2025年7月10日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
40代に入ってふとした瞬間、写真や鏡を見て「銀歯が目立ってる…」と感じたことはありませんか?
若い頃に保険治療で入れた銀歯が、今の自分のイメージや生活スタイルに合わなくなってきた。そんなお悩みを持つ方が増えています。
今回は、「銀歯を自然な白い歯にリフォームする方法」について、審美と健康の両面から解説いたします。
近年では保険適用のものでも白い詰め物や被せ物が出てきていますのでぜひ参考にしてください!
銀歯が与える見た目の印象とリスク
銀歯は保険適用内での代表的な修復法として、長年多くの方に使用されてきました。しかし、現代の審美歯科の視点から見ると、いくつかの問題があります。
- 笑った時に目立ちやすい:とくに奥歯の銀歯は笑顔の印象を大きく左右します。
- 歯ぐきの黒ずみや変色:銀歯に含まれる金属がイオン化し、歯肉に沈着することがあります(メタルタトゥー)。
- 二次むし歯のリスク:長年使用している銀歯は、隙間から虫歯が再発していることも。
- 金属アレルギーの原因に:銀歯に含まれるパラジウムなどが体調不良の引き金になるケースも報告されています。
白い歯へのリフォームの選択肢
では、銀歯を自然な白い歯に変えるには、どのような方法があるのでしょうか?
1. コンポジットレジン(CR)
保険適用の詰め物で、光で固めるタイプのプラスチックを詰めることで、即日修復が可能です。
価格も3割負担で¥1,000ほどと非常にリーズナブルです。
しかし、変色しやすかったり(タッパーなどと同じです)、変形しやすいことでむし歯のリスクが高いことや強度面での懸念があります。
- メリット:天然歯に近い色調と透明感/金属アレルギーの心配なし
- 素材の種類:ハイブリットレジン
2. セラミッククラウン・インレー
審美性と耐久性を兼ね備えた自費診療の選択肢です。
- メリット:天然歯に近い色調と透明感/変色しない/金属アレルギーの心配なし
- 素材の種類:ジルコニアセラミック、E.max(ニケイ酸リチウムガラス)など
3. CAD/CAM冠(保険適用の白い被せ物)
条件はありますが、小臼歯や上下6番に保険で白い歯を入れることも可能になってきました。近年はPEEK冠も選択肢に加わり、保険治療の幅も広がっています。PEEK冠だと7番目や親知らずにも適用可能です。
3. ホワイトニングとの併用
せっかく前歯や奥歯を白くするなら、全体的にトーンアップするホワイトニングを併用することで、より一体感のある美しい口元になります。
リフォーム時の注意点と費用感
治療を始める前に以下の点を確認しておきましょう。
- むし歯や歯周病がある場合は先に治療
- セラミックは基本的に自費診療(1本5〜15万円程度)
- 保険治療には適応条件があるので、事前の診断が必要
無理に全部一度に変えなくても、目立ちやすい上の奥歯から始めるなど、段階的にリフォームするのもおすすめです。
まとめ|40代から始める“見た目と健康”の歯科計画
40代は「見た目」と「健康」の両方を見直すタイミングです。
銀歯の交換は、見た目の印象を大きく変えるだけでなく、再治療のリスクを減らすきっかけにもなります。
当院では、セラミックやホワイトニングを含めたトータルリフォームプランのご相談も受け付けています。もちろん保険の範囲でも適用であれば治療を行なっておりますので、「笑うと銀歯が見えるのが気になる」「白い歯にしたいけど費用が心配」など、まずはお気軽にご相談ください。
参考文献・参照
- Spalding M, et al. “Patient satisfaction with all-ceramic and metal-ceramic crowns.” Journal of Prosthetic Dentistry, 2006.
- Consensus Guidelines on the Use of Ceramic Restorations in Dentistry. European Journal of Esthetic Dentistry, 2014.
- 厚生労働省「CAD/CAM冠の保険適用条件と材料の改定について」(2023年)