2025年12月17日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、
博多歯科・矯正歯科、院長です。
患者さんからよくある質問のひとつが
「どんな歯ブラシを選べば良いですか?」
「ドラッグストアに種類が多すぎて迷います…」
というもの。
最近のドラッグストアは歯ブラシの種類が本当に豊富ですよね!嬉しい限りですがかえって迷う方も多いみたいです。
今回は、歯科医が本気でおすすめする歯ブラシの選び方について分かりやすく解説します。
✔ ポイント①:毛の硬さは “やわらかめ〜ふつう” が基本
ドラッグストアには「かため」の歯ブラシがありますが、
歯科医はほとんど使用を推奨しません。
理由は、
- 歯ぐきを傷つけやすい
- 知覚過敏を悪化させる
- 歯の根元(セメント質)を削ってしまう
など、デメリットが大きいためです。
特に歯周病予防・歯肉退縮予防の観点では
“やわらかめ”が最も安全で磨きやすい です。
硬いと磨いた気になりやすいので売れます。硬めがなくなることはないと思いますが、歯科医師や歯科衛生士が硬めを使うことはほぼありません。
✔ ポイント②:ヘッドは “小さめ” を選ぶのが正解
大きい歯ブラシは一見磨きやすそうですが、実は逆です。
小回りが利かず、奥歯や裏側の細かい部分に届きません。
歯科医が推奨するのは 小さめのヘッド。
小さいほど…
- 奥歯の奥まで届く
- 裏側のカーブにも沿いやすい
- 細かい動きがしやすい
というメリットがあります。
✔ ポイント③:毛先は “ストレート(フラット)” が万能
市販には山型・二段植毛など様々な形がありますが、
歯科医がもっとも信頼しているのは ストレート毛(フラットカット)。
理由は、
歯面に均等に当たり、汚れを確実に除去できる ため。
特に初心者や磨くのが苦手な方には、
フラットタイプが最も安定して磨けます。
✔ ポイント④:柄(ハンドル)は “まっすぐで細身” が扱いやすい
太くて湾曲した柄は、
実は細かいコントロールがしにくい形です。
おすすめは シンプルで細めのストレートタイプ。
- 指先の力がダイレクトに伝わる
- 小回りが効く
- 過度に力が入りにくい
結果として 磨き残しが減り、歯ぐきを傷つけにくくなります。
✔ ポイント⑤:電動歯ブラシ派は 回転式より“音波式”が安全
最近増えている電動歯ブラシ。
歯科医としては 音波式(ソニッケアなど) を推奨します。
理由は、
- 歯面への当たりが優しい
- 振動で汚れを浮かせて落とせる
- 研磨剤の摩耗リスクが低い
など、歯と歯ぐきに優しい構造になっているためです。
回転式はパワーが強すぎるため、
使用方法が悪いと 歯ぐきを傷つけることがあります。
これが本当に多くて、知覚過敏の方の半分くらいは電動歯ブラシによる磨きすぎ(オーバーブラッシング)が原因です。体感ですが!
せっかく意識を高めてくださっているので、正しい電動歯ブラシの磨き方をマスターしましょう。
✔ 子ども用歯ブラシの選び方
お子さんの場合はさらに重要です。
- 小さめのヘッド
- やわらかい毛
- 握りやすい太めのハンドル
この3つを満たしているものが最適です。
仕上げ磨き用は、親が軽い力で細かく磨けるよう
柄が長く、小さめヘッドのもの が安心です。
✔ 当院のおすすめ歯ブラシは?
博多歯科・矯正歯科では、以下を基準に歯ブラシを選定しています。
- 歯ぐきを傷つけないやわらかさ
- 細部に届く小さめヘッド
- コントロールしやすいストレート柄
- 患者さんの歯並びや磨き癖に合わせて選択
市販品でも医院専売品でも、
この基準を満たせば効果的に磨くことができます。
僕のおすすめは「クリニカ コンパクトヘッド 4列」!
どこのドラッグストアにも売っていて、磨きやすくて、価格も安いです!
✔ まとめ:歯ブラシ選びは「優しい・小さい・まっすぐ」が基本
歯ブラシを選ぶときは、
- やわらかめ
- 小さめヘッド
- ストレート毛先
- 細めのストレート柄
- (電動なら)音波式
この5つを押さえておけば間違いありません。
歯磨きは毎日のことなので、
正しい道具選びが歯の寿命を左右します。
「どれを買えばいいかわからない」
「自分に合う歯ブラシを教えてほしい」
という方は、当院でお気軽にご相談ください。
あなたの“磨き癖”に合わせて最適な一本をご提案します。