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矯正治療後にインプラントはできる?失敗しない治療計画の立て方

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2025年6月09日

矯正治療後にインプラントはできる?失敗しない治療計画の立て方

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!

「矯正を終えたあとにインプラントって入れられるの?」「先にインプラントしたら矯正はできなくなる?」こういったご相談をよくいただきます。
今回は、矯正治療とインプラント治療の正しい順番や組み合わせ方、治療計画を立てる際のポイントについて解説します。

矯正治療後にインプラントは可能? 

結論から言えば、矯正治療後にインプラントを入れることは可能です
むしろ、歯並びや噛み合わせが整ってからインプラントを行う方が、長期的な安定が得やすいというメリットがあります。

矯正治療では、将来インプラントを入れる場所(欠損部)に十分なスペースを確保したり、隣の歯の傾きを修正したりすることができます。これにより、インプラントの位置が理想的になり、見た目も噛み合わせも理想的に仕上げられます!

インプラントは動かせない?治療の順番に注意

インプラントは天然歯と違い、矯正装置で動かすことができません。そのため、インプラントを先に入れてしまうと、あとから矯正治療が制限される可能性があるのです。

なので基本的には矯正をしてからインプラントを埋入します。

ただし、インプラントが矯正で歯を動かすのに有利な場合もありますので、その場合は綿密にシュミレーションをして先にインプラントを入れる場合もあります。

矯正とインプラントの両方が必要な場合、以下のような順序が基本になります。

  1. 矯正治療で歯列や咬合を整える
  2. 治療完了後、適切なスペースにインプラントを埋入

ただし、どうしてもインプラントを先に入れる必要がある場合(奥歯の咬合支持が必要など)は、固定源(アンカー)として利用する計画的なアプローチもあります。

インプラントに向けた矯正治療の設計

インプラント治療を見据えた矯正では、以下のような工夫が必要です。

  • 欠損スペースの確保:周囲の歯を適切な位置に移動し、インプラント用のスペースを作る
  • 歯軸の傾きを調整:インプラント埋入に支障がないよう、隣在歯の傾斜を直す
  • 骨量の確認:インプラントの埋入予定部位の骨量や骨質をCTなどで確認

このように、最終ゴール(インプラント)を見据えた矯正計画を立てることが、失敗を防ぐ鍵となります。

チーム医療が重要!歯科医師間の連携

矯正専門医とインプラントを担当する歯科医が別の場合は、情報共有や綿密な連携が必要不可欠です。歯科技工士も含めた「チーム医療」で治療を進めることで、より審美的かつ機能的な仕上がりが期待できます。

当院では、基本的には矯正とインプラントを同一院内でトータルにサポートしており、患者様ごとのベストな治療計画をご提案しています。

まとめ

矯正治療後にインプラントは十分可能であり、順序と設計を間違えなければ非常に有効な組み合わせです。
インプラントをご希望の方は、矯正が必要かどうかを早い段階で歯科医に相談し、最適な治療計画を立てましょう。

参考文献

  • Baek ES, et al. Orthodontic treatment in patients with missing teeth and implant placement planning. J Clin Orthod. 2021;55(5):275-284.
  • Papageorgiou SN, et al. Implants in orthodontics: A review and update. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2020;157(4):432-446.
  • Consensus Database (https://consensus.app)

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