2025年12月27日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、
博多歯科・矯正歯科、院長です。
「毎日ちゃんと歯磨きしているのに、むし歯ができた」
「歯磨きさえしていれば、むし歯は防げると思っていた」
こんな経験や疑問をお持ちの方は少なくありません。
結論からお伝えすると、
歯磨き“だけ”では、むし歯を完全に防ぐことはできません。
今回はその理由と、
本当に大切なむし歯予防の考え方を分かりやすくお話しします。
背景・よくある誤解
多くの方が、
「歯磨きを頑張っていればむし歯にはならない」
と思っています。
もちろん、歯磨きはとても大切です。
僕が子供の時は保育園や小学校で「むし歯にならないように歯磨きしましょうね」と歯磨き指導があっていました。なのでなんとんくむし歯になったら歯磨きができてなかったんだなーと思っていしまいますよね。
ただし、次のような誤解があるのも事実です。
- 歯磨き=むし歯予防のすべて
- 磨いていれば食生活は気にしなくていい
- 自分なりに磨けていれば問題ない
実は、むし歯は歯磨きだけではコントロールできない要素が多く関係しています。
なぜ歯磨きだけでは防げないのか
むし歯は、次の4つが重なって起こります。
- 歯の質
- むし歯菌
- 糖分(食生活)
- 時間
歯磨きでコントロールできるのは、
主に 歯垢(プラーク)を減らすこと です。
しかし、
- 糖分の摂り方
- 間食の回数
- 唾液の量や質
- 歯並び・磨き残しやすさ
といった要素は、
歯磨きだけでは完全に管理できません。
歯磨きをしていても間食が多かったり、常にジュースや食べ物を片脇に置いて作業するなどのダラダラたべがあるとむし歯になりやすくなります。これをステファンカーブと言います。
「ちゃんと磨いている」の落とし穴
「1日3回磨いています」
「時間をかけて磨いています」
これ自体はとても良い習慣ですが、
実際には、
- 磨けていない場所がある
- 力が強すぎる/弱すぎる
- フロスや歯間ケアをしていない
といったケースも多く見られます。
つまり、
磨いているつもりでも、汚れは残っていることがある
というのが現実です。
放置するとどうなるか
「歯磨きしているから大丈夫」と思い込み、
他の予防を意識しないままでいると、
- 気づかないうちに初期むし歯が進行
- 治療が必要な段階になって初めて発見
- 削る量が増えてしまう
といった結果につながることがあります。
むし歯予防は、
一つの対策だけに頼らないことがとても重要です。
むし歯の本質は細菌感染です。
風邪などと同じように対策は一つではありません。
本当に大切なむし歯予防とは
● 間食のコントロール
歯磨きは「基本」ですが、
それに加えて次のような対策が効果的です。
- フッ素を上手に使う
- フロス・歯間ブラシを併用する
- 間食の回数・タイミングを意識する
- 定期的な歯科検診でチェックする
これらを組み合わせて初めて、
むし歯のリスクを下げることができます。
当院で大切にしている考え方
博多歯科・矯正歯科では、
「歯磨きをもっと頑張ってください」
だけで終わらせることはありません。
- その方の磨き癖
- むし歯になりやすい部位
- 生活習慣・食習慣
を踏まえたうえで、
無理のない予防方法をご提案しています。
当院は
博多駅博多口から徒歩5分、
平日21時まで・土日祝も診療しているため、
忙しい方でも予防・メンテナンスを続けやすい環境です。
まとめ
むし歯は歯磨きだけでは防げません。
ただし、
これは「歯磨きが意味ない」ということではなく、
- 歯磨きは大切な土台
- それに複数の予防を組み合わせることが重要
という意味です。
「なぜむし歯ができたのか」
「どうすれば防げるのか」
それは人によって違います。
ここを見抜けるかが歯科医師の腕の背どころです。
気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
博多歯科・矯正歯科では、
あなたに合った現実的なむし歯予防を、
一緒に考えていきます。