2026年1月22日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、
博多歯科・矯正歯科、院長です。
「歯が痛いから抗菌薬を出してほしい」
「前にも効いたから、同じ薬を飲めば治りますよね?」
このような声を、歯科の現場ではよく耳にします。
しかし結論からお伝えすると、
抗菌薬の飲み過ぎは決してよいことではありません。
今回は、
抗菌薬をむやみに飲むことの問題点 と
歯科治療における正しい使い方 を、歯科医師の立場からわかりやすく解説します。
抗菌薬は「痛み止め」ではない
まず大前提として知っておいてほしいのは、
抗菌薬は痛みを取る薬ではない ということです。
抗菌薬の役割は、
- 細菌の増殖を抑える
- 感染の拡大を防ぐ
ことであり、
- むし歯そのもの
- 神経の炎症
- 噛み合わせの異常
を治す薬ではありません。
つまり、
原因が取り除かれなければ、抗菌薬を飲んでも根本解決にはならない のです。
また、よく誤解されるのが殺菌作用があるという誤解です。
実は、抗生剤の効果は静菌作用と行って、菌を大人しくさせるくらいの力しかないのです。
なので、抗生剤を飲んでも治ることはなく、治まるというイメージになります。
抗菌薬の飲み過ぎで起こる問題① 薬が効かなくなる
最も大きな問題が、
薬剤耐性菌 の問題です。
抗菌薬を何度も使うことで、
- 細菌が薬に慣れる
- 同じ薬が効かなくなる
という状態が起こります。
その結果、
- 本当に必要なときに薬が効かない
- より強い抗菌薬が必要になる
という悪循環に陥ります。
近年、耐性菌の問題は国際的な問題となり、近い将来抗生剤が聞かなくなる時代が来ると言われています。
歯科だけでなく、生死に関わる感染症にかかっても抗菌薬が効かなくなるのです。
これを防ぐにはむやみに抗生剤を処方しないことが重要です。
問題② 腸内環境が乱れる
抗菌薬は、
- 悪い菌
- 良い菌
を区別せずに殺してしまいます。
そのため、
- 下痢
- 腹痛
- 便秘
- 体調不良
など、
腸内環境の乱れ を引き起こすことがあります。
特に、
繰り返し抗菌薬を使っている方ほど注意が必要です。
抗生剤を飲むとお腹を下す方がいますがこれはそのせいです。
問題③ アレルギーや副作用のリスクが高まる
抗菌薬は、
- 発疹
- かゆみ
- 吐き気
- まれに重篤なアレルギー反応
を起こすことがあります。
使用回数が増えるほど、
副作用に遭遇するリスクも高まる と考えられています。
問題④ 「飲めば治る」という誤解が生まれる
抗菌薬に頼りすぎると、
- 痛くなったら薬
- 治療は後回し
という考え方になりがちです。
しかし歯科では、
- むし歯
- 根の感染
- 歯周病
など、
原因を取り除く治療が最も重要 です。
抗菌薬は、
あくまで補助的な存在 です。
歯科で抗菌薬が必要になるのはどんな時?
歯科でも、
抗菌薬が必要なケースは確かにあります。
例えば、
- 顔が腫れている
- 強い感染が広がっている
- 発熱を伴う
- 抜歯後の感染リスクが高い
といった場合です。
このようなケースでは、
治療と並行して、期間を限定して使用 します。
抗菌薬を正しく使うために大切なこと
抗菌薬を使う際は、
- 医師の指示通りの量・期間を守る
- 勝手に中断しない
- 残っている薬を自己判断で飲まない
- 他人の薬を使わない
ことがとても重要です。
「良くなったから途中でやめる」
「また痛くなったから前の薬を飲む」
これらは、
すべておすすめできない使い方 です。
当院の考え方:必要最小限の抗菌薬使用
博多歯科・矯正歯科では、
- 原因の特定を最優先
- 抗菌薬は 必要な場合のみ
- できるだけ短期間・最小限
という方針で処方しています。
博多駅博多口から徒歩5分、
平日21時まで・土日祝も診療 しているため、
「薬で様子を見る」ではなく
早めに原因治療を行うこと が可能です。
まとめ:抗菌薬は「少なく、正しく使う」が基本
抗菌薬の飲み過ぎがよくない理由 をまとめると、
- 薬が効かなくなる
- 腸内環境が乱れる
- 副作用のリスクが高まる
- 根本治療が遅れる
という問題があります。
抗菌薬は、
使えば使うほど良い薬ではありません。
「今、本当に抗菌薬が必要なのか?」
「まず治療すべき原因は何か?」
それを見極めることが、
歯と体を守る一番の近道 です。
歯の痛みや腫れでお困りの方は、
自己判断せず、ぜひ一度ご相談ください。
必要な治療・必要な薬を、適切にご提案 します。