2025年11月02日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
「まだ使えるし、もう少し大丈夫かな?」
そんな風に、つい歯ブラシの交換を後回しにしていませんか?
実は、歯ブラシの寿命は思っているより短いんです。
今回は、歯ブラシの正しい交換時期と、長持ちさせるポイントをご紹介します。
1. 歯ブラシの交換目安は「1ヶ月」
日本歯科医師会の推奨でも、歯ブラシの交換時期は1ヶ月に1回が理想とされています。
理由は大きく3つ:
1️⃣ 毛先が開いて清掃効果が落ちる
2️⃣ 毛の弾力が失われて汚れが落ちにくくなる
3️⃣ 細菌が繁殖しやすくなる
実際、1ヶ月使った歯ブラシの毛先には数百万個の細菌が付着しているともいわれています。
特に一つ目の清掃効果が落ちるのは深刻ですよね。歯磨きは清掃するためのものなのにその効果が落ちるとなると本末転倒です。
2. 毛先が開くと清掃力は4割以下に
新品の歯ブラシは毛先がまっすぐで、歯と歯ぐきの境目までしっかり届きます。
しかし毛先が開いてしまうと、磨き残しが増え、歯垢除去率が40%以下に低下します。
つまり、どんなに時間をかけて磨いても汚れが落ちにくい状態になってしまうのです。
💡【見た目での判断目安】
歯ブラシを上から見て、毛先が少しでも広がっていたら交換時期です。
3. 歯ブラシを長持ちさせるポイント
- 強い力で磨かない(毛先が早く開く原因)
- 使用後は流水でしっかり洗って水気を切る
- ヘッド部分を下にして風通しの良い場所で乾燥させる
- 複数人で歯ブラシを同じコップに立てない
湿ったままだと雑菌が繁殖しやすくなるので注意しましょう。
どれも非常に大事なのですが、まず磨く強さが強いと毛先が開くだけでなく、歯や歯茎にもダメージがあります。正しいブラッシング圧を身につけることが非常に重要です。特に電動歯ブラシをお使いの方はご注意ください。
正しいブラッシング圧はお近くの歯科医院で聞いてみてくださいね!
4. 電動歯ブラシのブラシヘッドも要チェック
電動歯ブラシも同様に、1〜2ヶ月ごとの交換が推奨されています。
ブラシが摩耗すると、歯垢除去性能が大きく落ちるため、
取扱説明書に記載された交換目安を守るようにしましょう。
ちなみに電動歯ブラシは非常に有効で当院でもおすすめしています。
おすすめ機種はスタッフにお聞きください!
5. 当院のおすすめケア
博多歯科・矯正歯科では、
- 患者さんの磨き方・力の強さに合わせた歯ブラシ選びのアドバイス
- **毛の硬さ(やわらかめ・ふつう・かため)**の選定サポート
- 定期検診時に歯ブラシの交換タイミングチェック
を行っています。
「どんな歯ブラシが自分に合うか分からない…」という方もお気軽にご相談ください。
6. まとめ
- 歯ブラシは1ヶ月に1回が交換の目安
- 毛先が開いたらすぐに新しいものへ
- 清潔に保ち、雑菌の繁殖を防ぐ
- 定期的な検診で磨き残しのチェックも大切
毎日の歯みがきの効果をしっかり引き出すためにも、
「まだ使える」より「替えどきかな?」の一歩早めの交換をおすすめします。
参考文献
- 日本歯科医師会「歯ブラシの交換時期と衛生管理」2022年
- ADA(American Dental Association)Guidelines on Toothbrush Care, 2023
- 厚生労働省「オーラルケアの基本とセルフケア推進」2023年