2025年7月23日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
鏡を見て、「歯ぐきが黒ずんでいる…」「笑ったときに目立って気になる」と感じたことはありませんか?
実はそれ、昔入れた銀歯が原因かもしれません。今回はその原因と、セラミックによる予防方法についてご紹介します。
銀歯が原因?歯ぐきの黒ずみの正体とは
多くの方が保険治療で選ばれる「銀歯(メタルクラウン)」ですが、金属が長年かけて溶け出し、歯ぐきに沈着してしまうことがあります。特に銀が含まれる合金でよく起きます。銀は腐食しやすく、唾液のような電解質中で容易に溶け出してしまいます。
この現象を「メタルタトゥー(金属沈着)」と呼びます。
特に中高年層の方で、「若いころに治療した銀歯」が残っているケースでは、この黒ずみが目立ち始めることがあります。健康被害はないものの、見た目の印象に大きく影響します。前歯に銀歯を入れることはないと思いますが、銀歯のフレームを使った白い保険の被せ物があります。(レジン前装冠)これは、もう一つの保険の白い被せ物、CADCAM冠より強度があるので歯ぎしりが強い方や厚みを十分に取れない方によく使われます。
セラミック治療で“自然な白さ”と“健康的な歯ぐき”を
この黒ずみを予防するためには、銀歯ではなくセラミックを選択することが効果的です。
セラミック素材は金属を一切使用しないため、歯ぐきへの着色が起こらず、透明感のある美しい仕上がりが得られます。
保険のプラスチックでも予防はできますが、保険のプラスチックの被せ物は割れやすい、外れやすい、変色しやすいという性質があり、かつ2年に1度しか保険がきかないので、2年以内に割れてしまった場合、実費で作り直す必要がります。
また、セラミックは周囲の歯ぐきとの親和性も高く、歯肉のラインがきれいに整いやすいのも魅力のひとつです。
セラミックの選択肢とその特徴
セラミックにもいくつか種類があります。代表的なものをご紹介します。
とくに前歯や笑ったときに見える部分には、自然な色合いが再現できるオールセラミックやジルコニアセラミックがおすすめです。
黒ずみの除去はレーザー治療
すでに黒ずみが歯ぐきに沈着している場合は、レーザーや外科的な色素除去が必要になることもあります。
ただし、まずは原因となる銀歯を除去することが最優先です。
セラミックに置き換えることで、今後の色素沈着の進行を食い止めることができます。
「見た目の不満」から「自信のある笑顔」へ
歯の色だけでなく、歯ぐきの色も若々しさを印象づける大事な要素です。
「なんとなく笑顔に自信が持てない…」そんな方こそ、セラミックによる審美改善を一度ご検討ください。
当院では、患者さま一人ひとりに最適な素材のご提案と、丁寧なカウンセリングを行っております。
まずはお気軽にご相談ください!
まとめ
- 歯ぐきの黒ずみは、**銀歯からの金属沈着(メタルタトゥー)**が原因のひとつ
- セラミックに交換することで、見た目の悩みを解消できる
- オールセラミックやジルコニアは金属アレルギーにも対応
- 美しい笑顔のための第一歩として、セラミック治療を検討しませんか?
参考文献
- Iwata, K., et al. “Discoloration of the gingiva caused by dental metal restoration and its prevention.” Journal of Prosthodontic Research, 2018.
- 中村洋・井上孝.「審美補綴の臨床」クインテッセンス出版, 2020年.
- Yamashita, H. et al. “Influence of metal corrosion products on gingival tissues.” International Journal of Prosthodontics, 2016.