2025年7月14日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
「なんだか最近、口臭が気になる…」
40代以降の患者さんから、こういったお悩みをよく伺います。特に仕事やプライベートでも「人と接する時に気になる」「マスクの中の自分の息が気になる」といった声も増えています。
特に当院が位置する博多駅周辺はビジネス街です。男女問わず、美意識や身だしなみに関して敏感な方々が多いのもあるかもしれません。
実は、年齢とともに口臭の原因も変わってくるのをご存知ですか?今回は40代以降で増える「口臭の原因」と「歯科でできる対策」について詳しく解説します。
40代からの口臭の主な原因とは?
✔ 歯周病による口臭
年齢とともに増える代表的な原因が歯周病です。特に40代以上では、約80%の方に歯周病の兆候が見られると言われています(厚生労働省 歯科疾患実態調査, 2016)。
歯周病菌は「揮発性硫黄化合物(VSC)」という強烈なニオイ成分を出します。自覚症状がなくても歯茎の腫れや出血がある方は要注意です。
当院では、九州大学歯周病科の研修登録医として在籍している院長二人が歯周病の治療も担当しておりますので、お気軽にご相談ください。
✔ 詰め物・被せ物の劣化
昔入れた銀歯やプラスチックの詰め物(レジン)が劣化して隙間ができると、食べかすが溜まりやすくなり臭いの原因に。特に「詰め物の下が黒くなってきた」「段差が気になる」方は虫歯の再発や隙間が疑われます。
✔ セラミックの不適合・劣化
セラミックはニオイがつきにくい素材ですが、古いものや歯茎との適合が悪くなった場合、隙間から汚れが入り込み臭いの原因になることがあります。
また10年以上経過した場合は精密な検査・チェックが推奨されます【参考文献1】。
✔ 全身疾患からくる口臭
内臓の疾患、特に糖尿病では特有のケトン臭という体臭が出ることもあり、それを口臭と感じる方もいらっしゃいます。この場合は内科的な科料が必要となります。
歯医者でできる効果的な口臭ケア
✔ 歯周病検査と徹底クリーニング
歯科医院では歯周ポケットの検査やレントゲン診断で歯周病の進行度を把握できます。歯石取りやポケットの深い部分のクリーニングで口臭改善が可能です。
✔ 被せ物・詰め物のチェックと交換
古い銀歯やレジンは、セラミックなど適合性・耐久性の高い素材に交換することで汚れの溜まり場を無くし、清潔な状態が維持できます。
✔ セラミック治療の再チェック
セラミックも10年以上経過している場合、マイクロスコープ検査やCT診断で「隠れた虫歯」「適合のずれ」を確認可能です。必要に応じて再治療することで、見た目も美しく、口臭も改善します。
まとめ:40代からの口臭は“歯の健康”のサイン
40代以降の口臭は「年齢のせい」と諦めず、まずは歯科医院で原因チェックが第一歩です。
当院では、歯周病治療、詰め物・被せ物のチェック、口臭検査を行い、あなたのお口の健康をサポートします。
✅ 「最近、口臭が気になる」
✅ 「昔の詰め物が気になっている」
✅ 「一度しっかりお口の状態をチェックしたい」
そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください!
参考文献
- Morita M, Wang HL. Relationship between sulcular sulcus depth and dental prosthesis in the patients with chronic periodontitis. J Clin Periodontol. 2001.
- 厚生労働省 歯科疾患実態調査 2016年
- Tonetti MS, et al. Treatment of periodontitis and prevention of tooth loss: systematic review. J Clin Periodontol. 2017.