2025年5月19日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
「銀歯が目立つのが気になる…」「白い歯にしたいけど高そう…」
そんなお悩みをお持ちの方に朗報です。現在の保険診療では、小臼歯だけでなく大臼歯や親知らずまで白い歯にできる時代になってきました。
この記事では、保険で使える白い歯の治療法(CAD/CAM冠、PEEK冠、CR修復)について、素材や適用条件を踏まえて詳しくご紹介します。
CAD/CAM冠とは?小臼歯〜第一大臼歯まで対応
CAD/CAM冠とは、コンピュータ制御で作成される被せ物で、ハイブリッドレジン(セラミックとレジンの複合材料)でできています。自然な白さと形を再現できるのが特長です。
【保険適用の範囲(2024年現在)】
– 前歯(1〜3番):従来から保険対応
– 小臼歯(4・5番):無条件で保険対応
– 第一大臼歯(6番):上下左右の第二大臼歯(7番)が全て残存しているなどの条件付きで保険対応
– 金属アレルギー診断書がある方:すべての歯に対応可能
PEEK冠の登場で、親知らずまで白くできる時代に!
PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)は医療用グレードの高性能樹脂で、金属に匹敵する耐久性と生体親和性を兼ね備えています。
【PEEK冠の保険適用範囲(2023年6月〜)】
– 第一大臼歯(6番)〜第三大臼歯(8番・親知らず)まで対応可能
– 金属アレルギーがなくても使用可能
詰め物も白くできる!CR修復とCAD/CAMインレー
コンポジットレジン(CR)修復は保険で広く行われており、ほぼすべての歯に対応可能です。1回の来院で処置が完了するのも利点です。
また、小臼歯や第一大臼歯にはCAD/CAMインレーも適用可能です(条件付き)。
各治療法の比較
PEEK冠の強度は高く、奥歯の咬合力にも十分対応できますが、色調の自然さではCAD/CAM冠に劣ることがあります。そのため審美性の評価は「△」としています。

保険で白くするメリット・デメリット
【メリット】
– 見た目が自然で目立ちにくい
– 金属アレルギーの心配がない
– 費用負担が軽く、継続しやすい
【デメリット】
– CRは長期使用で変色・摩耗しやすい
– PEEKやCAD/CAM冠も、素材によっては破折リスクがある
– 咬合力の強い方や歯ぎしりのある方には適さない場合も
まとめ:保険で白い歯にできる範囲は広がっています!
保険での白い歯治療は、ここ数年で大きく進化しています。CAD/CAM冠に加え、PEEK冠の登場により大臼歯や親知らずも白くできるようになりました。詰め物にはCRやCAD/CAMインレーといった選択肢もあり、機能性と審美性のバランスが良好です。
当院では、保険・自費を問わず、患者様に合った最適な治療をご提案しています。「銀歯を白くしたい」「どこまで保険でできるのか知りたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
参考文献
– 厚生労働省:令和5年度 診療報酬改定資料
– 公益社団法人 日本歯科医師会「CAD/CAM冠・PEEK冠の保険適用に関する通知(2023年)」
– 田中清和ほか「保険診療におけるCAD/CAM冠とPEEK冠の臨床的評価」日本歯科補綴学会誌, 2023
– nonmetal.jp「2024年最新|保険でできる白い被せ物まとめ」
– hajime-shika.jp「白い歯治療の選択肢とその違い」