2025年9月19日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
歯科治療で欠かせないのがレントゲン撮影です。
「レントゲンって被曝が心配…」と不安に思われる方もいらっしゃいますが、実際の被曝量は非常に少なく、安全に配慮されています。
レントゲンのことを知れば、きっと謎のビームではなく、安全で自分の健康度可視化できるツールとわかると思います。
今日は一緒にレントゲンと被曝について勉強しましょう!
歯科レントゲンの被曝量はどのくらい?
- デンタル(小さなフィルム):約0.01mSv
- パノラマ(お口全体のレントゲン):約0.03mSv
- CT(歯科用CT):約0.05〜0.2mSv
※数値は機器の種類や設定によって異なります。
この数値をみてもあまりピンとこないと思いますが、実は僕たちはくらしの中でも結構被爆しています。宇宙線という放射線が降り注いでいるからです。
暮らしのなかの被爆と比べてみましょう。
他の被曝と比較すると?
- 日本での自然放射線(年間):約2.1mSv
- 胸部レントゲン:約0.1mSv
- 東京〜ニューヨーク往復の航空機搭乗:約0.2mSv
➡︎ 歯科レントゲンは、日常生活や飛行機旅行と比べてもごくわずかな被曝量です。
海外旅行に行くときに宇宙線を意識することはほぼないと思いますが、実は歯科用CTくらいは被爆しているのです。逆に言うと、歯医者さんでとるレントゲンは、いっても海外旅行程度だと思ってください。
なぜ歯科レントゲンは必要?
- 虫歯や歯周病の進行度を確認できる
- 親知らずの位置や神経との関係を把握できる
- インプラントや矯正の診断に不可欠
見た目では分からない部分まで確認できるため、正確で安全な治療のために必要不可欠です。
もはやレントゲンなしで診断をすることなどあり得なくなりました。海外旅行程度の被曝で多くの有益な情報を得ることができます。とはいえ、最小限にしましょうと言うのが倫理的な原則です。
妊娠中でも大丈夫?
- 歯科レントゲンはお口の範囲に限定され、腹部への被曝はほとんどありません
- 必要に応じて防護エプロンを使用し、安全に配慮します
- ただし、妊娠中の方は必ず事前にお知らせください
原則として、レントゲンは「医学的にメリットがあれば撮る」という考え方です。妊娠中も歯のレントゲンを取ってお腹の赤ちゃんにいく被曝量はほぼ無視できますが、ご妊娠されていない時よりは一応配慮して最小限にする、というのが僕のスタンスです。
当院の取り組み(福岡・博多区)
- デジタルレントゲンの導入 → 被曝量を従来の1/10程度に低減
- 必要最小限の撮影で安全性を確保
- CT・パノラマ・デンタルを組み合わせた精密診断で最適な治療計画をご提案
当院では最上位モデルの高性能のレントゲンを使用することで、低被曝かつ高解像度を実現していますのでご安心ください。
まとめ
- 歯科レントゲンの被曝量は非常に少なく、安全性が高い
- 正確な診断・安心の治療のために欠かせない検査
- 当院ではデジタル機器を用いて、最小限の被曝で最大限の情報を得られる体制を整えています
福岡市博多区で「歯科レントゲンの被曝が不安」という方は、ぜひ当院へご相談ください。
参考文献
- 厚生労働省「医療被ばくに関する情報」2020年
- 日本歯科放射線学会「歯科用X線撮影の安全性」ガイドライン
- Ludlow JB, Ivanovic M. “Comparative dosimetry of dental CBCT devices and 64-slice CT for oral and maxillofacial radiology.” Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral Radiol Endod. 2008