2025年10月23日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
「口を開けるとカクッと音がする」「朝起きるとあごがだるい」「口が開けづらい」
こうした症状に心当たりはありませんか?
特に口が開けづらい方は要注意です!
それは、もしかすると顎関節症(がくかんせつしょう)かもしれません。
当院では顎関節症治療に力を入れておりますので、お気軽にご相談ください。
今回は、現代人に増えている顎関節症について、その原因・治療法・日常の注意点をわかりやすく解説します。
1. 顎関節症とは
顎関節症とは、あごの関節やその周囲の筋肉にトラブルが起きる病気です。
顎の動きに関わる筋肉・関節・靭帯などのバランスが崩れることで、
痛みや音、開口障害などの症状が出ます。
主な症状は以下の通りです。
- あごを動かすと「カクッ」「ジャリッ」と音がする
- 口を大きく開けにくい
- あごやこめかみに痛みを感じる
- 口がまっすぐ開かない
- 朝起きたときにあごがこわばる
これらのうち 1つでも当てはまれば、顎関節症の可能性があります。
この顎関節症は決して珍しい疾患ではなく、肩こりなどのように多くの方が持っていらっしゃいます。
2. 顎関節症の原因
顎関節症はひとつの原因ではなく、複数の要因が重なって発症します。
🦷 主な原因
- 歯ぎしり・食いしばり
→ 睡眠中に強い力がかかることで、関節や筋肉に負担が蓄積します。 - 噛み合わせのズレ
→ 特定の歯に力が集中し、あごの動きに偏りが生じます。 - 姿勢の悪さ・スマホ首
→ 猫背や前傾姿勢が続くと、顎の位置がずれて関節に負担がかかります。 - ストレスや緊張
→ 無意識に歯を噛みしめる癖(クレンチング)が出やすくなります。
特に近年は、在宅勤務や長時間のスマホ利用によって、
20〜40代の働く世代で急増している傾向があります。
こうした要因の中で、歯ぎしり・食いしばりや、噛み合わせのずれは歯科医院でも対策できますので当院ではここに注力しています。
3. 顎関節症の治療法
当院では、症状の原因をしっかり分析したうえで、
患者さんに合わせた保存的治療(削らない・切らない)を基本としています。
✅ 主な治療法
- マウスピース(スプリント)治療
→ 就寝時に装着し、噛みしめによる負担を軽減します。 - 噛み合わせの調整
→ 高さの合わない歯や詰め物を調整し、顎の位置を安定させます。 - ストレッチ・生活指導
→ 姿勢や食生活の改善、リラックス法を指導します。 - 必要に応じた専門医連携
→ 重度の場合、口腔外科や理学療法専門医と連携して治療を行います。
マウスピース治療は保険の範囲ででき、研鑽を積んだ歯科医師であればしっかりとフォローできますが、治療を対応している歯科医院が少ないのが現状です。
4. 放置するとどうなる?
初期のうちは一時的に治まることもありますが、放置すると
- 顎関節の変形
- 慢性的な頭痛・肩こり
- 口が開かなくなる(ロック状態)
などに進行することがあります。
早めの受診で軽度のうちに対処することが、長期的な改善への近道です。
5. 当院の特徴(福岡・博多区)
博多歯科・矯正歯科では、
- デジタル咬合分析装置による噛み合わせチェック
- ナイトガード(マウスピース)による筋肉緊張緩和
- 矯正治療との併用で根本改善
といった多角的なアプローチで、顎関節症の原因から改善を目指します。
また、平日21時まで/土日祝も診療しており、
お仕事帰りや休日にも通いやすい環境を整えています。
現代人の多くの方が抱える顎関節症に、保険で注力している数少ない歯科医院なのでぜひご相談ください。
6. まとめ
- 顎関節症は「噛み合わせ」「筋肉」「姿勢」「ストレス」などが複合的に関与
- 放置すると慢性化するため、早期の受診が重要
- 当院ではマウスピース治療・咬合調整・生活指導・専門医連携で総合的に対応
福岡市博多区で「あごが痛い・音がする・口が開けづらい」などの症状がある方は、
ぜひ一度、博多歯科・矯正歯科へご相談ください。
参考文献
- 日本顎関節学会「顎関節症診療ガイドライン」2023年
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「顎関節症」
- Okeson JP. Management of Temporomandibular Disorders and Occlusion, 2020