2025年9月15日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
「何度も同じ歯を治療している」
「神経を取ったのに、また痛みが出てきた」
このようなケースは珍しくありません。
実は、歯科治療には “再治療地獄” と呼ばれる負のサイクルがあります。再治療地獄に陥る原因は、対象方ばかり行い、根本的な治療や生活の中での改善ができていないからです。
今回は、その原因と抜け出すための正しい治療選びについて解説します。
再治療地獄とは?
- 虫歯治療 → 詰め物が取れる → 再治療
- 神経治療(根管治療) → 再感染 → 再治療
- 被せ物の不適合 → 虫歯再発 → 再治療
このように、1本の歯を繰り返し治療することで徐々に歯が弱くなり、最終的には抜歯になるという悪循環のことを指します。
基本的に歯科治療では「元に戻る」という治り方はしません。いわゆる骨折や擦り傷の治り方のような「再生」はしないことがほとんどです。歯は削ったり抜いたりしたらもう戻ってこないですし、歯周病で失った歯茎や骨も戻ってきません。
なぜ再治療が多いのか?
- 虫歯や感染の取り残し
根管治療では、細菌を完全に除去できない場合に再発のリスクがあります。 - 詰め物・被せ物の精度不足
適合が悪いと、隙間から再び虫歯が発生します。 - 噛み合わせのバランス不良
特定の歯に過度な負担がかかると、破折や再治療につながります。 - 予防意識の不足
治療後の定期検診やメンテナンスを怠ると再発リスクが高まります。
基本的に、歯や歯の周りの組織(歯周組織)は治療を意すると条件が悪くなります。例えば、歯を削った後に詰め物や被せ物で補いはしますが、こうした人工物は人間の歯と違い、劣化のスピードが桁違いです。劣化した隙間からむし歯菌が入りむし歯が再発することはよくあります。
再治療地獄に陥らないための正しい治療選び
1. 精密根管治療を受ける
- マイクロスコープやラバーダムを用いた治療で、再感染リスクを大幅に減らせます。
2. 長期的に安定する補綴物を選ぶ
- 保険治療の銀歯よりも、セラミック治療の方が精度が高く、再発リスクを抑えられます。
3. 噛み合わせを重視した治療
- 矯正や噛み合わせ調整を含めたトータルの視点が必要です。
4. 定期的なメンテナンス
- 治療後の歯を守るために、3〜6ヶ月ごとの検診・クリーニングは必須です。
理想的な治療=治療のデメリットを最小化する治療です。こうした選択肢の積み重ねで将来の歯の本数が決まります。
当院の取り組み(福岡・博多区)
- GPならではの総合診断:虫歯治療・矯正・インプラントを組み合わせた最適な治療計画
- 高精度治療:マイクロスコープ・CTによる精密診断と治療
- 通いやすさ:土日祝も診療/平日21時まで/休診日なし/博多駅徒歩5分
普段お仕事や家事でお忙しい方もお気軽にご相談ください。
まとめ
- 歯の再治療地獄は「不十分な治療+予防不足」が原因
- 精密治療と長期視点の補綴選びでリスクを回避できる
- 福岡市博多区で「繰り返し治療をしないための正しい治療を受けたい」方は、ぜひ当院へご相談ください
参考文献
- Ng YL, Mann V, Gulabivala K. “Outcome of secondary root canal treatment: a systematic review.” Int Endod J. 2008
- 日本歯内療法学会「根管治療ガイドライン」2020年
- 厚生労働省「歯科治療と再発防止に関する報告」2021年