2025年12月28日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、
博多歯科・矯正歯科、院長です。
むし歯治療の説明で
「これは詰め物でいきましょう」
「ここは被せ物が必要ですね」
と言われて、
「何がどう違うの?」
「どっちのほうがいいの?」
と疑問に思ったことはありませんか?
今回は、詰め物と被せ物の違いについて、
歯科医が実際にどんな基準で使い分けているのかを、
分かりやすくお話しします。
背景・よくある誤解
患者さんから、よくこんな声を聞きます。
- 「被せ物のほうが高い=必ず良いもの?」
- 「小さい治療でも被せ物になることがあるのはなぜ?」
- 「詰め物だと、またむし歯になりやすい?」
実は、詰め物・被せ物に“絶対的な優劣”はありません。
大切なのは、
歯の状態に合っているかどうかです。
僕たちは詰め物と被せ物はむし歯の大きさや、残りの歯の量で決めます。
これは気分で決めているわけではなく、基本的には客観的なエビデンスの上、判断しています。
詰め物と被せ物の基本的な違い

● 詰め物(インレー)とは
詰め物は、
むし歯を削った部分に
「部分的に詰める」治療方法です。
- 削る量が比較的少ない
- 歯の形がある程度残っている
- 小〜中程度のむし歯
こうした場合に選択されます。
患者さんの歯が多く残っているので部分的な修復で済むのです。
● 被せ物(クラウン)とは
被せ物は、
歯全体を覆うように装着する治療方法です。
- むし歯が大きい
- 歯が欠けている・弱っている
- 神経の治療をした歯
といったケースで必要になります。
なぜ使い分けが必要なのか
歯は、削れば削るほど
割れやすく・弱くなります。
無理に詰め物で済ませると、
- 詰め物が外れる
- 歯が割れる
- 再治療が必要になる
可能性があります。
一方で、
まだ十分に歯が残っているのに
最初から被せ物にしてしまうと、
健康な歯質を削りすぎてしまうこともあります。
だからこそ、
歯の残り方・噛み合わせ・将来のリスクを見て
使い分けることが重要です。
神経をとった歯は多くの場合被せる必要があったり、歯の厚みが2mm以下だったら被せる必要があったり、歯の両サイドを失ったら歯の強度が落ちるので数せる必要があったりと、客観的なセオリーはあります。
素材の違いも関係する
詰め物・被せ物はデザインです。
デザインが決まったら素材を選択します。
それぞれ 保険・自費 の素材があります。
例として:
- 保険の詰め物:銀色の金属、レジン
- 保険の被せ物:銀歯、条件付きCAD/CAM
- 自費の詰め物・被せ物:セラミック、ジルコニア など
素材によって
見た目・耐久性・むし歯のなりにくさ
が変わります。
当院で大切にしている考え方
博多歯科・矯正歯科では、
- できるだけ 歯を残すこと
- 今だけでなく 将来を見据えた選択
- 詰め物・被せ物の 両方の選択肢を説明すること
を大切にしています。
最終的に選ぶのは患者さんだと思っているので、専門家として提案はしますが、患者さんのご希望を最優先に考えます。
また当院は、
博多駅博多口から徒歩5分、
平日21時まで・土日祝も診療しているため、
治療後の調整や相談にも通いやすい環境です。
「詰め物でいけるのか」
「被せ物にしたほうがいいのか」
迷ったときは、遠慮なくご相談ください。
まとめ
詰め物と被せ物の違いは、
- 治療する範囲
- 歯の残り具合
- 将来の割れ・再治療リスク
によって決まります。
大切なのは、
「どちらが良いか」ではなく、
あなたの歯にとってどちらが適切かです。
納得したうえで治療を受けたい方は、
ぜひ一度ご相談ください。
博多歯科・矯正歯科では、
分かりやすい説明と、無理のない選択を大切にしています。