2026年3月17日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
歯医者さんでレントゲンを撮るときに、
「小さな紙を噛んでください」と言われたことはありませんか?
それが 「バイトウィング撮影」 です。
患者さんからもよく、
- 普通のレントゲンと何が違うの?
- 何のために撮るの?
- むし歯は本当に見えるの?
と質問されることがあります。
設備のある歯科医院とない歯科医院がありますが、僕はとても重要だと思っています。
今回は 歯科診断でとても重要な「バイトウィング」 について、わかりやすく解説します。
バイトウィングとは?

バイトウィング(bitewing) とは、
歯と歯の間のむし歯を見つけるためのレントゲン撮影です。
撮影のときに小さな紙(フィルム)や器具を 噛んで(bite) 撮影するため、この名前がついています。
このレントゲンでは主に
- 奥歯の 歯と歯の間
- 初期むし歯
- 詰め物の下のむし歯
- 歯周病による骨の減少
などを確認できます。
実は、歯と歯の間のむし歯は肉眼ではほとんど見えません。
そのため、バイトウィングは むし歯の早期発見に非常に重要な検査なのです。
上下の歯を一度に撮影できるので簡便で、しかも低被曝でほとんど人体に影響がありません。
なぜ歯と歯の間のむし歯は見えないの?
歯科医がいくらライトを当てても、
歯と歯の接触部分は直接見えません。
つまり
見える部分
→ 歯の表面
見えない部分
→ 歯と歯の接触面
この見えない部分にできるむし歯を
隣接面カリエス(コンタクトカリエス)
と呼びます。
このタイプのむし歯は
- 自覚症状が出にくい
- 気づいたときには大きくなっている
という特徴があります。
そこで レントゲンで透かして確認する必要があるのです。
バイトウィングでわかること
バイトウィングでは主に次のことがわかります。
① 歯と歯の間のむし歯
これが 最大の目的です。
むし歯になるとレントゲンでは
黒い影として写ります。
初期段階のむし歯でも見つけやすくなります。
② 詰め物・被せ物の下のむし歯
いわゆる
二次カリエス
です。
詰め物の下でむし歯が進行している場合も
レントゲンで発見できることがあります。
ただしこれはどのレントゲンでもそうですが、
詰め物は遮蔽性が高く、詰め物と重なった部分は見ることができません。
重なってなくてむし歯が映るアングルであれば検出できます。
③ 歯周病による骨の減少
バイトウィングは
歯を支える骨の高さ
も確認できます。
そのため
- 歯周病の進行
- 骨吸収の程度
の判断にも役立ちます。
通常のレントゲン(デンタル)との違い
歯科でよく使うレントゲンにはいくつか種類があります。
デンタルレントゲン
1本の歯を詳しく見る
確認できるもの
- 歯の根
- 神経
- 根の炎症
バイトウィング
奥歯の 歯と歯の間を見る
確認できるもの
- 隣接面むし歯
- 骨の高さ
- 詰め物の適合
つまり
むし歯チェックに特に強いレントゲン
それがバイトウィングです。
定期検診でバイトウィングを撮る理由
むし歯は
痛くなったときにはかなり進行している
ことが多いです。
そのため海外の予防歯科では
定期的なバイトウィング撮影
が一般的です。
例えば
- 1〜2年に1回
- むし歯リスクが高い人は毎年
などで撮影することがあります。
これにより
- 初期むし歯で発見
- 削らずに経過観察
できるケースも増えます。
レントゲンの被ばくは大丈夫?
患者さんが心配されるのが
放射線被ばく
です。
歯科レントゲンの被ばく量は
非常に少ないことで知られています。
例えば
バイトウィング1回の被ばく量は
自然放射線の数日分程度と言われています。
自然放射線とは、普段僕たちが浴びている宇宙線に入っている放射線のことです。
つまり日常的に僕たちは放射線を受け、被曝しています。
ちなみのこれは宇宙から降り注ぐ放射線なので宇宙に近いほど濃いです。
飛行機に乗ると地上より多く放射線を浴びますが、そんなことを気にする人はいません。
これがもし有害なら毎日飛行機に乗っているCAさんやパイロットはみんな不健康、いうことになります。
東京-NY間の往復おほどの被曝が歯科用CTの被曝量です。
CTが歯科のレントゲンで最も被曝量が多いですが、ほとんど無視できる程度です。
そのため医療上必要な範囲であれば
安全性は非常に高い検査です。
むし歯は「見えるもの」だけではない
むし歯診断は
- 目で見る
- 器具で触る
- レントゲン
この 3つを組み合わせて判断します。
特に
歯と歯の間のむし歯はレントゲンがないと見逃すことがある
ため、バイトウィングはとても重要です。
まとめ
バイトウィングとは
- 歯と歯の間のむし歯を見つけるレントゲン
- 詰め物の下のむし歯も確認できる
- 歯周病による骨の高さも評価できる
- 定期検診での早期発見に重要
むし歯は 早く見つかるほど削らずに済む可能性が高くなります。
「自分の場合はレントゲンを撮った方がいいの?」
「むし歯があるか心配」
という方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの歯の状態に合わせて、必要な検査と治療をご提案します。
博多歯科・矯正歯科では、患者さんとコーチと選手のような関係を築きながら、将来の歯の寿命まで考えた診療を行っています。