2025年11月20日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
親知らずに関する相談の中で最も多いのが、
「親知らずはいつ抜くのがベストですか?」 という質問です。
痛くなってからでいいのか、
何も症状がなくても抜くべきなのか…
判断が難しいですよね。
結論としては、
親知らずは“トラブルが起きる前に抜く”のが最も安全で負担が少ない です。
親知らずが虫歯になるだけならまだいいのですが、大体隣の歯も虫歯になります。むし歯になった歯はむし歯になりやすくなり、寿命が落ちます。トラブルが起きてからでは遅いのです。
ただし、親知らず抜歯のタイミングは患者さんの年齢や生え方によって違います。
今回は歯科医師の視点から、最適な抜歯時期を分かりやすく解説します。
▶ ベストなタイミングは「10代後半〜20代前半」
一般的に、親知らずの抜歯に最も向いているのは 10代後半〜20代前半 です。
理由
- 骨が柔らかく、抜歯後の治りが早い
- 神経・血管との距離が比較的離れている
- 炎症や腫れが少ない
- 歯の根がまだ完成しきっていないため抜きやすい
40歳以上になると、
骨が硬くなるため治りが遅くなり、痛み・腫れが出やすくなる傾向があります。
▶ 痛くないなら抜かなくていい? → 実は危険です
症状がないからといって“なにも起こっていない”とは限りません。
特に横向き・斜めに埋まっている親知らずは、
歯ぐきの奥でじわじわ炎症が進行し、突然腫れることがあります。
よくあるトラブル:
- 歯ぐきが腫れる・痛む
- 顎まで大きく腫れる
- 口が開かない
- 隣の歯の虫歯(第2大臼歯が溶ける)
- 歯周病の悪化
痛みが出てから抜くと、
炎症や感染が強くて抜けない・腫れが長引くケースも。
だからこそ、
“症状が出る前”の抜歯が最も負担が少ない のです。
そもそも、親知らずは奥すぎてうまく磨けません。歯科医師や歯科衛生士でもむし歯になりますし、先日は歯周病専門医の知り合いの先生の親知らずを抜歯したのですが、歯磨きを熟知している歯周病専門医の先生でさえ、親知らずに歯石がついていました。実質不可能と言ってもいいでしょう。
▶ 妊娠・出産を予定している方は「妊娠前に抜く」が正解
妊娠すると
- ホルモン変化による歯ぐきの腫れ
- 免疫力低下
- 思うように治療できない
などの理由から、親知らずのトラブルが急増します。
しかし妊娠中は
- レントゲンが制限される
- 抜歯後の薬が使いづらい
- 麻酔量の調整が必要
- 鎮痛剤や抗生剤などのお薬を極力飲まない方がいい
- 体勢に制限がある
など、治療の難易度が上がります。
そのため、
妊娠前に親知らずの抜歯を済ませておくのがベスト です。
歯科麻酔も、飲み薬も、妊婦さんには安全性は立証されていません。つまり危険を孕んでいるのです。
▶ 親知らずを抜いたほうがいいパターン
- 横向き・斜め向きに埋まっている
- 歯ぐきの隙間から汚れが入りやすい
- 半分だけ生えている
- すでに腫れたことがある
- 隣の歯が虫歯になっている
- 噛み合わせていない(上だけ・下だけ)
- 矯正治療を予定している
これらは ほぼ抜歯推奨 です。
▶ 親知らずを残しても良いケース
- まっすぐ完全に生えている
- 噛み合わせが良い
- 清掃がしっかりできる
- 手前の歯に悪影響を与えていない
ただし、これらは非常に少数です。
多くの方はレントゲンで確認すると
“隠れた問題”が見つかります。
▶ 当院の親知らず抜歯が「安心」な理由
① 九州大学病院口腔外科、福岡日赤口腔外科へ紹介可能
複雑なケースは 口腔外科 へ紹介して安全に対応できます。
② 静脈内鎮静(オプション)で“眠っている間に抜歯”が可能
九州大学の麻酔認定医をお呼びして施術するため
不安・恐怖心の強い方でも安心です。
③ 平日21時・土日祝も診療
毎日診療しておりますので、忙しい社会人も抜歯後のケアを受けやすい体制です。
▶ まとめ:親知らず抜歯のベストタイミングは?
- 10代後半〜20代前半が最も安全・治りが早い
- トラブルが起きる前に抜くのが負担が少ない
- 妊娠前は特に抜歯推奨
- 横向き・埋伏はほぼ抜歯が必要
- 当院は九大口腔外科・麻酔科と連携で安心
親知らずは「様子を見る」より、
早めのレントゲン診断が一番の予防策です。
福岡市博多区で親知らずに不安がある方は、
ぜひ当院へご相談ください。
静脈内鎮静にも対応しているため、
“怖くて抜けない”という方もお気軽にどうぞ。