こんにちは！博多歯科・矯正歯科、院長です！

皆さん、お口の健康が全身の健康に影響を与えることをご存知でしょうか？

歯や口腔の健康が重要なのは、単に虫歯や歯周病を防ぐためだけではありません。

実は、口の中の健康状態は私たちの全身の健康にも大きな影響を与えるのです。

本日は、歯の健康と全身の健康の関係について詳しくお話しします。

歯の健康が全身に及ぼす影響

そもそも口は食道と呼ばれる、喉、胃、小腸、大腸などの消化器官と直通の器官ですから、もちろんこれらの臓器にも影響を及ぼします。

また、口の中ってぱっと見、赤い色をしています。

これは血管が豊富であることを表していて、これらの血管が傷つくと血流にのって、お口の細菌も全身を巡ります。

細菌が少なかったり、体に害のないものであれば問題は起きませんが、歯周病菌などの悪い菌が巡ると、皆さんが1度は聞いたことがあるような様々な病気の引き金となります。

心血管疾患

歯周病は心血管疾患のリスクを高めることが知られています。歯周病菌が血流に乗って全身に広がり、動脈の内壁に炎症を引き起こしやすくなります。この炎症が原因で動脈が硬化し、血栓ができやすくなるため、心筋梗塞や脳卒中のリスクが増大します。

糖尿病

歯周病は糖尿病とも深い関係があります。歯周病が進行すると、炎症が広がり、インスリン抵抗性が高まるため、血糖値のコントロールが難しくなります。逆に、糖尿病の方は免疫力が低下しているため、歯周病が悪化しやすいのです。このように、歯周病と糖尿病は互いに悪影響を与え合います。

呼吸器疾患

口腔内の細菌が気道に入ることで、肺炎や気管支炎などの呼吸器疾患を引き起こすリスクが高まります。特に高齢者や免疫力の低下している方は、口腔内の健康を保つことが重要です。

日常生活での影響

歯の健康は、全身の健康だけでなく、日常生活にも大きな影響を与えます。

食事と栄養

歯が健康でないと、食事を楽しむことが難しくなります。噛む力が弱くなると、硬い食品や繊維質の多い食品を避けるようになり、栄養バランスが崩れやすくなります。これにより、栄養不足や消化不良が引き起こされることがあります。

発音とコミュニケーション

歯が欠けたり、歯並びが悪いと、発音がしづらくなることがあります。特に「さ行」や「た行」の発音に影響が出ることが多いです。発音に自信が持てないと、コミュニケーションに支障をきたすことがあり、社会生活にも悪影響を及ぼすことがあります。

歯の健康を保つためのポイント

では、どのようにして歯の健康を保ち、全身の健康を守ることができるのでしょうか？

定期検診

歯科医院での定期検診は非常に重要です。少なくとも半年に一度は検診を受けることで、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療が可能になります。また、プロフェッショナルなクリーニングにより、普段のブラッシングでは取り除けない歯石やプラークを除去することができます。

適切なブラッシング

毎日のブラッシングは、歯の健康を保つための基本です。歯ブラシはヘッドが小さく、柔らかい毛のものを選びましょう。歯茎に優しく、円を描くようにブラッシングすることで、歯垢を効果的に取り除くことができます。また、デンタルフロスや歯間ブラシも併用することで、歯と歯の間の清掃を徹底しましょう。

バランスの取れた食事

砂糖や酸が多い食品や飲料は、虫歯の原因となります。バランスの取れた食事を心がけ、カルシウムやビタミンCなど、歯と歯茎の健康を支える栄養素を積極的に摂取しましょう。また、水分補給も忘れずに行い、口腔内の乾燥を防ぐことも重要です。

禁煙

喫煙は、歯周病や口腔がんのリスクを高めます。歯の健康を守るためには、禁煙が不可欠です。禁煙を考えている方は、ぜひ専門のサポートを受けることをお勧めします。

まとめ

歯の健康は、全身の健康と密接に関わっています。心血管疾患や糖尿病、呼吸器疾患など、さまざまな病気の予防には、歯の健康維持が不可欠です。日々のブラッシングや定期的な歯科検診、バランスの取れた食事といった基本的なケアを徹底することで、私たちの全身の健康を守りましょう！