2026年9月24日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
「インプラントが少し動く気がする」
「噛むと以前と感覚が違う」
「インプラントがグラグラしたら、もう抜かないといけない?」
インプラント治療後にこのような症状が出ると、「インプラントがダメになったのでは?」と心配になると思います。
しかし、インプラントがグラグラすると感じても、必ずしも顎の骨に入っているインプラント本体が動いているとは限りません。
上部の被せ物や内部のネジが緩んでいるだけのケースもあります。一方、本体自体が動いている場合には早めの対応が必要です。
今回は、インプラントがグラグラする原因と対処法について解説します。
そもそもインプラントはどんな構造?
インプラントは、大きく分けると「インプラント体」「アバットメント」「上部構造」の3つから構成されています。インプラント体は歯で言うと歯根に相当する部分、上部構造は歯冠というお口を開けたときに見えている白い部分の歯の部分に相当します。アバットメントというのはインプラント体と上部構造をつなぐコネクターのような役割をしています。
インプラント体は顎の骨に埋め込まれる人工歯根です。その上にアバットメントと呼ばれる部品を取り付け、さらに人工の歯となる上部構造を装着します。
つまり「インプラントがグラグラする」と感じても、どの部分が動いているのかによって原因も治療方法も大きく異なります。
まずは歯科医院で動揺している場所を確認することが重要です。
原因① インプラントのネジが緩んでいる
比較的考えられるトラブルの一つが、インプラント内部のネジの緩みです。
なるべく緩まないように規定のトルクでしっかり留めるのですが、食事を取ったり舌で触ったりしているうちにネジが回ってしまい緩んでしまうこともあります。
インプラントの上部構造は、ネジを使用して固定されていることがあります。長期間使用する中で繰り返し噛む力が加わると、ネジが緩むことがあります。
この場合、患者さん自身は「インプラント全体がグラグラする」と感じることがありますが、実際には顎の骨に埋まっているインプラント体は問題なく固定されているケースもあります。
ネジの緩みだけであれば、状態を確認したうえで締め直したり、部品を交換したりすることで対応できることがあります。
頻繁に動かしてしまうとネジが緩くなってしまう場合もあります。ただし、自分で動かしたり、そのまま使い続けたりしないことが大切です。
原因② 被せ物が外れかけている
インプラント体ではなく、その上に装着されている被せ物が外れかけていることもあります。
上部構造はネジ止めのほかに接着剤でくっつけるようなタイプもあります。通常の歯にくっつけるクラウンと同じような構造です
接着剤で固定しているタイプでは、接着部分が弱くなることで被せ物が動くことがあります。
被せ物だけの問題であれば、インプラント本体を撤去せずに対応できる可能性があります。
「少しだけだから」とそのまま噛み続けると、被せ物や内部の部品が破損することもあるため、早めに受診しましょう。
原因③ インプラント周囲炎
上記2パターンはインプラント体は問題なく上部構造のみ問題があるというようなケースです 以下の2つはインプラント体自体が悪くなっているケースになります。
注意したい原因の一つがインプラント周囲炎です。
インプラントも天然歯と同じように、周囲にプラークがたまることで炎症が起こることがあります。
炎症が進行してインプラントを支えている骨が失われると、最終的にはインプラント体そのものが動くことがあります。
インプラント周囲炎では、
・歯ぐきから出血する
・歯ぐきが腫れる
・膿が出る
・口臭が気になる
・インプラント周囲の骨が減る
などがみられることがあります。
初期には痛みがほとんどない場合もあるため、定期的なメンテナンスが非常に重要です。
原因④ 骨とうまく結合していない
インプラント治療では、埋入したインプラント体と周囲の骨が安定することが重要です。これを「オッセオインテグレーション」といいます。
しかし、治癒の過程で十分な安定が得られないことがあります。
骨の状態、感染、喫煙、全身状態、過度な力など、さまざまな要因が関係します。
治療直後からインプラント体そのものに動揺がある場合には、状態によって撤去や再治療が必要になることもあります。
原因⑤ 噛み合わせや歯ぎしりによる負担
インプラントは丈夫ですが、どのような力にも耐えられるわけではありません。歯ぎしりが強い方は特に要注意です。
噛み合わせが強かったり、睡眠中の歯ぎしり・食いしばりがあったりすると、インプラントや上部構造、ネジなどに大きな負担がかかります。
ネジの緩みや上部構造の破損を繰り返す場合には、単に修理するだけではなく、なぜ繰り返しているのかを確認することが大切です。
必要に応じて噛み合わせの確認や、ナイトガードなどを検討することもあります。
インプラントがグラグラしたらどうする?
まず、そのインプラントで硬いものを噛むのは避けてください。
気になっても、指や舌で繰り返し動かしたり、自分で締めたり接着したりしてはいけません。
インプラントのネジや被せ物の問題なのか、インプラント体そのものが動いているのかは、患者さん自身では判断できません。
歯科医院では、口腔内の状態や動揺を確認し、必要に応じてレントゲンやCTなどで周囲の骨の状態を評価します。
早い段階で原因を確認できれば、インプラント本体を残したまま対応できるケースもあります。
インプラントを長持ちさせるにはメンテナンスが重要
インプラント治療は、歯を入れたら終了ではありません。
インプラント周囲炎を予防し、ネジの緩みや噛み合わせの変化を早期に発見するためにも、治療後の定期検診が重要です。
毎日の歯磨きに加えて、フロスや歯間ブラシなどを使用し、インプラント周囲を清潔に保つことも大切です。
定期検診では、歯ぐきや骨の状態だけでなく、上部構造、ネジ、噛み合わせなども確認します。
まとめ|グラグラ=インプラント失敗とは限りません
インプラントがグラグラすると感じる原因には、ネジの緩み、被せ物の問題、インプラント周囲炎、骨との結合不良、噛み合わせなどがあります。
特に重要なのは、「上の歯が動いているのか」「インプラント体そのものが動いているのか」を見極めることです。
博多歯科・矯正歯科では、インプラント治療後のトラブルや、他院で入れたインプラントについてのご相談にも対応しています。
違和感がある場合には、壊れるまで使い続けるのではなく、早めに状態を確認しましょう。
博多駅エリアで2院体制|博多歯科 KITTE博多院もご利用いただけます
博多歯科・矯正歯科に加えて、博多駅直結の「博多歯科 KITTE博多院」でもインプラント治療や治療後のメンテナンスについてご相談いただけます。
両院とも平日21時まで、土日祝日も診療しており、複数の歯科医師による診療体制を整えています。
「インプラントが少し動く気がする」「噛んだときに違和感がある」と感じた段階でも、お気軽にご相談ください。
院長
工藤 幸暉(くどう こうき)
経歴
- 九州大学 歯学部卒
- 2025年 デジタル矯正歯科学会認定医取得
- 2026年 日本歯周病学会認定医取得
資格・所属学会
- 九州大学病院歯周病科研修登録医
- 日本歯周病学会所属
- デジタル矯正学会所属
- 大阪SJCD所属
- G.F.Oベーシック修了
- 船越研修会ベーシック修了
- TMJ LIVE インストラクター
- スタディーグループMjARSボードメンバー