2025年9月29日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
毎日使う歯ブラシ。
実は、自分に合った歯ブラシを選ぶことがむし歯・歯周病予防の第一歩です。
今回は、歯科医師が正しい歯ブラシの選び方を解説します。
今回の記事は僕の歯科医師としての個人的な意見が多く含まれますので、歯に詳しいおじさんが書いた記事くらいの感じで読んでください!
1. 毛の硬さで選ぶ
- やわらかめ
歯ぐきが弱っている方・知覚過敏がある方におすすめ。歯肉を傷つけにくい。 - ふつう
一般的に多くの方に適している。プラーク除去と歯肉の負担のバランスが良い。 - かため
歯垢を落とす力は強いが、歯ぐきを傷つけやすい。歯科医師が特別に勧めるケース以外ではあまり推奨されません。
基本的には僕は柔らかめ推奨です!硬い方が磨いた感じがして気持ちいいという方も多いですが、磨きすぎになることもあります。これはオーバーブラッシングと呼ばれ、例えば、歯が削れて知覚過敏になったり、歯茎が傷ついて歯茎が下がったりします。
2. ヘッドの大きさで選ぶ
- 小さめ(おすすめ)
奥歯や歯の裏まで届きやすく、細かい動きが可能。特に女性やお子さん向き。 - 大きめ
短時間で広い面を磨けるが、細かい部分が磨きにくい。磨き残しが増える傾向あり。
➡︎ 基本的には小さめのヘッドを選ぶと安心ですが、歯磨きに時間をかけたくない方は大きめの歯ブラシもおすすめしてます。小さいブラシは隅々まで磨けますが、効率は悪いので少し上級者向けです。
3. 毛先の形で選ぶ
- フラットタイプ
シンプルで初心者にも使いやすい。 - 山切りカット
歯間に届きやすいが、正しい磨き方が必要。 - 超極細毛タイプ
歯周ポケットや隙間の汚れに効果的。歯周病予防におすすめ。
僕は極細毛が好きですが、一般的には
4. 柄の持ちやすさで選ぶ
- ストレートタイプ → 基本的な使いやすさ
- ラバーグリップ付き → 滑りにくくコントロールしやすい
- 角度付きネック → 奥歯の裏側に届きやすい
➡︎ 自分が持ちやすいかどうかも大切なポイントです。
5. 電動歯ブラシとの違い
最近は電動歯ブラシを使用する方も増えています。電動は非常におすすめですが、コツがいるので、必ず歯科医院でレクチャーを受けましょう。歯のクリーニングの際にも行なってますのでお気軽にお声がけください。
- 手磨きより効率的に汚れを落とせる
- 磨き残しが減りやすい
ただし、力を入れすぎたり、替えブラシ代がかかる点に注意が必要です。
当院のアドバイス(福岡・博多区)
- 初めて選ぶなら「ヘッド小さめ・毛はふつう・フラットタイプ」がおすすめ
- 歯周病が気になる方には「超極細毛タイプ」を推奨
- 患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせて、歯科医院でプロが最適な歯ブラシをご提案しています
まとめ
- 歯ブラシ選びは「毛の硬さ」「ヘッドの大きさ」「毛先の形」がポイント
- 自分に合った歯ブラシを使うことで、むし歯・歯周病予防効果が大きくアップ
- 定期検診で歯磨き指導を受けることで、さらに効果的に口腔ケアができます
福岡市博多区で「自分に合った歯ブラシを知りたい」という方は、ぜひ当院でご相談ください。知識豊富なスタッフがお答えします🦷
参考文献
- Axelsson P, Lindhe J. “Effect of controlled oral hygiene procedures on caries and periodontal disease in adults.” J Clin Periodontol. 1981
- 厚生労働省「歯と口の健康のために」2021年
- 日本歯周病学会「歯周病予防とセルフケアに関する指針」2020年