こんにちは！博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、
博多歯科・矯正歯科、院長です。

奥歯のむし歯治療で
「どの材料を選べばいいですか？」 という質問をたくさんいただきます。

• 金歯？
• セラミック？
• ジルコニア？
• 保険の銀歯？
• CAD冠？

種類が多すぎて迷ってしまいますよね。

当院では、患者さんの選択肢を重視しているため資料を使って他の歯科医院では扱ってない素材も丁寧に説明しています。そのためかえって迷うかもしれませんが、納得の歯科治療のために一緒に選んでいきましょう。

今回は、歯科医師の立場から、
奥歯の素材を“目的別”にランキング形式でわかりやすく解説します。

前歯では若干変わってくるので、次回解説したいと思います。

◆ 結論：目的によって1位が違う！

奥歯は
強い噛む力 × 長期使用が前提
のため、素材の賢い選び分けがとても大切です。

【総合1位】金歯（ゴールド）

◎総合力No.1　長持ち・適合性・噛み合わせすべて優秀

✔ 長所

• 適合精度が最高
• 割れない・欠けない
• 10〜20年以上長持ち
• 噛む力に強い
• 歯との馴染みが自然
• 歯ぎしりにも強い
• むし歯の再発が少ない

✔ 短所

• 見た目が金色
• 自費で費用がかかる

機能性を優先するなら間違いなく金歯がトップです。

近年は金の価格が高騰しているため、コストが大きなデメリットとなります。

【総合2位】オールセラミック（白いジルコニア）

◎ 強度が非常に高く、割れにくい

金歯の次に奥歯との相性が良い素材。

✔ 長所

• 白くて見た目が良い
• 非常に硬くて強い
• 劣化しない・変色しない
• 金属アレルギーなし

✔ 短所

• 硬すぎて対合歯を削ることがある
• 噛み合わせ調整に技術が必要
• 歯ぎしりが強い方はマウスピース併用が安心

「白くて丈夫な奥歯を作りたい」という方に人気です。

【総合3位】銀歯（保険適用）

◎ 保険で安く治療したい方に

✔ 長所

• 最も費用が安い
• 修復実績が多い

✔ 短所

• 腐食しやすい
• 二次むし歯になりやすい
• 金属アレルギーのリスク
• 見た目が銀色
• 5〜7年以内に再治療になることが多い

コストは安いが寿命は短め。
長持ちを優先するなら注意が必要です。

特に熱変形や応力変形をするので、詰め物と歯との間に隙間ができやすいです。そのため二次う蝕というむし歯の再発が起きやすくなります。

【総合4位】CAD/CAM冠（保険の白い被せ物）

◎ 保険で白い歯にしたい方に

✔ 長所

• 白くて自然
• 金属アレルギーの心配なし
• 保険で安い

✔ 短所

• 割れやすい・欠けやすい
• すり減りやすい
• 奥歯では条件付きでしか使えない
• 長持ちしにくい

小臼歯（4番・5番）で、力が弱い方なら選択肢に入ります。

プラスチックも非常に変形しやすいです。タッパーみたいな素材なのでなんとなくイメージしやすいと思いますが、変色もしやすいです。

▶ 目的別ランキング

◆ 【とにかく長持ちさせたい】

1位：金歯
2位：オールセラミック
3位：銀歯

◆ 【見た目が最優先】

1位：オールセラミック
2位：CAD冠

◆ 【歯ぎしり・食いしばりが強い】

1位：金歯
2位：オールセラミック
3位：銀歯

◆ 【費用を抑えたい】

1位：銀歯（保険）
2位：CAD冠（保険・条件付き）

◆ 【むし歯の再発を防ぎたい】

1位：金歯
2位：オールセラミック

▶ 当院の素材選びの特徴

博多歯科・矯正歯科では、
以下の観点を必ずチェックして素材をご提案します。

• 噛む力
• 歯ぎしりの強さ
• 歯の残っている量
• 歯の場所
• 見た目への希望
• 予算
• 長期のメンテナンス計画

「これが正解」という素材はありません。
“あなたの歯に最も合う素材はどれか” を丁寧にお伝えします。

▶ まとめ

奥歯の治療は長期的な歯の寿命を大きく左右します。

● 長持ち重視　→ 金歯が最強

● 白くしたい　→ セラミック or ジルコニア

● バランス重視 → フルジルコニア

● とにかく費用重視 → 銀歯

● 保険で白くしたい → CAD冠

迷ったら、一度お気軽にご相談ください。