2025年11月11日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
矯正治療を終えた患者さんから、
「もう装置を外したから、これで一安心ですよね?」
という声をよくいただきます。
しかし実は、矯正治療の“本当の仕上げ”は装置を外した後に始まるのです。
その鍵を握るのが、「保定期間(リテーナー期間)」です。
実は、矯正治療は歯を動かすよりも綺麗になった歯並びを維持する方が難しいのです。ライザップの方がリバウンドする話はよく聞きますが、生活の中に維持を入れるのって結構難しいですよね。
🦷 保定期間とは?
矯正治療で歯を動かしたあとは、歯を支える骨や歯ぐきがまだ安定していない状態です。
そのままにしておくと、歯はゆっくりと元の位置(治療前)に戻ろうとする力が働きます。
これを「後戻り」と呼びます。
それを防ぐために、リテーナー(保定装置)を使って歯の位置を固定し、
新しい位置に骨や歯ぐきがなじむまで安定させる期間を「保定期間」といいます。
⏳ 保定期間の目安
一般的には、矯正期間と同じくらいの期間が必要です。
ただし、歯の移動量や年齢、生活習慣によっても個人差があります。
成人矯正の場合は、2年程度保定を続けるのが理想的です。
🦺 リテーナーの種類
① 取り外し式(マウスピースタイプ)
透明のリテーナーで、食事や歯みがきのときに外せます。
見た目が目立たず、清潔に保ちやすいのが特徴です。
💡 使用目安:
- 最初の半年〜1年は1日13時間以上装着
- その後は夜だけの使用に移行
② 固定式(ワイヤータイプ)
前歯の裏側に細いワイヤーを接着して固定するタイプ。
着脱の手間がなく、リテーナーを忘れる心配がありません。
💡 注意点:
- フロスや歯間ブラシでの清掃がやや難しい
- 定期的な歯科チェックが必須
🚫 保定を怠るとどうなる?
「少しくらい外しても大丈夫」と思っていると、
わずか数週間で歯が動き始めてしまうことがあります。
後戻りが起きると…
- 歯列が再びズレてしまう
- 噛み合わせが不安定になる
- 再矯正が必要になる
せっかく時間と費用をかけて整えた歯並びが、数ヶ月で崩れてしまうリスクも。
せっかく苦労して頑張って手に入れた綺麗な歯並びです。なるべく維持したいですよね。
💬 当院での保定管理
博多歯科・矯正歯科では、矯正後のフォローを重視しています。
- 保定用マウスピースを3Dスキャンで正確に作製
- 定期的に歯列や噛み合わせをチェック
- リテーナーの使用状況を確認し、生活に合わせたアドバイス
また、夜だけ使用で維持できる段階まで責任をもってサポートします。
歯並びというのは矯正をしていなくても変わります。後戻りと呼べるのは2年ほどです。なぜなら体の細胞は2年ほどでターンオーバーが終わるからです。2年から先は経年変化と言えるでしょう。なので、私は辛ければ2年経ったら、リテーナーをつづけるか、完全にやめるか、寝るときだけマウスピースで軽く維持するかを選んでもらいます。
また、引っ越してリテーナーの管理が当院でできなる場合もありますよね。当院は関東を中心に25軒(2025年現在)の歯科医院を抱える大型法人ですので、関東方面のお引越しであれば協力施設へのご紹介が可能です。ご相談ください。
🌟 まとめ
矯正治療のゴールは「装置を外すこと」ではなく、
“きれいな歯並びを一生維持すること”です。
福岡市博多区で矯正中・矯正後の保定管理に不安がある方は、
ぜひ博多歯科・矯正歯科へご相談ください。
矯正後も安心して通えるよう、長期的なサポート体制を整えています。