2025年7月27日

こんにちは!博多駅博多口から徒歩5分の歯医者、博多歯科・矯正歯科、院長です!
鏡を見たときや笑顔で写真をとったときに「前歯の長さが不ぞろいで気になる」「笑ったときの歯の見え方がアンバランス」「丸みのある自然な前歯にしたい」——そう感じたことはありませんか?
もしかしたらスマイルラインが調和してないのかもしれません。
今回は、そんなお悩みに関係する【スマイルライン】と、それを整えるための審美治療についてご紹介します。
スマイルラインとは?なぜ気になるのか
スマイルラインとは、笑ったときに見える上の歯の先端のラインのこと。
このラインが、下唇のカーブに沿ってなめらかに描かれていると、「若々しく、バランスのよい笑顔」に見えます。
一方で、
- 中央の前歯(中切歯)が極端に長かったり短かったりする
- 隣の歯(側切歯)がすり減っていたり、尖っていたりする
- 歯の長さや形が左右で非対称
といった状態では、スマイルラインが崩れ、不自然さや老けた印象を与えてしまうこともあります。
下の写真のように前歯の先端のラインと下唇のラインが揃っていると綺麗です。

前歯のバランスが崩れる原因とは?
前歯の見た目のバランスが乱れる原因は、実はさまざまです。
- 加齢や歯ぎしりによる歯の摩耗
- 過去の詰め物・被せ物の形態不良
- もともとの歯並びの不整
- 歯の生え方による左右差や捻転(ねじれ)
- ガミースマイルなどの歯ぐきの影響
こうした要素が複雑に絡み合うことで、「前歯がバラバラに見える」「丸みのある歯にしたいのに四角く尖っている」といった見た目の悩みにつながります。
特に過去の被せ物の劣化は、形の変化もありますが変色も伴っていることが多く、審美不良の大きな原因になります。
スマイルラインを整える治療法
お一人おひとりの口元の状態に合わせて、以下のような治療法をご提案しています。
セラミック治療(前歯の形や長さを整える)
- セラミッククラウン/ラミネートベニアを用いて、左右バランスや丸みのある理想的な歯の形に整えます。
- ナチュラルな質感と色味で、「整えすぎない美しさ」を再現。
- 特に「歯の形を変えたい」「歯がすり減っている」方におすすめです。
自然美という言葉がありますが、まさに僕はこれを審美の念頭に置いています。理論値はあれど人間の体には個性があるので全ての人に適用できるものではありません。個性を反映して美しい、つまり自然な美しさを目指します。
部分矯正(前歯の傾きや位置を修正)
- 前歯のねじれや凹凸によるアンバランスは、部分矯正で位置を微調整。
- ワイヤー矯正・マウスピース矯正(インビザラインGoなど)ともに対応可能です。
ガムラインの調整(歯ぐきのラインを整える)
- 歯の長さが短く見える方や、笑ったときに歯ぐきが目立つ方にはガムリコンツァリング(歯ぐき整形)が効果的です。
大切なのは「顔全体との調和」
スマイルラインを整えるときに大切なのは、歯だけを見るのではなく、顔全体とのバランスを見ることです。
当院では、必要に応じてデジタルスマイルデザイン(DSD)を活用し、笑ったときの印象をシミュレーションした上で治療計画を立てています。
DSDについてはまた別で記事を書きたいと思っていますが、治療したらこうなりますよというのを可視化できるツールです。
「ただ白くきれいにする」だけでなく、その人らしい自然な美しさを引き出すことが、私たちのゴールです。
「なんとなく気になる」も、立派な受診のきっかけです
「笑ったときの歯の見え方が気になる」「歯の形をもう少し丸くしたい」
そういった“ちょっとした違和感”こそ、審美治療で改善できるポイントかもしれません。
まずはお気軽にカウンセリングにいらしてくださいね。
参考文献
- Coachman C, Calamita MA. Digital Smile Design: A tool for treatment planning and communication in esthetic dentistry. Quintessence Dent Tech. 2012;35:103-112.
- Tjan AH, Miller GD, The JG. Some esthetic factors in a smile. J Prosthet Dent. 1984;51(1):24-28.
- Morley J, Eubank J. Macroesthetic elements of smile design. J Am Dent Assoc. 2001;132(1):39–45.