2025年7月05日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
「昔治療した銀歯、見た目が気になる…」「笑ったときに銀歯が見えるのが嫌」「最近金属アレルギーの話をよく聞くけど自分は大丈夫?」——そんなお悩みを持つ40代・50代の患者さんが、当院にも多く来院されています。
今回は、銀歯をセラミックに入れ替えるメリットについて、見た目の美しさはもちろん、健康面・機能面での利点まで詳しくご紹介します。
当院ではセラミックだけでなく、保険のプラスチックの白い詰め物も対応しておりますのでお気軽にご相談ください!
銀歯のデメリットとは?
保険診療でよく使われる「銀歯」は、コストが抑えられる反面、以下のようなデメリットがあります。
- 見た目が不自然:銀色が目立ち、笑ったときに気になるという方が多くいます。
- 金属アレルギーのリスク:長年使用しているうちに金属イオンが溶け出し、アレルギー症状を引き起こす可能性があります(Koch et al., 2021)。
- 適合性の問題による再感染リスク:銀歯の精度が劣る場合、すき間から細菌が入り込み、二次むし歯になるケースも少なくありません(Sailer et al., 2007)。
- 劣化の問題による再感染リスク:銀歯は金属のため、熱いものや冷たいものを食べる温度変化で変形し、むし歯のリスクが上がります。
セラミック素材の魅力とは?
一方で、セラミックは見た目の美しさだけでなく、体に優しく、機能性にも優れた素材です。
見た目の自然さ
天然歯に近い透明感を再現できるため、まるで治療していないかのような自然な仕上がりが可能です。特に前歯だけでなく、奥歯でも口を開けたときの印象が格段に変わります。
金属アレルギーの心配なし
セラミックは非金属のためアレルギーのリスクがゼロ。体にも安心して使える素材です。
精密なフィットで再発リスクを軽減
近年ではCAD/CAM技術により、精密な適合性のあるセラミック補綴が作れるようになりました。これにより、二次むし歯の予防にもつながります。
また、セラミックは型取りにシリコン印象材と呼ばれる、変形が極めて少ない型取り材を使用します。保険ではアルジネートと呼ばれる水分の多い型取り材を使うので、蒸発とともにどうしても変形してしまいます。
さらに、セラミックは金属と違い歯と構造が似ているので、接着剤でしっかりとくっつけることができます。
治療にあたっての注意点
- セラミック治療は基本的に保険適用外となるため、費用面を確認してから検討しましょう。
- 歯の状態によっては、再治療の前に歯周病治療や土台の補強が必要なケースもあります。
- 入れ替えの時期は、被せ物の劣化や周囲のむし歯の有無に応じて歯科医師と相談の上で決定するのがおすすめです。
まとめ:銀歯の違和感を「自然な美しさ」に変える選択肢
銀歯が気になる方にとって、セラミックへの入れ替えは審美性・健康・清掃性の3つを兼ね備えた治療です。特に40代・50代の方にとっては、今後の長い人生を見据えた「お口のメンテナンス」として最適な選択と言えるでしょう。
綺麗になるだけでなく、むし歯になりにくくなり、金属アレルギーの心配もありません。
まずはお口の中の現状確認から、お気軽にご相談ください。
参考文献
- Koch, L. et al. (2021). Metal Allergies in Dentistry: Prevalence and Clinical Impact. Journal of Oral Rehabilitation.
- Sailer, I. et al. (2007). Clinical success of metal-ceramic and all-ceramic crowns. International Journal of Prosthodontics.
- 伊藤嘉浩. (2018). 『セラミック修復の臨床評価と再治療リスク』. 日本歯科評論.