2026年9月23日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
「セラミックにした歯は、もうむし歯にならない?」
「高い治療をしたから一生使える?」
「セラミックの下がむし歯になることはある?」
セラミック治療を受けた患者さんから、よくいただく質問です。
結論からいうと、セラミックそのものがむし歯になることはありません。しかし、セラミックを入れた歯が再びむし歯になることはあります。
せっかく治療した歯を長く使うためには、セラミックの種類だけではなく、治療後のケアも非常に重要です。
今回は、セラミックの歯がむし歯になる理由と、長持ちさせるポイントについて解説します。
セラミックそのものはむし歯にならない
むし歯は、お口の中の細菌がつくる酸によって天然の歯が溶かされることで起こります。
セラミックは人工材料なので、天然歯のようにむし歯菌によって溶かされることはありません。
しかし、セラミックの詰め物や被せ物の内側には、患者さん自身の天然の歯が残っています。
そのため、セラミックと天然歯の境目などからむし歯が発生する可能性があります。
これを一般的に「二次むし歯」「二次う蝕」と呼びます。
ただしセラミックというものは非常に虫歯になりにくい材料です。他の材料だと銀歯やプラスチックで治療しますが、こうしたプラスチックや金属というのは暑いもの、冷たいもので熱変形をしてしまい隙間ができてそこに食べかすやばい菌が入ってしまうと虫歯の原因となります。
銀歯やプラスチックは虫歯になりやすい材料です。
「セラミックだからもう安心」ではなく、治療した歯だからこそ、その後もしっかり管理する必要があります。
なぜセラミックの下がむし歯になるの?
原因の一つは、セラミックと歯の境目にプラークがたまることです。
セラミック自体は変形をしませんが、継ぎ目は必ずあります。そこの継ぎ目は顕微鏡などで見るとどうしても段差ができていて、そこにばい菌や食べかすが入ってしまうと、長く充填されてしまうと虫歯の原因となる場合があります。セラミックであれば必ず虫歯にならないというものではないので、結局はしっかりしたケアが必要なのですが、マテリアルの変形が非常に少ないので虫歯にはなりにくいと言うことができます。
歯磨きが十分にできていなければ、天然歯と同じように境目からむし歯が発生する可能性があります。
また、詰め物や被せ物は永久に変化しないわけではありません。
長期間使用する中で、歯や接着部分、噛み合わせなどに変化が起こることがあります。
特に歯ぎしり・食いしばりが強い方では、セラミックだけでなく歯そのものにも大きな力がかかります。
大切なのは、材料だけではなく「歯・セラミック・噛み合わせ」を一体として管理することです。
セラミックなら二次むし歯になりにくい?
セラミックには、表面が滑らかで汚れが付着しにくいことや、精密に製作できることなどのメリットがあります。
適切に治療されたセラミック修復は、治療した歯を長く使用するための選択肢の一つです。
ただし、セラミックにすれば必ず二次むし歯を防げるわけではありません。
どの材料を選んでも、歯磨きが不十分だったり、定期的なチェックを受けていなかったりすれば、むし歯や歯周病になる可能性があります。
「セラミック=むし歯にならない」というわけではないことは覚えておきましょう。
セラミックの歯を長持ちさせるポイント① 毎日のセルフケア
まず重要なのは、毎日の歯磨きです。
特に注意したいのが、セラミックと天然歯の境目です。
歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを十分に落としにくいため、デンタルフロスや歯間ブラシも取り入れることをおすすめします。
特にフロスや歯間ブラシは非常に重要です。歯ブラシだけでは全体の汚れの60%ほどしか落とすことができません。フロスや歯間ブラシを取り入れることによって80%から90%プラークを除去することができます。また電動歯ブラシも非常におすすめです。電動歯ブラシは人間の歯よりも正確な動きで何万回も振動することによって歯の表面の汚れをしっかり落としてくれます。
高価な歯磨き粉や特別な道具を使うことよりも、自分のお口に合った方法で毎日きちんとプラークを落とすことが重要です。
どの道具を使えばよいか分からない場合は、歯科医院で相談してみましょう。
ポイント② 定期検診で境目をチェックする
二次むし歯は、初期には痛みがないことも少なくありません。
特に被せ物の内側は自分では確認できないため、気づいたときにはむし歯が大きくなっていることもあります。
定期検診では、セラミックの境目だけでなく、歯ぐきの状態、噛み合わせ、歯周病の有無なども確認します。
必要に応じてレントゲンを使用し、見た目だけでは分かりにくい部分を確認することもあります。
症状が出る前に問題を発見することが、治療した歯を長持ちさせるポイントです。
ポイント③ 歯ぎしり・食いしばりにも注意
セラミックは強度のある材料ですが、絶対に割れないわけではありません。
歯ぎしりや食いしばりによって大きな力が繰り返しかかると、セラミックが欠けたり、歯そのものにヒビが入ったりする可能性があります。
特に睡眠中の歯ぎしりは自分では気づきにくいものです。
歯のすり減りや破折のリスクなどを確認し、必要に応じてマウスピースを使用することもあります。
「一番高いセラミック=一番長持ち」とは限りません
セラミック治療では、ジルコニアやe.maxなど、さまざまな材料があります。
それぞれに特徴があり、前歯なのか奥歯なのか、噛む力、残っている歯の量、見た目への希望などによって適した材料は変わります。
そのため、「高い材料だから長持ちする」と単純に決めることはできません。
大切なのは、その歯に適した材料を選び、適切に治療し、その後も管理することです。
当院では保険・自費それぞれの特徴をご説明し、患者さんと相談しながら治療方法を決めていきます。
まとめ|セラミックを入れてからがスタートです
セラミックそのものはむし歯になりませんが、その内側や境目に残っている天然歯はむし歯になる可能性があります。
セラミックの歯を長持ちさせるためには、
毎日の歯磨きやフロス、定期検診、噛み合わせや歯ぎしりへの対応が重要です。
私たちが大切にしているのは、「きれいなセラミックを入れること」だけではありません。
一度治療した歯を再び削ることをできるだけ減らし、その歯を長く使っていただくことまで含めて歯科治療だと考えています。
博多駅エリアで2院体制|博多歯科 KITTE博多院もご利用いただけます
博多歯科・矯正歯科に加えて、博多駅直結の「博多歯科 KITTE博多院」でも、セラミック治療をはじめ、むし歯・歯周病治療、根管治療、矯正、インプラントなど幅広く対応しています。
両院とも平日21時まで、土日祝日も診療しており、複数の歯科医師による診療体制を整えています。
セラミック治療を検討している方はもちろん、「以前入れたセラミックを一度チェックしてほしい」という方もお気軽にご相談ください。
院長
工藤 幸暉(くどう こうき)
経歴
- 九州大学 歯学部卒
- 2025年 デジタル矯正歯科学会認定医取得
- 2026年 日本歯周病学会認定医取得
資格・所属学会
- 九州大学病院歯周病科研修登録医
- 日本歯周病学会所属
- デジタル矯正学会所属
- 大阪SJCD所属
- G.F.Oベーシック修了
- 船越研修会ベーシック修了
- TMJ LIVE インストラクター
- スタディーグループMjARSボードメンバー