2026年2月13日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、
博多歯科・矯正歯科、院長です。
「根管治療って何をしているの?」
「バイオセラミックという材料がいいと聞いたけど、何が違うの?」
近年、根管治療(歯の神経の治療)の分野で注目されているのが
バイオセラミック材料です。
この材料は、歯を長く残せるかどうかに大きく関わる重要なポイントになります。
現在の王道の材料ですが、コストが高く多くの歯科医院では保険治療では使っていません。
今回は、
根管治療におけるバイオセラミックの役割・従来材料との違い・メリットを
歯科医師の視点でわかりやすく解説します。
根管治療とは何をする治療?
根管治療は、
- むし歯が神経まで進行した歯
- 神経が感染・壊死した歯
を抜歯せず残すための治療です。
神経をとるというと「それだけはやめてください!!」と言われるのですが、
僕たちももちろん神経を取りたいわけではありませんし、もちろん撮らなくていいなら神経は治療せずに終わります。
神経治療は、見えないところの治療なので繊細で、面倒で、コストもかかるのに保険点数が安すぎるので好きな歯科医師は実は多くありません。笑
しかし、好き嫌いに関わらず、やらないといけない時は多々ありますし、やるからには僕はコスト度外視で徹底的にやります。
具体的には、
- 感染した神経や細菌を除去
- 根の中をきれいに消毒
- すき間なく材料で封鎖
という流れで行います。
この最後の
「どんな材料で封鎖するか」が、
治療の成功率に大きく関係します。
バイオセラミックとは?
バイオセラミックとは、
- 生体親和性が高い
- 体に害が少ない
- 骨や歯とよくなじむ
といった特徴をもつ、
医療用セラミック材料です。
歯科では主に、
- 根管充填材
- 根の先の封鎖材
- 穿孔(穴)の修復
などに使われます。
従来の根管充填材との違い
従来よく使われてきた材料は、
- ガッタパーチャ
- シーラー(封鎖材)
ですが、
完全な密閉が難しいという課題がありました。
一方、バイオセラミックは、
- 水分で硬化
- 体液と反応して密着
- 微小なすき間を硬化膨張で封鎖
できるため、
再感染リスクを下げられる可能性があります。
この材料は革新的で、それまでのお薬は固まると収縮するのでどうしても隙間ができていたのですが、固まると膨張するバイオセラミックが出てからは安心してお薬を詰められるようになりました。
バイオセラミックの主なメリット
① 高い封鎖性(すき間を作りにくい)
根管治療で最も重要なのは
細菌を入れないことです。
バイオセラミックは、
- 膨張して密着
- ナノレベルで封鎖
する性質があり、
再発防止に有利とされています。
② 生体親和性が高く炎症が起きにくい
体にやさしい素材のため、
- 周囲組織への刺激が少ない
- 根の先の治癒を助ける
といった利点があります。
③ 骨の再生を促す可能性
一部のバイオセラミックは、
- 骨形成を促す性質
が報告されており、
難治性の根尖病変でも有利になることがあります。
④ 長期的な安定性
溶けにくく劣化しにくいため、
長期予後の向上が期待されます。
すべての根管治療が良くなるわけではない
ここはとても大切なポイントです。
どんなに良い材料でも、
- 細菌除去が不十分
- ラバーダム未使用
- 精密な形成ができていない
場合、
成功率は上がりません。
つまり、
材料+技術+環境
すべてがそろって初めて効果を発揮します。
バイオセラミックが特に有効なケース
- 再根管治療
- 根の先に膿がある
- 穴が開いた歯の修復
- 外科的歯内療法
など、
難しい症例ほど価値が高い材料です。
当院の根管治療の考え方
博多歯科・矯正歯科では、
- 必要に応じたバイオセラミック使用
- ラバーダム防湿の徹底
- マイクロスコープレベルの精密治療志向
- 難症例は根管治療専門医と連携
し、
歯を残す可能性を最大限高める治療を重視しています。
まとめ:バイオセラミックは“歯を守る最後の砦”
根管治療におけるバイオセラミックをまとめると、
- 高い封鎖性で再感染を防ぎやすい
- 生体親和性が高く治癒を助ける
- 骨再生を促す可能性
- 長期安定性に優れる
ただし本当に重要なのは、
材料だけでなく治療の質そのものです。
「神経を取った歯を長持ちさせたい」
「再治療になるのが不安」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの歯をできるだけ残す方法を、
歯科医師の立場から丁寧にご提案します。