2026年7月12日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
「レントゲンで歯の根の先に膿があると言われた」
「痛みはないけれど、治療した方がいいの?」
「以前に神経を取った歯なのに、なぜ膿がたまるの?」
このような疑問や不安をお持ちの方は少なくありません。
例えば、治療をしたはずの歯に海が溜まってる、なんて言われるとびっくりしますし、不信感すら覚える方もいると思います。
歯の根の先に膿がたまる状態は、一般的に「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」と呼ばれます。
痛みがなくても自然に治ることは少なく、放置すると急に腫れや強い痛みが出る場合があります。
今回は、歯の根の先に膿ができる原因や治療法、放置するリスクについて解説します。
歯の根の先に膿ができる原因
歯の中心には、神経や血管が通る「根管」という細い管があります。
深いむし歯などによって神経が細菌感染すると、炎症が歯の根の先まで広がり、周囲の骨が溶けることがあります。
レントゲンでは、根の先に黒い影として確認されることが多く、患者さんには「膿がたまっています」と説明されることがあります。
主な原因は次のとおりです。
- 深いむし歯による神経の感染
- 過去に根管治療をした歯の再感染
- 詰め物や被せ物の隙間からの細菌侵入
- 歯のヒビや破折
- 転倒などの外傷による神経の壊死
以前に神経を取った歯でも、根管内に細菌が残っていたり、新たに細菌が侵入したりすると、根の先に炎症が起こることがあります。
これはt治療後に被せた被せ物や土台が劣化したことによって、隙間ができそこから砂金が感染してくるという経年劣化です。これらはよく銀歯やプラスチックで起きます。
日常でも、プラスチック製のタッパーや金属の鍋などはだんだん蓋が甘くなってきますよね。
これは熱による変形が一つの原因です。
どのような症状がある?
根の先に炎症があっても、慢性化すると痛みがほとんどなく、定期検診のレントゲンで偶然見つかることもあります。
症状がある場合は、
- 噛むと痛い
- 歯が浮いた感じがする
- 歯ぐきが腫れる
- 歯ぐきにニキビのようなできものがある
- 膿が出る
などがみられます。
歯ぐきにできるニキビのような膨らみは、根の先にたまった膿の出口になっている可能性があります。
膿が出ると症状が軽くなることもありますが、感染そのものが治ったわけではありません。
口の中は最近だらけなので、やがてまた海が溜まり、自然と治ることはありません。
痛みがなくても治療は必要?
痛みがなくても、歯の内部に細菌が残っている場合は、治療が必要になることがあります。
慢性的な炎症は、疲労や体調不良などをきっかけに急性化し、突然強い痛みや腫れが現れる場合があります。
ただし、レントゲンに黒い影があるからといって、必ずすぐに治療が必要とは限りません。
そもそも根管治療は神経をとることになったくらい、大きなむし歯をなんとか残すという最後の砦みたいな治療です。
この治療にはリスクもあり、再治療となると、その歯が治療に耐えられるのか、という根本的な問いも出てくるので過去のレントゲンとの変化や症状、治療歴などを確認し、総合的に判断することが大切です。
歯の根の先に膿がある場合の治療法
基本的には「根管治療」を行います。
根管治療では、
- 感染した神経や細菌を取り除く
- 根管の内部を洗浄・消毒する
- 根管内を薬剤で封鎖する
- 詰め物や被せ物で歯を修復する
という流れで治療します。
過去に根管治療を受けている場合は、古い材料を取り除き、再び根管内を洗浄・消毒する「再根管治療」を行うことがあります。
通常の根管治療で改善が難しい場合には、根の先を外科的に取り除く「歯根端切除術」が選択肢になることもあります。
一方、歯根が大きく割れている場合や、歯を支える組織が大きく失われている場合は、抜歯が必要になることもあります。
放置するとどうなる?
根の先の炎症を放置すると、
- 急に強い痛みや腫れが出る
- 根の周囲の骨がさらに減る
- 顔や顎まで腫れる
- 歯を残すことが難しくなる
可能性があります。
抗菌薬によって症状が一時的に改善することもありますが、根管内の感染源が残っていると再発する可能性があります。
根本的な改善には、根管治療などによって感染源を取り除くことが重要です。
当院の根管治療
博多歯科・矯正歯科では、レントゲンや必要に応じて歯科用CTを用いて、
- 根の先の炎症の範囲
- 根管の形や本数
- 過去の根管治療の状態
- 歯のヒビや破折の可能性
などを確認します。
根管治療では、ラバーダムやニッケルチタンファイルを必ず使います。(保険治療でも追加料金はもらっていません。)
根管内の細菌をできるだけ減らすことで、大切な歯を長く残すことを目指しています。
難しい再根管治療については、必要に応じて根管治療を専門とする医療機関とも連携しています。
まとめ
歯の根の先に膿がある場合、歯の内部の細菌感染によって、根の周囲に炎症が起きている可能性があります。
痛みがなくても放置すると、急に腫れたり、歯を残すことが難しくなったりする場合があります。
一方で、レントゲンの黒い影だけですぐに治療を決めるのではなく、症状や過去の治療歴を含めて正確に診断することも大切です。
「根の先に膿があると言われた」
「以前に神経を取った歯が腫れてきた」
「痛みはないけれど治療が必要か知りたい」
という方は、一度ご相談ください。
治療のゴールや方針は患者さんと一緒に決めていくものです。
歯の状態を詳しく確認し、できるだけ長く歯を残すための治療方法をご提案します。