矯正治療の仕上げに油断は禁物!後戻りを防ぐ「保定装置(リテーナー)」の重要性|博多駅博多口の歯科・歯医者|博多歯科・矯正歯科|日・祝日も診療

〒812-0011福岡県福岡市博多区博多駅前4丁目2-22-1F

092-402-2976

WEB予約
内観イメージ

矯正治療の仕上げに油断は禁物!後戻りを防ぐ「保定装置(リテーナー)」の重要性

矯正治療の仕上げに油断は禁物!後戻りを防ぐ「保定装置(リテーナー)」の重要性|博多駅博多口の歯科・歯医者|博多歯科・矯正歯科|日・祝日も診療

2025年5月25日

矯正治療の仕上げに油断は禁物!後戻りを防ぐ「保定装置(リテーナー)」の重要性

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!

矯正治療を終えた患者さんからよくある質問の一つに、「歯並びって一度治したらもう安心ですか?」というものがあります。答えは「いいえ」。矯正治療の本当のゴールは、歯並びを整えたその瞬間ではなく、それを「維持」してこそ達成されるものです。今回は、そのカギを握る「保定装置(リテーナー)」の重要性について解説します。

なぜ歯は「後戻り」するのか?

矯正治療が終わっても、歯は元の位置に戻ろうとする「後戻り」の力が働きます。その主な理由は以下の通りです。

  • 歯を支える組織(歯周靭帯)が安定するまでに時間がかかる
    動かした歯の周囲の組織は、まだ新しい位置に慣れていません。安定するまでには数ヶ月〜数年かかるといわれています。
  • 舌や唇、咀嚼などの癖が影響
    舌の押し出し癖や片側咀嚼などがあると、歯に不均等な力がかかり、後戻りを誘発します。
  • 加齢や骨の変化
    年齢とともに顎骨の形態も変化するため、歯並びも影響を受けやすくなります。

保定装置(リテーナー)とは?

保定装置とは、矯正治療後の歯並びを安定させるために使う装置のことです。種類は大きく分けて以下の2つです。

  • 取り外し式(可撤式)リテーナー
    透明なマウスピース型(例:クリアリテーナー)などがあり、就寝中に装着することが多いです。
  • 固定式リテーナー
    前歯の裏側に細いワイヤーを接着して、常時装着しておくタイプです。見た目にはほとんどわかりません。

それぞれにメリット・デメリットがありますが、患者さんのライフスタイルや歯並びの状態に合わせて適切なものを選びます。

保定期間はどのくらい?

保定期間は一般的に最低1〜2年が推奨されますが、長期的には「半永久的」に必要なケースもあります。特に以下のような方は注意が必要です。

  • 治療前に歯並びのズレが大きかった方
  • 舌癖や口呼吸などがあった方
  • 矯正治療を思春期に終えた方(成長に伴う変化の影響を受けやすいため)

リテーナー装着を続けるコツ

  • 毎日決まった時間に装着する習慣をつけましょう。
  • 紛失や破損時はすぐに歯科医院へ連絡を。
  • 定期的なメンテナンスも忘れずに受けてください。

まとめ

矯正治療は、ゴールではなく「スタート」です。理想の歯並びを長くキープするには、リテーナーの使用が不可欠です。当院では、患者さん一人ひとりに最適な保定プランをご提案しています。後戻りを防ぐためにも、矯正後のケアを大切にしていきましょう。

参考文献

  • Little RM. “The Irregularity Index: A quantitative score of mandibular anterior alignment.” Am J Orthod. 1975.
  • Zachrisson BU. “Important aspects of long-term stability.” J Clin Orthod. 1997.
  • Van der Veen MH et al. “Compliance and satisfaction with removable retainers.” Angle Orthod. 2010.
  • Consensus citation via Consensus.app – Retainer use in orthodontic stability

TOP