2025年11月13日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
矯正治療には大きく分けて「マウスピース矯正」と「ワイヤー矯正」の2種類があります。
当院ではどちらもやっているので、患者さんからは「どっちがいいですか?」と聞かれることが多いのですが、
実は“やりやすさ”という点では、歯科医師側の考え方や技術、症例の難易度によって大きく違うのです。
今回は、歯科医師の立場から見た「マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い」をご紹介します。
🦷 ワイヤー矯正:手技の自由度が高く、複雑な症例に強い
ワイヤー矯正は、歯1本1本をブラケットとワイヤーで細かくコントロールできる治療法です。
歯の角度や位置、噛み合わせの調整など、非常に細かい操作が可能で、
歯科医師が“その場で微調整”できるのが大きなメリットです。
歯科医師から見た「やりやすさ」
- 複雑な歯列不正(ねじれ・重度叢生・骨格性ズレ)にも対応可能
- ワイヤーを曲げたり(ワイヤーベンディング)、部分的に力をかけたりできる
- 動きの確認や修正を診療ごとに行える
つまり、自由度が高く、理論的に「なんでも治せる」治療法といえます。
その分、手技と経験が必要で、歯科医師によって仕上がりに差が出やすい分野でもあります。
ワイヤーの曲げ方やブラケットの位置を間違えると動かしたい方向と全く逆に動いてしまったりします。それ故、歯科医師としては難易度の高い治療であり、歯科医師次第でどうとでも以後かせるので矯正の専門医の先生は誇りを持って高い技術でこの手法を選ばれる方が多いです。要するに上手い人がやればうまくいく治療です。
💻 マウスピース矯正:デジタルで精密、計画的な動きが得意
マウスピース矯正(代表例:インビザライン)は、歯を少しずつ動かすための
透明なマウスピースを複数枚使用する矯正治療です。
3Dデジタルシミュレーションで歯の動きを事前に計画できるため、
見た目に自然で、快適に進められるのが特徴です。
歯科医師から見た「やりやすさ」
- コンピュータ上で歯の動きを精密に設計できる
- 抜歯や大きな移動がない症例では高い精度
- 患者さんが取り外しできるため、衛生的で虫歯リスクが低い
一方で、装着時間が短かったり、指示通り使われないと計画通りに動かないという課題もあります。
また、歯の移動をコンピュータが再現できても、実際の骨や筋肉の反応は人それぞれのため、
歯科医師の診断力と微調整の判断が非常に重要です。
これはデジタル技術を使って精密にシュミレーションし進めていく矯正なので、語弊を恐れず言えば、ある程度は技術をテクノロジーがカバーしてくれます。ただし、免許を持ってない人が自動運転したら危険なように、マニュアルでの理解や技術は必要です。
⚖️ 歯科医師から見た「やりやすさ」の違いまとめ
🏥 両方を扱う歯科医院は実は少ない
実は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の両方を自院で扱っている歯科医院は非常に少ないのが現状です。
理由は、
- それぞれに異なる知識・技術が必要
- 使用する機材・材料が全く異なる
- 診断・設計のアプローチが根本的に違う
そのため、多くの医院ではどちらか一方に特化しています。
💬 当院の特徴:両方の視点から最適な治療を提案
博多歯科・矯正歯科では、
- 院内でワイヤー矯正・マウスピース矯正の両方を対応
- さらに難症例や専門的な治療が必要な場合は、
ワイヤー専門(日浦矯正クリニック)やマウスピース専門(MA矯正歯科)と連携
患者さんの歯並び・ご希望・ライフスタイルに合わせて、
「自院で完結する80%+専門機関での20%連携」という仕組みを採用しています。
これにより、
「無理にどちらかに決める」のではなく、
本当に合った方法を選べる体制を整えています。
僕は選択肢の多さがいい治療のひとつの条件だと考えています。
🌟 まとめ
- ワイヤー矯正は自由度が高く、複雑なケースに強い
- マウスピース矯正は快適で審美性に優れるが、計画通りに進めるには管理が重要
- 両方を扱う歯科医院は少ないが、選択肢が広がるのがメリット
- 当院では専門医との連携で、あらゆるニーズに対応可能
「マウスピースかワイヤーか迷っている」
「自分の歯並びがどちらに向いているかわからない」
そんな方は、ぜひ博多歯科・矯正歯科へご相談ください。
デジタル診断と臨床経験の両方から、あなたにベストな治療プランをご提案します。