【歯医者が“抜歯です”と言うとき】どんな歯が抜かれるべき状態なのか|博多駅5分の歯医者が解説|博多駅博多口の歯科・歯医者|博多歯科・矯正歯科|日・祝日も診療

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【歯医者が“抜歯です”と言うとき】どんな歯が抜かれるべき状態なのか|博多駅5分の歯医者が解説

【歯医者が“抜歯です”と言うとき】どんな歯が抜かれるべき状態なのか|博多駅5分の歯医者が解説|博多駅博多口の歯科・歯医者|博多歯科・矯正歯科|日・祝日も診療

2025年12月13日

【歯医者が“抜歯です”と言うとき】どんな歯が抜かれるべき状態なのか|博多駅5分の歯医者が解説

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、
博多歯科・矯正歯科、院長です。

患者さんからよく相談される質問があります。

「先生、この歯は抜かないとダメですか?」

誰だってできることなら歯を抜きたくありません。
もちろん私たち歯科医師も、
歯を残せるなら絶対に残す という方針で治療を行います。

僕も残せそうな歯は全力で残しに行きます。

しかし、医学的、物理的、合理的にどうしても“保存不可能”と判断される場合があります。

今回は、
歯医者が「抜歯です」と判断する歯の特徴
できるだけわかりやすく解説します。

▶ 結論:抜歯になる歯には“共通した条件”がある

保存治療ができない歯というのは…

✔① 歯そのものが大きく壊れている

✔② 骨や歯ぐきが支えきれない

✔③ 治しても再発が確実な状態

✔④ 治療しても噛む力に耐えられない

✔⑤ 周囲の歯に悪影響を与えている

という、歯の寿命が尽きかけている状態です。

では、具体的にどんな歯が抜歯の対象になるのかを説明します。

▶ ① むし歯が深すぎて歯がほぼ残っていない歯

むし歯が進行して、

  • 歯の頭が全部崩れている
  • 歯ぐきより下まで溶けている
  • 土台すら作れない

こうしたケースでは、被せ物を支える“柱”がありません。

★ 保存が難しい代表例

  • C4(歯の根だけ残っている状態)
  • 根の表面までむし歯が進んだ歯
  • 破折ラインが歯茎よりも深い位置まで達している

この場合、むし歯をとった後歯があまり残りませんので、無理に残しても
すぐ取れる → 痛む → 炎症 → 再治療
の悪循環になります。

▶ ② 歯の根が割れている(歯根破折)

歯の根が“縦に割れている”状態は、
医学的にほぼ保存が不可能です。

なぜ残せない?

  • 割れ目から細菌が入る
  • 骨がどんどん溶ける
  • 膿がたまり続ける

どれだけ治療しても治らず、
抜歯以外の選択肢がなくなる代表例です。

この場合、無理に残すと

徐々に歯を支えている骨が溶けて痛みが出たり、骨ごとボコっと凹んでしまったりします。

特にクラウン(被せ物)が入っている歯に多く見られます。

▶ ③ 歯周病で歯を支える骨が大きく失われた歯

歯は歯ぐきではなく
“歯を支える骨(歯槽骨)” によって固定されています。

この骨が重度の歯周病で失われると、

  • 歯がぐらぐらする
  • 噛むと痛い
  • 膿が出る
  • 歯が長く見える(骨が溶けているサイン)

こうした状態になります。

骨の支えがほぼ消失すると、
残念ながら 歯を保存するのは不可能です。

▶ ④ 根管治療(神経の治療)をしても治らない重度の感染

根の中は非常に複雑で、感染が強い場合は

  • 何度治療しても膿がたまる
  • 腫れが引いても再発する
  • フィステル(歯ぐきに白いできもの)が何度も出る

こうした“難治性根尖病巣”が起こります。

感染が歯の周りの骨まで広がると、
抜歯が最適な治療となる場合があります。

当院でももちろん進めることは可能ですが、それでも治りが悪い場合は、

根っこの治療の最後の砦として

専門医の先生をご紹介することが可能です。

▶ ⑤ 噛む力に耐えられないほど弱った歯

むし歯や歯周病を繰り返し、
残っている歯が非常に薄く弱いケースは、

  • 被せても割れる
  • 噛むと痛む
  • 再治療を繰り返す

という状態になります。

長期的に見ると
“残せるようで残せない歯” となり、
抜歯を選択した方が健康な口腔内を維持しやすくなります。

▶ ⑥ 親知らずの重度埋伏・炎症を繰り返す歯

親知らずに関しては例外的に
問題がなくても予防的に抜歯する場合があります。

抜歯の対象になる親知らずの条件は:

  • 横向き・斜め向きに埋まっている
  • 何度も腫れる
  • 歯ぐきが痛い
  • 折れた・欠けた
  • 手前の歯を虫歯にしている

特に横向きの親知らずは
一生リスクになり続ける ため、抜歯が推奨されることが多いです。

当院では
口腔外科認定医が在籍し、難抜歯は九州大学病院・福岡赤十字病院と連携しながら安全性を重視しています。

▶ ⑦ 矯正治療のスペース確保のための抜歯

これは“悪い歯”ではなく、
歯並びを整えるための計画的な抜歯です。

  • 顎が小さい
  • 歯が大きい
  • 前歯を後ろに引きたい

といったケースで、
4番の歯を抜いてスペースを確保することがあります。

これは病的な抜歯ではありません。

▶ 当院の考え:抜歯は「最後の最後」に行う処置です

博多歯科・矯正歯科では、

  • 根管治療
  • 歯周病治療
  • 接着修復
  • 咬合調整
  • 再生療法
  • 専門医との連携治療

など、歯を残すために可能な限りの治療を行います。

しかし、
歯を無理に残すことで周囲の歯や骨に悪影響が出る場合は、
抜歯が患者さんにとって 最善の治療 になります。

歯を残しすぎることは、かえって周囲の歯をむし歯や歯周病の巻き込み事故に巻き込んでしまうことになりかねません。

状態の悪い歯にこだわるよりも、状態の良い歯をいかに残すかに時間と労力を使ったほうがいい結果を生む場合もありますので総合的に相談をしましょう。

▶ まとめ:抜歯の判断は「歯の寿命」と「周囲の健康」で決まる

抜歯の代表的な理由は:

  • 歯が大きく壊れている
  • 根が割れている
  • 歯周病で骨が失われている
  • 感染が深く治らない
  • 噛む力に耐えられない
  • 問題を繰り返す親知らず
  • 矯正上のスペース確保

歯科医師は“抜きたいから抜く”のではありません。
抜かないことが逆に不利益になる状況で抜歯をすすめています。

「抜かないといけないと言われたけど不安」
「本当に抜歯しか方法はないの?」

そんな場合は、当院でもセカンドオピニオンをお受けしています。
お気軽にご相談ください。

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