
「痛くないけど、このまま放置して大丈夫?」
このような症状がある場合、歯ぐきにできたものは「フィステル」かもしれません。
フィステルは、歯の根の周囲にたまった膿が外へ出るためにできた通り道です。痛みがないことも多いため放置されやすいのですが、できものだけを治せばいいわけではありません。
今回は、フィステルができる原因や治療方法、放置するとどうなるのかについて解説します。
フィステルとは?
フィステルとは、歯の根の周囲などで起きている感染によって生じた膿が、歯ぐきへ排出されるためにできた通り道です。「サイナストラクト」と呼ばれることもあります。
見た目は、歯ぐきにできた白色や赤色の小さなニキビのように見えることがあります。そしてこれもニキビと似た性質なのですが、潰すと割れて海のようなものが出てきますそしてやがて閉じてしまう。
重要なのは、歯ぐきのできもの自体が病気の本体ではないということです。
真の病気の元は骨の中にあります。歯の根の先などに感染源があり、そこから膿が歯ぐきまで通り道をつくって排出されている可能性があります。
そのため、フィステルを潰して膿を出したとしても、原因となっている感染を治療しなければ根本的な解決にはなりません。
なぜフィステルができるの?
代表的な原因が、歯の神経が細菌感染を起こし、根の先に炎症が広がる「根尖性歯周炎」です。
深いむし歯などによって歯の神経が感染し、神経が死んでしまうと、根管内で細菌が増殖することがあります。根管治療というのは、いわゆる神経治療というものです。虫歯が大きかったときに神経まで到達していると、虫歯菌によって神経が感染してしまいます。感染してしまった神経は自然と治ることはないので、神経を除去して中を殺菌消毒することによって抜歯を回避します。これを神経治療または根管治療と言います。
また、過去に根管治療を受けた歯でも、根管内に再び感染が起こることで根の先に炎症ができることがあります。
そのほか、歯の根にヒビが入る歯根破折や、歯周病などが原因となって似たような症状が現れる場合もあります。
「フィステルがある=必ず根管治療」とは限らないため、まず原因を調べることが重要です。
痛くないのに治療が必要なの?
フィステルがある方の中には、ほとんど痛みを感じていない方もいます。
膿が歯ぐきから外へ排出されることで内部の圧力が高まりにくく、強い痛みが出ないことがあるためです。もちろん患者さんの意向によっては治療せずにそのまま様子を見ることも多々あります。
そのため、
「痛くないから大丈夫」
「できものが小さくなったから治った」
と思ってしまうことがあります。
しかし、痛みがないことと感染がなくなったことは別です。
フィステルが一度消えても、感染源が残っていれば再び同じ場所が腫れたり、膿が出たりすることがあります。
症状がなくても、一度歯科医院で確認することをおすすめします。
フィステルを放置するとどうなる?
感染が長期間続くと、根の周囲にある顎の骨が少しずつ失われることがあります。
感染の範囲が大きくなれば、治療が複雑になったり、歯を残すことが難しくなったりする可能性もあります。
また、普段は痛みがなくても、体調の変化などをきっかけに急性化し、突然強く痛んだり大きく腫れたりすることがあります。
特に顔まで腫れてきた、発熱がある、飲み込みにくい、息苦しいといった症状がある場合には、早めの対応が必要です。
歯医者ではどうやって原因を調べる?
まず、お口の中でフィステルの位置や歯の状態を確認します。
さらにレントゲン撮影を行い、根の先に骨が失われている部分がないか、過去に根管治療を受けている歯ではないかなどを調べます。
必要に応じてCT撮影を行うこともあります。特に当院では高解像度の3DCTを用意しているため、根っこの先の病巣を痛みが出る前に察知することができます。
また、歯の神経が生きているかを調べる検査や、歯周ポケット、歯の揺れ、ヒビの有無なども確認します。
「どの歯が原因なのか」「なぜフィステルができたのか」を診断してから治療することが大切です。
フィステルはどうやって治療する?
歯の神経や根管内の感染が原因であれば、根管治療を行います。
根管内部の感染源を取り除き、洗浄・消毒することで、原因となっている炎症の改善を目指します。
博多歯科・矯正歯科では、根管治療の際に保険診療でもラバーダムを使用しています。
ラバーダムで治療する歯を唾液から隔離し、根管内へ新たな細菌が入り込むリスクをできるだけ減らしながら治療を進めます。
また、必要に応じてマイクロスコープやCTなどを使用し、歯をできるだけ残すための治療を検討します。
一方、歯根破折や重度の歯周病などが原因の場合には、根管治療では改善できないこともあります。原因によって必要な治療は異なります。
フィステルは自分で潰してもいい?
気になるからといって、針を刺したり、指で何度も押して潰したりすることはおすすめできません。
一時的に膿が出て小さくなっても、歯の根にある感染源は残っています。
むしろ傷をつけることで別の感染につながる可能性もあります。
フィステルを治すために必要なのは、できものを潰すことではなく、その原因を治療することです。
まとめ|痛くないフィステルも放置しないことが大切
歯ぐきにニキビのようなできものができた場合、歯の根の感染によるフィステルの可能性があります。
フィステルは痛みが少ないこともありますが、根の先では感染や炎症が続いている場合があります。
早い段階で原因を確認し、適切な治療を行うことで、歯を残せる可能性も高まります。
博多歯科・矯正歯科では、根管治療や再根管治療を含め、できるだけ天然歯を残すことを大切にした診療を行っています。
歯ぐきのできものが消えたり再発したりしている方も、一度ご相談ください。
博多駅エリアで2院体制|博多歯科 KITTE博多院もご利用いただけます
博多歯科・矯正歯科に加えて、博多駅直結の「博多歯科 KITTE博多院」でも、根管治療や歯ぐきの腫れ・できものについてご相談いただけます。
両院とも平日21時まで、土日祝日も診療しており、複数の歯科医師による診療体制を整えています。
博多駅エリアの2院で連携し、急な症状から精密な治療、治療後のメンテナンスまで対応しています。
院長
工藤 幸暉(くどう こうき)
経歴
- 九州大学 歯学部卒
- 2025年 デジタル矯正歯科学会認定医取得
- 2026年 日本歯周病学会認定医取得
資格・所属学会
- 九州大学病院歯周病科研修登録医
- 日本歯周病学会所属
- デジタル矯正学会所属
- 大阪SJCD所属
- G.F.Oベーシック修了
- 船越研修会ベーシック修了
- TMJ LIVE インストラクター
- スタディーグループMjARSボードメンバー