2026年4月01日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
「詰め物が取れたけど、自分でくっつけてもいい?」
「市販の接着剤でつければ応急処置になる?」
こういったご質問は非常に多いです。
結論からお伝えすると、絶対にご自身で接着しないでください。
歯科で使う接着剤は、ホームセンターなどで売っているものとは全く別物です。今回はその違いをわかりやすく解説しますのでぜひ最後までご覧ください。
歯医者で使う接着剤の種類
歯科では用途によって複数の接着材料を使い分けています。
① レジンセメント(接着性レジン)
もっともよく使われる接着材です。
特徴:
- 歯と強力に接着する
- セラミックやCAD/CAM冠などに使用
- 見た目が自然(白い)
👉 精密な接着が求められるため、唾液のコントロールが重要になります
② グラスアイオノマーセメント
比較的やさしい接着材です。
特徴:
- フッ素を放出する(むし歯予防効果)
- 歯との相性が良い
- 仮歯や一部の被せ物に使用
この接着剤は、濡れたところにもくっつきがよく唾液にもある程度強いです。
主に銀歯をくっつけるときに使います。
③ 仮着セメント(テンポラリーセメント)
一時的に固定するための接着剤です。
特徴:
- あとで外せる強さ
- 治療途中の仮歯に使用
- 最終的な接着ではない
④ 接着システム(ボンディング材)
実は接着は“セメント単体”ではありません。
- 歯の表面処理(エッチング)
- 接着促進剤(プライマー)
- 接着剤(ボンディング)
これらを組み合わせて初めて、
長持ちする精密な接着が成立します。
当院では接着に力を入れていますのでセレクティブエッチングや、必要に応じてラバーダムを用いることもあります。
市販の接着剤(セメダイン等)との決定的な違い
ここが一番重要です。
❌ 市販の接着剤
- 人体・口の中での使用を想定していない
- 水分(唾液)に弱い
- 噛む力に耐えられない
- 有害物質のリスクあり
✅ 歯科用接着剤
- 口腔内専用に開発されている
- 湿度や唾液を考慮した設計
- 咬合力(噛む力)に耐える
- 生体安全性が確保されている
セメダインだとしっかりくっつけることができません。
特に歯にくっつけるのは割と高度な技術や専門知識が必要ですし、セメダインって落としにくいんです。
自己判断でくっつけたことでセメダインが取れず、元のようにくっつけられない方もたくさんいらっしゃいますので今回の記事を作りました。
自分で詰め物をくっつけるとどうなる?
「とりあえずつけておこう」は危険です。
よくあるトラブル
- ズレたまま固定される
- 中でむし歯が進行する
- 接着剤が歯ぐきにダメージ
- 正しい治療ができなくなる
特に怖いのは、
見えないところでむし歯が進むことです。
一見ついていても、内部では悪化しているケースが非常に多いです。
取れたときの正しい対処法
詰め物・被せ物が取れた場合は以下を守ってください。
- 無理に戻さない
- 接着剤を使わない
- 清潔なケースで保管
- できるだけ早く歯科受診
👉 早く来ていただければ、再装着できる可能性も高くなります
まとめ:接着剤は“似て非なるもの”
- 歯科用接着剤は医療専用の精密材料
- 市販の接着剤とは全く別物
- 自分でつけるのはトラブルのもと
詰め物が取れたときは、
応急処置よりも早めの受診が一番安全です。
「自分の場合はどうなの?」と気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたに合った最適な治療法を、歯科医師の視点で丁寧にご提案します。