2025年9月03日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です。
妊娠中は、体調の変化や生活リズムの影響でお口のトラブルが増えやすくなります。
特に多いのが 「歯の痛み」や「親知らずの腫れ」。
しかし、妊娠中は治療に制限がああります。麻酔を使った歯科治療が可能なのが妊娠中期あたりに限定されますし、お薬も基本的には飲まない方がいいです。
なので、痛くなってから歯医者に行くのではなく、適切な対処と予防が大切です。
今回は、妊娠中の歯の痛みへの対応と、妊娠前に治療を終えておくべき理由についてお伝えします。
妊娠中に歯が痛くなる原因
- 虫歯や歯周病の進行
つわりで歯磨きが十分にできない、間食が増えることでリスクが高まります。 - 女性ホルモンの影響
妊娠中は歯ぐきが腫れやすく、歯肉炎や歯周病になりやすい状態です。 - 親知らずの炎症
親知らず周囲の歯ぐきが腫れる「智歯周囲炎」は、妊娠中に悪化しやすく、強い痛みや発熱を伴うこともあります。
妊娠中というのは、お母さんの体は極限状態です。当然免疫も落ち、ホルモンバランスは崩れますので、妊娠前は無縁だった不調が起きやすくなります。それによって、むし歯や歯周病や親知らずの腫れなどが起きてくるのです。
妊娠中に痛みが出たときの対処法
- まずは歯科医院へ相談
妊娠中でも応急処置は可能です。麻酔やX線撮影も必要に応じて安全に配慮して行います。 - 鎮痛薬の使用は必ず医師に相談
妊婦さんが服用できる薬は限られるため、自己判断せず歯科医師や産婦人科医に確認してください。 - 口腔内を清潔に保つ
やわらかい歯ブラシやうがいを利用し、炎症を悪化させないようにしましょう。
歯科治療のタイミングや適切な処置はその時によって変わってきますが、まずは歯科医院で相談しましょう!
親知らずは妊娠前に抜歯しておくのがおすすめ
妊娠中に親知らずの腫れや痛みが出ても、本格的な抜歯は安定期以外は避けられることが多いです。
そのため、強い痛みを我慢したり、何度も応急処置を繰り返すケースも少なくありません。
➡︎ 妊娠を考えている方は、事前に親知らずを抜歯しておくことを強くおすすめします。
妊娠中に親知らずが痛くなったけど、抜歯もできず、お薬も飲めず辛い思いをする妊婦さんをたくさん見てきました。若いうちの方が抜歯後の治りもいいので、早めに対処しておきましょう。
妊娠前に歯科治療を済ませるメリット
- 安心して妊娠期を過ごせる
- 忙しい育児中に治療を先延ばしせずに済む
- 赤ちゃんへのリスク(早産・低体重児)を減らせる
良好な口腔環境は、お母さんはもちろん、お腹の赤ちゃんにとってもいい影響を与えます。
当院のサポート体制(福岡・博多区)
- 妊娠前の虫歯・歯周病・親知らずの治療に対応
- 妊婦さん向けに短時間の検診・クリーニングも実施
- 土日祝も診療/平日21時まで → 忙しい方でも通いやすい
- 休診日なし → 突然の歯の痛みにも応急処置可能
いつでもご相談ください。
まとめ
- 妊娠中は虫歯や歯周病、親知らずトラブルが起こりやすい
- 応急処置は可能だが、本格的な治療は制限される
- 妊娠前に歯科治療・親知らず抜歯を終えておくと安心
福岡市博多区で「妊娠前の歯科検診・親知らず抜歯」を検討中の方は、ぜひ当院へご相談ください。
参考文献
- 厚生労働省「妊産婦の歯科保健指導マニュアル」2020年
- 日本歯周病学会「妊娠と歯周病に関するガイドライン」2021年
- Silk H, et al. “Oral health during pregnancy.” Am Fam Physician. 2008