2025年12月25日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、
博多歯科・矯正歯科、院長です。
「むし歯がありますね。削りましょう」
そう言われたとき、
「本当に削らないといけないの?」
「様子を見ることはできないの?」
と感じたことはありませんか?
実は、すべてのむし歯が必ず削る必要があるわけではありません。
今回は、削るべきむし歯と削るべきでないむし歯の違いについて、
歯科医がどんな基準で判断しているのかをお話しします。
この辺りは僕がこだわっているところなのでぜひ最後までご覧ください。
背景・よくある誤解
むし歯について、こんな誤解を持っている方が多くいらっしゃいます。
- 「むし歯=見つかったらすぐ削るもの」
- 「削らない歯医者は何もしないだけ」
- 「放っておいたら必ず悪化する」
確かに、削る必要があるむし歯もあります。
ただし一方で、すぐには削らないほうがよいむし歯も存在します。
むし歯は段階によって対応が変わる

むし歯は、進行度によって状態が大きく異なります。
初期段階(C0〜C1)
- 表面が白く濁る
- 小さな変色がある
- 痛みはほぼない
この段階では、削らずに管理できる場合があります。
歯は削ると悪くなります。無理馬になりやすくなったり、磨きにくくなったりと歯の寿命が落ちるからです。
進行した段階(C2以降)
- 穴があいている
- しみる・痛みが出る
- 内部まで感染している
この場合は、削って治療する必要があるむし歯です。
削るべきむし歯とは
削ることには抵抗があるかもしれませんが、以下の状況では削って撮ったほうがメリットが大きいのでご提案します。もちろん無理に治療はしませんのでご安心ください。
● すでに歯が崩れているむし歯
歯の表面が壊れ、
細菌が中まで入り込んでいる状態では、
残念ながら自然に治ることはありません。
このような場合は、
感染部分をきちんと取り除き、
詰め物・被せ物で補う必要があります。
● 症状が出ているむし歯
- 冷たいものがしみる
- 噛むと痛い
- 何もしなくてもズキズキする
こうした症状がある場合、
むし歯が神経に近づいている可能性があります。
放置すると治療が大きくなるため、
早めに削る判断が必要です。
削るべきでないむし歯とは
● 初期のむし歯(経過観察が可能)
歯の表面がわずかに溶け始めた程度の
初期むし歯は、
- フッ素塗布
- 正しい歯磨き
- 食生活の見直し
- 定期的なチェック
によって、進行を止められる可能性があります。
この段階で無理に削ってしまうと、
健康な歯質まで失ってしまうことがあります。
● 進行が止まっているむし歯
見た目はむし歯でも、
- 硬さが保たれている
- 何年も変化がない
- 症状が出ていない
といった場合、
慎重に経過を見る選択肢が取れることもあります。
ただし、止まっているかどうかは定期的に確認しないとわかりません。
そのために定期検診とその際の記録(口腔内写真やレントゲン)が必要なのです。
放置するとどうなるか
「削らなくていい」と
「放置していい」は違います。
削らずに管理するむし歯でも、
- 定期的なチェック
- レントゲンでの確認
- 生活習慣の見直し
を怠ると、
知らないうちに進行してしまう可能性があります。
大切なのは、
何もしないのではなく、管理することです。
歯科医師の管理下でむし歯を見守り、治療が必要であれば素早く対応し、最小限の被害で済ませる。
これが予防歯科です。
当院で大切にしている考え方
博多歯科・矯正歯科では、
- できるだけ 削らない・残す治療
- 必要なときは 適切なタイミングで削る
- その理由を 分かりやすく説明する
ことを大切にしています。
また当院は、
博多駅博多口から徒歩5分、
平日21時まで・土日祝も診療しているため、
経過観察や定期チェックにも通いやすい環境です。
「すぐ削るのが不安」
「本当に今必要なのか知りたい」
そんなご相談も歓迎しています。
まとめ
削るべきむし歯と削るべきでないむし歯の違いは、
- むし歯の進行度
- 歯の状態
- 症状の有無
- 将来的なリスク
を総合的に見て判断されます。
大切なのは、
「削る・削らない」ではなく、
あなたの歯を長く守るために何が最適かを考えることです。
不安や疑問があれば、
遠慮なくご相談ください。
博多歯科・矯正歯科では、
患者さんと一緒に納得できる選択を大切にしています。