2025年7月30日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
「虫歯も痛みもないのに歯医者に行く必要あるの?」
「治療が終わったら、もう通わなくてもいいんじゃ…?」
そんなふうに感じている方も多いかもしれません。しかし、現代の歯科医療は「治療」から「予防」へと大きく変化しています。実は、むし歯や歯周病がない今こそ、歯科医院に通うべきタイミングなのです。さらに歯科に関しては、条件を満たせば予防も保険適用でできてしまうのです。
健康保険を払っている以上は使わないと損です。
この記事では、“虫歯ゼロ”の方こそ知っておきたい「予防歯科」の重要性と、定期的な通院の価値についてご紹介します。
虫歯がないのに歯医者に行く意味とは?
● 自覚症状がなくてもリスクは潜んでいる
虫歯や歯周病は初期にはほとんど症状がありません。痛みや違和感を感じたときには、すでに症状が進行していることも。これは脅しでもなんでもなくて、知らず知らすのうちに進行していることも多々あり、別の症状で受診したら割と進行した虫歯が見つからることが多々あります。
歯周病は特に「静かに進む病気」として知られ、30代以上の約8割が罹患していると言われています【1】。
● 早期発見・早期対応が生涯の歯を守る
予防的な定期検診を受けていれば、トラブルが起きても最小限の治療で済みます。放置して悪化してからの治療では、通院回数も費用も多くなってしまうのです。特に当院にいらっしゃるようなバリバリ仕事をしている方々は時間がありません。僕らもそれは重々理解しているのでなるべく少ない回数、短い時間で治療をしたいと考えております。しかし、むし歯や歯周病が進行していれば、正しい治療をするためにステップを守り、丁寧に治療する必要があります。(適当にやればいくらでも回数や期間は減らせますが、僕はそんな治療をしたくありません)なので、早く通院を終わらせるためにも早めにお越しください。
予防歯科とは?
予防歯科とは、虫歯や歯周病を未然に防ぐことを目的とした歯科医療のことです。
具体的には以下のような内容が含まれます。
- 歯科医師・歯科衛生士による専門的なクリーニング(PMTC)
- 歯ぐきや骨の状態を把握する歯周病検査
- 歯並び・かみ合わせのチェック
- フッ素塗布やシーラントによる虫歯予防
- 自宅ケアのアドバイス
これらを定期的に行うことで、「痛くなったら行く歯医者」から「痛くならないために通う歯医者」へと意識をシフトできます。
日本と世界の“予防歯科”の違い
予防歯科が根付いているスウェーデンやドイツなどでは、定期的な通院が当たり前の習慣となっており、80歳での残存歯数は日本よりも多いというデータもあります【2】。
日本でも「8020運動(80歳で20本の歯を残そう)」が推進されてきたように、メンテナンス型通院は今後ますます重要になります。こうした国々では国の医療保険制度がないので治療になると高額な治療費がかかります。よって治療が必要になる前に予防をするのです。日本では恵まれた保険制度がありますが、基本的には「病気になった時に保険が使えます」。しかし、歯科に関しては、口腔の疾患予防が全身の病気の予防になり、国の医療費が削減できることがわかってきたため、予防処置に近いことが保険で可能なことが多々あります。せっかくの国の制度なので有効活用しましょう!
どのくらいの頻度で通うべき?
一般的には3〜6か月ごとの定期検診がおすすめです。
患者様のリスク(歯周病の進行度・喫煙・糖尿病・ブラッシング習慣など)によって、最適な頻度をカスタマイズしています。
予防歯科で得られるメリット
- 生涯の治療回数と費用が抑えられる
- 健康寿命が延びる
- 口臭や見た目の清潔感も向上
- 全身の健康リスク(心疾患・糖尿病・早産など)を減らす効果も
歯の健康は、人生の質(QOL)そのものに深く関わっています。
博多歯科・矯正歯科では、”通いやすい予防歯科”を目指しています
「痛くないのに歯医者に行くのは気が引ける…」という方でも安心して通えるよう、
当院ではカウンセリング重視・やさしいメンテナンス中心の診療スタイルを採用しています。
歯のクリーニングだけでも大歓迎です!
まとめ
虫歯がない今こそ、歯科医院で予防の習慣をつけるチャンスです。
あなたの“今の健康”を10年後、20年後も保つために、定期的な通院という選択をはじめてみませんか?
参考文献
- 厚生労働省 歯科疾患実態調査(2016年)
- Petersen PE, Kwan S. “The 7th WHO Global Conference on Health Promotion: towards integration of oral health promotion in the 21st century.” Community Dent Oral Epidemiol. 2004.
- Tonetti MS, Chapple IL. “Periodontitis and systemic disease – consensus report.” J Clin Periodontol. 2017.