2025年5月26日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
今回は「40代・50代でもインプラントと矯正治療はできるの?」という疑問にお答えします。年齢を重ねた方でも、健康的な口元を目指すことは十分に可能です。大人の矯正やインプラント治療には、20・30代とは異なる考慮点がありますが、現代の歯科医療では柔軟な対応が可能です。
年齢はハンデではない!インプラント矯正の目的とは
40代・50代で矯正やインプラント治療を考える理由として多いのは、
- 過去に失った歯をきれいに補いたい
- 歯並びの悪さが噛み合わせや審美性に影響してきた
- 入れ歯が合わなくなってきた
- そもそもこれまで歯を失ったり治療をくり返している原因を解消する
などです。こうした背景から、インプラント治療と矯正治療を組み合わせる「インプラント矯正」が注目されています。
特に、抜歯や歯の喪失でスペースが不規則になったケースでは、矯正によって歯並びと咬合バランスを整えた後にインプラントを行うことで、より長期的に安定した結果が得られます。
多くの場合、40・50代で抜歯になった方は、同じ歯に対して複数回治療を行ったことでどんどん歯がなくなり抜歯になったり、歯並びやくり縛りのせいで長い時間、負担がかかった歯がグラグラしてくるなど、「限界がきて抜歯になる」ケースです。
限界が来るのは決まっていたのでしょうか。
人間の歯は40-50年使えば抜歯になるのはしょうがないのでしょうか。僕はそうではないと思います。
他の歯も抜歯にならないために、長持ちさせるために行うのがインプラント矯正です。
年齢による影響はある?治療のポイント
40代・50代でも治療は可能ですが、以下の点に注意が必要です。
- 歯周病の有無:中高年の方は歯周病のリスクが高いため、まず歯周組織の安定が必要です
- 骨の状態:インプラントには顎骨の厚みと高さが必要で、CT検査での評価が必須です
- 全身疾患の管理:糖尿病や骨粗しょう症がある方は医科との連携も重要になります
こうした事前評価をきちんと行えば、年齢に関わらずインプラントや矯正治療は成功します。
実際の治療の流れ
- 初診・精密検査(CT、口腔内スキャンなど)
- 矯正治療でスペースや咬合を調整(約6か月〜1年)
- インプラント埋入と治癒期間(3〜6か月)
- 上部構造(人工歯)を装着し、咀嚼機能と審美性を回復
治療期間は全体で1年半〜2年程度かかることが多いですが、その後の人生のQOL(生活の質)を大きく向上させてくれます。
インプラント矯正は長期的なメリットが大きい
インプラントはブリッジのように隣の歯を削らず、咀嚼力も天然歯に近い状態まで回復できます。また、矯正によって噛み合わせを整えることで、インプラントの持ちも良くなり、「再治療を繰り返さない口腔内環境」が実現できます。
さらに見た目にも若々しい印象になり、自信を持って話したり笑ったりできるようになる患者さんも多くいらっしゃいます。
まとめ|今からでも間に合います
40代・50代でも、歯と健康に投資する価値は十分にあります。年齢だけであきらめる必要はありません。まずは一度ご相談いただき、現在の口腔内の状態を確認するところから始めましょう。
参考文献
- Papageorgiou SN, et al. “Effectiveness of orthodontic treatment in adults: A systematic review.” Progress in Orthodontics, 2018.
- Bornstein MM, et al. “Implant therapy in patients with systemic conditions.” Periodontology 2000, 2018.
- Consensus from: https://consensus.app