2025年8月22日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
「歯のクリーニングって保険でできるの?」
「自費との違いは?」
患者様からよくいただくご質問のひとつです。
今回は、保険診療で受けられる歯のクリーニングメニューと、自費クリーニングとの違いについてご紹介します。
保険でクリーニングできる条件とは?
歯科の保険診療は「治療目的」がある場合に適用されます。
つまり、歯周病の重症化予防や改善のために行う歯石除去やプラーク除去(PMTC含む)は保険で受けられるのです。
日本では国民皆保険制度が導入されているので、治療を安くで受けられますが、「病気になった場合」に保険が降りる仕組みなっています。人間ドックに代表される予防に関しては保険が使えないのです。
保険でできるクリーニング内容
① スケーリング(歯石取り)
超音波スケーラーなどの器具を使って、歯と歯ぐきの間に付着した歯石やプラークを除去します。
② ルートプレーニング
歯周ポケットが深い場合、歯根表面に付着した歯石や細菌を丁寧に取り除きます。
③ PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
歯科医院で専用の器具やペーストを使って、歯面のプラークを機械的にクリーニングする処置。
歯周病治療の一環として保険で行うことができます。
④ ブラッシング指導(TBI)
患者様ごとに合わせた正しい歯磨き方法をアドバイス。
実はこの辺りはどこまでやっているかは歯科医院によって異なります。特にTBIはほぼしないもしくはしてもさらっとの歯科医院が多いと思います。これに関しては、保険点数自体はないので、しなくても罰せられることはありません。しかし、僕は歯磨き指導も治療の一環と考えていますので定期検診でも行っています。
自費クリーニングでできること
自費では、より快適かつ審美性に特化したケアが可能です。
- エアフロー
微細なパウダーをジェット噴射して、コーヒー・タバコなどによる着色汚れや、通常のクリーニングでは落ちにくいバイオフィルムを除去。 - 仕上げ研磨
保険では難しい「ツルツルの仕上げ」が可能です。
➡︎ 「見た目の白さや美しさを重視したい」「着色をしっかり落としたい」方は自費クリーニングを選ばれます。
あくまで保険でカバーされているのが「プラーク」や「歯石」などの病原の除去であり、着色や快適さは範囲外なのが一般的です。より高いニーズをカバーするため、当院でもこれらを導入しております。
費用の目安
- 保険クリーニング(初診・検査含む):3,500円前後(3割負担の場合)
- 自費クリーニング(エアフローなど):10,000円程度
まとめ
- 保険でもスケーリング+PMTC+歯磨き指導が可能
- 自費ではエアフローでの着色除去や審美的な仕上げができる
- 定期的なクリーニングで虫歯・歯周病予防+口元の美しさを両立
福岡市博多区で**「保険内のクリーニング」も「自費の着色ケア」も対応可能な歯科医院**をお探しなら、ぜひ当院へご相談ください。
参考文献
- 厚生労働省「歯科診療報酬点数表」2022年版
- 日本歯周病学会「歯周病治療ガイドライン」2020年
- Hägi TT, Hofmanner P, Salvi GE. “Clinical outcomes of air polishing compared to traditional mechanical debridement: a systematic review.” J Clin Periodontol. 2013