保険適用の白い被せ物はどのくらいもつ?寿命と交換のサインを解説!|博多駅博多口の歯科・歯医者|博多歯科・矯正歯科|日・祝日も診療

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保険適用の白い被せ物はどのくらいもつ?寿命と交換のサインを解説!

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2025年6月12日

保険適用の白い被せ物はどのくらいもつ?寿命と交換のサインを解説!

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!

最近、「保険で入れた白い被せ物って、どのくらいもちますか?」「いつ交換したらいいの?」といったご質問を多くいただきます。今回は、保険適用の白い被せ物(CAD/CAM冠)について、その寿命や交換のタイミングの目安を分かりやすく解説します。

保険の白い被せ物とは?

保険診療で使用できる白い被せ物は、主に「CAD/CAM冠」と呼ばれるものです。これはプラスチック系のハイブリッドレジン素材でできており、金属を使わず見た目が自然というメリットがあります。

2020年の診療報酬改定以降、条件付きで前歯や小臼歯、大臼歯にも使用できるようになり、選択肢が広がっています。

実は保険のルール的には金属を使わなくても良くなったんです。

ただし、実際にこの患者さんにプラスチックを入れたらすぐ割れるなーとか、すぐ外れるなー、など口腔内の状況に応じて適用不適用はあるので、歯科医師と相談が必要です。

寿命の目安は?

CAD/CAM冠の寿命は 平均して約5〜7年 とされています。ただし、これはあくまで目安であり、以下のような要因で前後します。

  • 噛み合わせの強さ(歯ぎしり・食いしばり)
  • 口腔衛生状態(歯磨きの習慣・定期的なメンテナンス)
  • 食生活(硬いものや粘着性の高い食品)

特に奥歯で強い力がかかる場合や、日常的に歯ぎしりのある方は、3〜5年で破損や脱離が起こることもあります。

交換のサインとは?

以下のような症状が出てきたら、交換を検討する時期です。

  • 被せ物がぐらつく、外れかけている
  • 色が黄ばんで見た目が気になる
  • かみ合わせに違和感がある
  • 歯茎との境目にむし歯や黒ずみが見える

特にむし歯が再発している場合は、すぐに再治療が必要です。見た目だけではわかりにくいことも多いため、定期的な検診が重要です。

保険の白い被せ物を長持ちさせるには?

  • 毎日の正しいブラッシング:歯垢をためないことで、むし歯や歯周病のリスクを減らせます。
  • 定期検診:年に2〜3回は歯科医院でチェックとクリーニングを受けましょう。
  • ナイトガードの使用:歯ぎしり・食いしばりがある方は、専用マウスピースを装着すると破損を防げます。

保険か自費か、迷ったら相談を

CAD/CAM冠は見た目が自然で費用も抑えられますが、耐久性ではセラミックなどの自費治療に劣る面もあります。

そのため、分厚く作る必要があり、歯の切削量が大きいです。

歯をたくさん削るということは、次にむし歯になった時に歯がほとんどなくなってしまったり、神経まで削り込む必要が出てきて神経を取る必要が出てきたりと、基本的には歯の寿命が落ちます。

「長くもたせたい」「見た目も美しく保ちたい」という方は、素材の選択肢も含めて歯科医師と相談しましょう。

まとめ

保険の白い被せ物(CAD/CAM冠)の寿命は平均5〜7年で、使い方やお口の状態によって異なります。見た目の変化や違和感があれば早めにチェックを受け、必要に応じて交換することで、快適な口腔環境を維持できます。

当院では、患者さまのライフスタイルやご希望に合わせた素材選びと定期的なメンテナンスをご提案しています。お気軽にご相談ください!

参考文献

  • Itou H, et al. “Clinical evaluation of CAD/CAM composite crowns in Japanese health insurance system.” J Prosthodont Res. 2020;64(1):96-102.
  • 厚生労働省. 「歯科用CAD/CAM冠の保険適用範囲の拡大について」(2020年通知).
  • 長谷川 宗, 他. 「CAD/CAM冠の臨床的長期評価」日本補綴歯科学会雑誌 2021;13(2):85-91.

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