2025年9月07日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
「歯を失ったらどうすればいい?」
「インプラント・ブリッジ・入れ歯の違いが分からない」
患者さんからよくいただくご相談です。
実は治療法によって耐用年数(歯の寿命)やメンテナンス方法が大きく変わります。
当院では、患者さんによってベストな治療法は違うので必ずこれらの違いをしっかりと説明をして治療しています。
今回は、それぞれの特徴を長期的な視点から比較してご紹介します。
インプラントの寿命と特徴
- 平均寿命:10〜20年以上
- 適切なメンテナンスで30年以上持つ症例も報告されています。
- 自分の歯に近い噛み心地が得られるのが最大のメリット。
- デメリットは外科手術が必要で、費用が比較的高額になる点です。
➡︎ 定期的な検診とクリーニングを行うことで長持ちします。
インプラントは怖いイメージがある方も多いと思いますが、今やかならメジャーな治療かつ、エビデンスも蓄積された治療法です。そして、先人たちの蓄積のおかげで、インプラントは歯を失った後の選択肢で最も成績がいいです。
ブリッジの寿命と特徴
- 平均寿命:3〜10年程度
- 両隣の歯を削って支台にするため、健康な歯に負担がかかります。
- 支台歯が虫歯や歯周病になると、ブリッジ全体を作り直す必要があります。
- 治療期間が短く、比較的費用を抑えられる点はメリット。
➡︎ 長期的には「支台歯の寿命」を縮めてしまうリスクもあります。
特に保険適用の材料である銀歯のブリッジは汚れがつきやすい上に、銀歯の特性上、むし歯にもなりやすく、非常に予後が悪いです。
入れ歯の寿命と特徴
- 平均寿命:半年〜5年程度(部分入れ歯・総入れ歯ともに)
- 破損・変形・歯ぐきの変化に合わせて作り直しが必要。
- 噛む力は天然歯やインプラントに比べて弱め。
- 費用が比較的安く、幅広い症例に対応可能。
➡︎ こまめな調整とリベース(裏打ち)が快適に使い続けるポイントです。
入れ歯は、残っている歯に引っ掛けて使うのですが、引っ掛けられた歯に非常に負担がかかり、その歯の寿命が著しく落ちます。設計にもよりますが、基本的にはたくさん歯を失った時に仕方なくする治療となることが多いです。
治療法の比較表

当院の強み(福岡・博多エリア)
- 総合的に治療計画を立案
インプラント・ブリッジ・入れ歯の中から患者さんに合った方法をご提案。 - GPならではのトータルケア
矯正・セラミック・歯周病治療も含め、長期的に口腔環境を守る治療を提供。 - 土日祝も診療/平日21時まで
忙しい方でも定期的にメンテナンスに通いやすい環境を整えています。
まとめ
- インプラントは長期安定性に優れ、自分の歯に近い噛み心地
- ブリッジは短期的に治療可能だが支台歯の寿命に影響
- 入れ歯は費用を抑えられるが定期的な作り替えが必要
「歯の寿命を延ばしたい」「自分に合った治療法を知りたい」という方は、ぜひ当院にご相談ください。
参考文献
- Pjetursson BE, et al. “A systematic review of the survival and complication rates of fixed partial dentures (FPDs) after an observation period of at least 5 years.” Clin Oral Implants Res. 2004
- Jung RE, et al. “Systematic review of the survival rate and incidence of biologic, technical, and esthetic complications of single crowns on implants reported in longitudinal studies with a mean follow-up of 5 years.” Clin Oral Implants Res. 2012
- 厚生労働省「歯科補綴治療に関する調査報告」2020年