2025年10月22日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
一般的に矯正治療は保険になるので、高いイメージがあると思います。
しかし実は ごく一部の症例では矯正治療が保険適用になります。
今回は、どんな場合に保険で矯正ができるのか、詳しくご説明します。
1. 基本的に矯正は“自費治療”
まず前提として、歯列矯正は「見た目を整える・噛み合わせを良くする」ことを目的とするため、
原則として保険適用外(自由診療)になります。
これは健康保険が「病気になった時に最低限の治療に保険が効く」仕組みだからです。噛み合わせや見た目が気になる場合は最低限の治療と見做されないようです。その代わり命に関わる治療には保険が使えることが多です。
基本的にマウスピース矯正・ワイヤー矯正などの多くは自費治療となりますが
一部の例外的なケースでは健康保険が適用される場合があります。
2. 保険が適用される矯正の3つのパターン
✅(1)先天的なあごや歯の異常がある場合
「顎変形症(がくへんけいしょう)」と診断される症例では、
外科手術を伴う矯正治療が保険適用となります。
代表的な例:
- 受け口(下顎前突)
- 上顎前突(出っ歯)で骨格的にずれている
- 顔が左右非対称で噛み合わせが合わない
これらは機能的な障害を改善するための矯正とみなされ、
健康保険が適用されます。
👉 治療は「顎変形症指定医療機関」でのみ実施可能です。
✅(2)厚生労働省が定めた特定疾患に該当する場合
以下のような全身的疾患に伴う歯列不正の場合も、保険が適用されます。
例:
- 口唇裂・口蓋裂
- ダウン症候群
- 顎骨の発育異常を伴う疾患
- ゴールデンハー症候群
など、58種類の先天性疾患が対象です。
(※詳細は厚生労働省「先天異常に伴う歯科矯正の保険適用疾患一覧」参照)
✅(3)外科手術を併用する矯正治療
噛み合わせのズレが骨格的に大きく、
外科的矯正手術(顎の骨を切る手術)が必要な場合も保険が適用されます。
この場合も、矯正歯科と口腔外科が連携して治療を行うため、
一般歯科だけでは対応できません。
3. 当院の対応と専門機関連携
当院(博多歯科・矯正歯科)は保険矯正の指定医療機関ではありませんが、
診断の結果、保険適用が見込まれる症例については、
以下の専門機関へスムーズにご紹介可能です。
- 日浦矯正クリニック(矯正専門医)
- 九州大学病院 口腔外科
- 九州大学病院 矯正科
- 福岡赤十字病院 歯科口腔外科
一方で、一般的な歯並び改善やマウスピース矯正など、
多くの患者さまのニーズ(約80%)には当院内で対応可能です。
日浦矯正クリニックでは、(3)外科手術を併用する矯正治療 の治療が可能です。
まずは、矯正が保険でできないか、もしくは部分矯正などでできないかを確認しましょう。当院では矯正無料相談を随時行っておりますのでお気軽にご相談ください。
4. 保険が使えない場合でも安心の分割・補助制度
保険適用外の矯正でも、当院では以下のサポートを行っています。
- デジタル分析による治療期間・費用の明確化
- 分割払い・デンタルローン対応
- 平日21時まで・土日祝も診療で通いやすい
「費用が不安で踏み出せない」という方も、まずはご相談ください。
5. まとめ
- 矯正治療は原則自費診療
- ただし、先天性疾患・顎変形症・外科併用矯正では保険が適用される場合あり
- 当院では、保険適用の可能性がある場合には専門医療機関と連携し、最適な治療ルートをご案内
福岡市博多区で「保険で矯正できるのか知りたい」「自分のケースが対象か相談したい」という方は、
ぜひ博多歯科・矯正歯科へお気軽にお越しください。
参考文献
- 厚生労働省「顎口腔機能診断料・矯正治療における保険適用疾患一覧」2024年改訂
- 日本矯正歯科学会「保険適用矯正治療の指針」2023年
- 九州大学病院 口腔外科「顎変形症治療における保険適用基準」2022年